No. 30 おい、仕事させろよ
さて、朝の不毛な争い••••••おや、誰か来たようだ••••••••••おい!ちょっと待っ(しばらくお待ちください。現在少々バイオレンスなことになっております。by. リオン)。
••••••酷い目にあった。
リオンめ、殺す気か!
まあ、それはともかく朝のトラブルは置いておいて、オレは本職(?)である執事の仕事に取り組む。
「シュウヤ、さん、どうか、したん、ですか、?ボロ、ボロ、ですよ、?」
アインスが心配そうな目で見てくる。
「心配ない。世の中やっぱり弱肉強食だと理解しただけだ」
「はぁ、よく、わかり、ませんが、?」
首を傾げるアインス。
うん、お前は理解しなくていい。
いや、むしろ理解するなよ。
どうか記憶を取り戻した後も純粋でいてくれ。
「それより、早く仕事に取り掛かろうか。今日は屋敷内の掃除からだろ?早く始めないと昼飯も食えなくなるぞ」
マシュさん、仕事が一段落するまで他のことはやらしてくれないからな。
「はい、頑張り、ます」
無表情だが、頑張るぞ!という姿勢は伝わってきた。
この一週間ちょい、仕事でタッグを組んでたこともあり少しは仲良くなれたかな、と思う。
ちなみに、何故タッグを組んでいるかといえば、その理由はアインスにある。
簡単にいえば、オレはアインスのフォロー役である。
そして何故フォロー役がいるかといえば、それはアインスがドジっ娘メイドだから。
これが全てである。
まあ、そんなことより。
「••••••」
オレはそっと廊下の隅に目をやった。
そこには何処ぞの傭兵の様にダンボールに入ってオレ達の後をつけるティアの姿があった。
••••••。
ちょっとダンボールの下から髪がチラッと見えてるとか、そもそも、そのネタ何処で知ったとか、この世界にダンボールあるのか、とか色々ツッコミどころしかない。
とりあえず、オレはダンボールを取り上げる。
「••••••何やってんだよ」
「••••••何故ばれた」
逆に何故ばれないと思った。
こいつ、アホなのか。
「それで何してんだ?」
「••••••ストーキング」
堂々とストーカー宣言されちゃったんですけど。
どうしよう。
アインスに目を向けてもオロオロしてるだけだし。
「今は仕事の時間だから用があるにしても後にしてくれないか?」
「••••••用なんてない。ただ、側にいたいだけ」
えー。
ホントにどうしよう。
こういう時の対応がオレにはわからない。
「蹴り飛ばせばいいだろう」
何処から湧いたリオン。
「私は君の居る場所なら何処にでもいるさ」
何それ怖い。
これが這い寄る混沌か••••••そんなことより仕事しろ。
「私の担当はすでに終わったが何か」
早っ!?
リオンだからマジなんだろうけど••••••うん、考えるのはやめよう。
「••••••何しに来た。このストーカー」
ティアよ、お前は人のことを言える立場か?
「君が言うか、君が。それと、何処からそのダンボール持ってきた」
「••••••召喚した」
召喚術••••••。
一体なんて言って召喚したんだろう。
「まさしく才能の無駄遣いだな」
「••••••貴女には言われたくない」
また、雲行きが怪しくなってきたな。
「アインス。オレ達は今のうちに仕事に戻ろう」
「いいん、ですか」
オレは二人をチラッと見る。
「問題無い。むしろ、今がチャンスだ」
オレはアインスの背中を押す。
「あ、えっと、失礼、します」
できた性格のアインスは、わざわざ一礼をした。
オレは気づかれないようにコソコソと立ち去った。
うん、この辺も性格でるよね。
オレはアインスと比較して、しみじみとそう思った。
・おまけ
皿洗い(by. アインス)
昼食後。
シュウヤさんと皿洗い。
ちなみにユグニさんとテトさんは、今昼食を食べている。
アインス「あ、」
パリーンッ!
またお皿を割ってしまった。
テト「おお、本日初パリーンだな!」
秋矢「テトさん、アインスが理解出来るように言ってください。いや、やっぱいいです。テトさんの言動はアインスの教育に悪いです」
ユグニ「お前はアインスのお母さんかよ」
テト「ククッ、アインスよ!お前は今まで割った皿の枚数を覚えているか!」
割った皿の枚数••••••。
アインス「これ、で、三十枚目、です。ごめん、なさい」
秋矢「覚えてるんかい!」
そして(by. 秋矢)
テトさんよ、あんたそのネタ何処で知ったんだよ?
ついでに皿の破片はオレが片付けておきましたとさ。




