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No. 36 トラブル発生

「オラオラ!これでも喰らえ!」



スローイングオウルの残党に対し、オレは魔力に任せた武器のぶっぱを実行している。

オレのイメージにより、エクスから始まる聖剣とか厨二溢れる何処ぞのドラゴンスレイヤーが魔法陣から発射されていく。



「うわー、凄い魔力の無駄使いだね」



否定はしない。



「••••••なるほど、魔力が余ってるならこういう使い方も出来る、と」



無難に普通の魔術を放っているティアが感心したようにつぶやく。

これは悪い見本なので、絶対に真似しないでね!



「ーーって、危なッ!?」



スローイングオウルが反撃して来た!

来たのだが••••••何でこいつら岩でスローイングしてるの?

スローイングオウルってこういうことかよ!

これが超次元サッカーか••••••(違います。by. リオン)。



「気をつけてね?岩に当たると結構痛いよ?」



杖を使ってスローイングオウルを叩きながらスピカが注意してくる。

でも、なんかシュール。

明らかに打撃に使うようなものじゃない見た目の杖を使っているところとかが最早ギャグにしか見えない。



「後、一息だな」



吹き出しそうになるのを堪えながら、オレは武器を乱射した。






「辛い戦いだったな••••••」



主にオレの腹筋にとって。

変なところでダメージを受けてしまった。



「これでクエスト達成ってことでいいんだよな?」



「うん、後はギルドで達成の報告をしにいくだけだね」



スピカが頷く。

レベルも上がったが、やっぱりリオン任せの時よりも、少しだけステータスが上がってる。



「やったぜ!」



「••••••おめでと」



やはりオレの予想通りだったな!



「んじゃ、サッサと山を下ろうか。いやー、何も起こらなくてよかったー」



なんて。

フラグみたいなセリフを言ったのが悪かったんだろう。

オレ達の前にとある生物が降り立った。

そこには、複数体のワイバーンがいた。






「••••••は?」



こいつらいつの間に来た?

こんな巨大生物が近づいて来て気づかないほど鈍いつもりは無いぞ?



「そんな、ワイバーン!?」



「••••••これはマズイ状況」



二人が目に見えて焦っている。



「これ、もしかしなくても大ピンチ?」



「••••••もしかしなくても大ピンチ」



ですよねー。



「ワイバーンは下級の竜種だけど、竜種の中でも数が多くて、よく人を襲うの!でも、この山に生息してるなんて聞いたことないよ!」



トラブル発生しました、と。

ある意味お約束かもしれないが、現実で起こると笑えない。



「••••••来る!」



ワイバーンが翼を広げて突撃して来る!



「とりあえず逃げよう!」



異論なんてものは当然無く、二人と一緒に走り出した!






「こいつらしつこ過ぎだろ!」



しばらく走り続けていても、今だに追ってきているワイバーンに悪態をつく。

しかも数が増えてるし!



「どうすればいいんだよ!」



「わからないよ!とにかく足元に注意して走ってーー」



ポチッと。

スピカが喋っている最中に、スピカの足元から変な音がした。

••••••おい、まさか。

嫌な予感がしたと思ったら、唐突に足元が消えた。

ティアやスピカも同様だ。



「言った瞬間に踏むなァァァァ!?」



落ちながら叫ぶオレの声には、エコーが掛かっていた。












・おまけ

勘(by. マイク)



ふと、顔を上げる。



「なんか、スピカがトラブルに遭遇した気がした」



気の所為だろうか?



「お前もか」



王様が僕の独り言を拾う。



「お前もか、というと?」



「実は今、ティアがトラブルに遭遇した気がしてな」



王様もか。

今日はシュウヤ君とギルドに行っているはず。

何事も無ければいいのだけれど。



そして(by. リオン)



秋矢がトラブルに巻き込まれた気がする。

急がないと!



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