No. 27 バーンのアドバイス
「ハッハッハッ、それは災難だったな!」
酒のボトルを傾けながら、バーンが愉快そうに笑う。
ユグニさんに言われたようにバーンにアドバイスを貰いに来たんだが••••••大丈夫かな?
「笑ってないで何か無いんすか?これでも困ってるんですけど?」
「ハッハッ、悪い悪い!うむ、しかしだな••••••」
バーンはボトルを置いて、オレの顔を見る。
「貴様は男としての欲が足りないのではないか?人間から見て、あの二人の容姿は整っているだろうに」
実感、ユグニさんと同じこと言ってないか、この竜王。
「容姿と感情は別物でしょう?見た目が良くても、性格がダメだったりするじゃないすか」
「あの二人の性格はダメなのか?」
「いや、そういうわけじゃないんですけどね••••••会ったばかりだからよくわからないし」
これがオレの本音だ。
見た目が良くても性格が合わなかったら上手くいかない。
まあ、あの二人だと今のところ性格が合わないということは無さそうだけど、まだ完全に理解したわけじゃないからな。
「うーむ、そういうものか?その辺は竜種とは異なるな。竜は相手との相性などは一目見れば理解出来るのだが、人間だとそうはいかんということか」
なんだそのスキルは?
相性占いの必要性が皆無な種族だな。
「バーンは嫁さんとかいるんすか?いや、そもそも竜って結婚すんの?」
とりあえず、バーンの経験を聞いてみよう。
「うむ!まあ、人間の結婚とは少し違うがな。竜は一度に複数の雌を娶るのだ。人間で言うところに重婚が当たり前の種族だと思えばよい」
おおう、マジですかい。
「そして、我も竜種の王としてたくさんの雌を妻とした。種族は違えど男だからな。人間のようにはしゃいだものよ」
この筋肉がどんなふうにはしゃいだというのか••••••。
割と気になるな。
「竜でもハーレムは嬉しいのか?」
今のは独り言なのだが、バーンは答えをくれた。
「当然だ。前にユグニの小僧が『ハーレムは男の夢じゃあァァァァァ!!!』と言っておったが、我もそれには同意する」
ユグニェ••••••。
あの人何やってんだよ。
「あやつはモテるようで、まったくモテんからな。余計に憧れるのだろう」
解説ありがとうございます。
でも、ユグニさんが可哀想だからやめて差し上げてください。
「この国の貴族は基本、重婚だからな。この意見もあながち間違ってはおらんだろう」
「でも、マイクさんはアストレアさん一筋じゃん」
「まあな。だが、比率的に旦那のような人間はこの国では珍しいほうなのだ」
そういうものか?
オレとしてはマイクさんの考えのほうが普通なのだが••••••。
そこは環境の違いかな?
「てか、オレは貴族じゃないからその枠組みには入らないんじゃないかな?」
前提としてそこな気がする。
「そこはあまり問題ではない」
ところがバーンは一蹴した。
「貴族など、適当な功績があれば、今の王ならすぐに任命するであろう。やはり肝心なのは、小僧。貴様の考え方だろうよ」
指でコルクを弾き、新しいボトルに口をつけながら語るバーン。
「何事も為すにはまず、意思だ。それさえあれば、基本的には乗り越えなれるであろう。だが、それが無いと論外だ」
その考えが絶対に正しいとは思わないけど、間違ってもいないだろう。
意思、か。
「ま、参考にはするかね。そもそも、それを言ったら結婚するということそのものがオレの意思を無視してるわけだし」
「そういえばそうだったな!まったく贅沢な男よな、小僧は!」
豪快に笑いながら、更なるボトルを開けるバーン。
••••••飲み過ぎじゃね?
まあ、その割りにまったく酔ってるようには見えないし、大丈夫なのかね?
その後、オレはバーンに親戚のおじさんみたいなノリで酒を飲まされたのだった。
・おまけ
親戚のおじさん(by. バーン)
我は小僧にボトルを向ける。
バーン「酒!飲まさずにはいられないッ!飲め!小僧!」
秋矢「いや、未成年なんで••••••オェェェェ」
何か言っている小僧の口にボトルを突っ込む。
いきなり吐きそうになっておるが、なに、気にすることはない。
まだまだこれからだ!
そして(by. 秋矢)
••••••後日、二日酔いになりました。
良い子はマネしてはいけません!




