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No. 34 登録完了

ギルド内の視線がオレ達に集中する。

そりゃ、いきなり大声を出したら気になるよな。



「声が大きいですよ」



オレが小声で注意すると、受付嬢は正気に戻った。



「し、失礼しました。あまりの衝撃に思わず••••••」



「いえ、気にしないでください」



ティアは王族だ。

そして王族に婚約者が出来たなんてビックニュースを前触れも無く聞いて驚くな、というほうが無理だ。



「一応、言っておきますと、オレ達は別に婚約してませんから」



「••••••まあ、まだ攻略期間だから」



攻略って••••••。

どうして、その用語を知っているんだ••••••。



「つまりはティアさんの方がアプローチしているんですか?」



「••••••そう」



「意外と言うか••••••」



目をパチクリさせてオレ達を見る受付嬢。



「ティアさんは恋愛には興味ゼロだと思ってましたよ」



「••••••シュウヤに会うまでは興味ゼロだった」



「おおう••••••愛されてますねェ」



オレに面白そうな目を向けてきた。

オレとしては話が進まないので、この話題を強引に断ち切る。



「それより、冒険者登録をしたいんですけど」



「あ、そうでしたね。失礼しました」



仕事モードなのか、表情を引き締める受付嬢。



「冒険者についての説明は必要ですか?」



「スピカに聞いたのでいいです」



「それなら話が早いですね」



そう言って彼女は、駅の改札を小型化させたようなものを差し出してきた。



「ここにステータスカードを重ねてください」



ステータスカードがまさしくICカードじゃねぇか!

懐かしいね、駅の改札。



「ーーはい、これで登録は完了しました」



終わるの早ッ!

ステータスカードを見てみると、薄っすらと紋章のようなものが浮かび上がる。

そういや、スピカのステータスカードにもついてたな。

おそらく、冒険者だということを示すものだろう。



「それでは改めましてシュウヤ・ホシミズ様。冒険者ギルドへ。ギルドはあなた様の今後の活躍を期待しております」



そうして、オレは冒険者となったのだった。






「それで、どのクエストを受けるの?」



クエストが貼ってある掲示板の前でスピカが聞く。



「••••••最初だから簡単なものの方がいい。ボク達は魔術がメインだから、動きが速い魔物もやめたほうがいい」



ティアの意見。

まあ、確かにオレとティアは召喚士だし、スピカもメインは魔術だもんな。

よくよく考えたら、リオンもそうだし(厳密に言えば違うが)、物理アタッカーがいないな。



「お、これなんかどうだ」



オレは一枚の紙を手に取る。



「『スローイングオウルがヴノ山脈に大量発生したので退治してほしい』って」



セットでスローイングオウルの情報が載っていたが、どうやら動きの遅い魔物らしい。



「うーん、スローイングオウルか••••••まあ、それなら問題無いかな」



「••••••異議なし」



ということで、オレ達はこのクエストを受けることにした。












・おまけ

頑張れアインスちゃん(by. アストレア)



目の前であたふたしながら頑張っているアインスちゃんを見る。



マシュ「アインスさん、次は廊下掃除です」



テト「皿洗い頼む!」



ユグニ「ありゃ、調味料切らしちまった。悪りぃアインス、ちょっと買ってきてくれ」



アインス「は、はい、ただ、今、向かい、ます、!」



あらあら、みんな鬼畜ね。

アインスちゃんも可哀想に。

でも、なんとかしようと思ってるアインスちゃんも可愛いわ。



アストレア「頑張れアインスちゃん」



そして(by. リオン)



アストレアの目がやたらと優しげだったのが逆に怖かった、とだけ言っておこう。



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