No. 24 王女様
「失礼しまーす!」
「••••••失礼する」
オレに新しい仕事が出来て、そのまま少しゆっくりしていたところ、唐突に部屋に入ってくる二人がいた。
一人はフリーダムなお嬢様ことスピカ。
もう一人は初対面だ。
青い髪に碧い目。
••••••うん、王女様ですねー。
王様によく似てるし、一目でわかるレベルだこれ。
「おや、久しぶりだね」
「••••••お久しぶり」
マイクさんが、王女様に声を掛ける。
まあ、公爵貴族様だし、面識があるのが普通か。
「••••••」
そして、何故か王女様がオレのことをジッと見つめてきた。
ホントに何故に?
「••••••」
何と無く目を逸らしちゃいけない気がしたので、オレも王女様を見つめ返す。
無言の圧力が充満する。
「何をやっているのだ」
王様の呆れたような声に、オレ達は同時に王様の方を向く。
「ティアよ、ノックくらいはしたらどうなのだ」
「••••••忘れてた」
「あ、そういえば」
お い !
ウッカリ娘二人。
親しき仲にも礼儀有り。
ノックは大事なことです。
「シュウヤよ、こいつは私の娘だ。ティア、名乗れ」
「••••••ティア・アルファ・ギシリヤです」
それだけのことを口にした後、またもや彼女はオレを見つめてきた。
「••••••あの、メッチャ見られてるんですけど」
王様に小声で話しかける。
「ふむ、とりあえずお前も名乗ってみたらどうだ」
何かテキトーだが、言ってることはマトモなのでそうしよう。
「えーと、オレはシュウヤ・ホシミズといいます」
と名乗る。
そして、王女様はまだオレをガン見してる。
「••••••変わらないんですけど」
「ふむ、何故だろうな?」
「気に入られたんじゃないかな?」
この親父ども、ちょっと楽しんでないか?
対応に困ってるんで助けて欲しいんですけど。
「••••••」
ホントにいつまで見てるんですか王女様。
「シュウヤがどうかしたの?」
おっと、スピカが助けてくれるのか?
「••••••シュウヤ」
しかし、王女様はスピカは無視して、唐突にオレの名前を口にした。
「••••••シュウヤ・ホシミズ」
今度はフルネームで。
「えっと、何ですか?」
とりあえず質問する。
「••••••いい」
「はい?」
何の話だよ?
そんな疑問がオレの頭を埋め尽くす。
「何がいいのだ?」
王様も気になったらしい。
そして、そんな質問の答えは速攻で帰ってきた。
「••••••全部」
余計に意味がわからなくなったな。
全部いいって何が?
オレのことなんだろうけど、そう考えると余計に意味不明だ。
「••••••シュウヤ」
ジッとオレの顔を見て、王女様が名前を呼んでくる。
「何でしょうか?」
一体、何があるのか。
色々想像してみたが、次のセリフは完全に予想外だった。
「••••••結婚して」
・アイギス
ギシリヤの首都。王都であり、王城がある。かなり頑丈で、並大抵の攻撃では擦り傷一つ負わない。都市名は、とある人物の名前をつけたらしい。




