No. 198 外へ
や、やっと投稿出来た……。
「えーと、ここは……」
「エルフの住処だよ。おはよう真冬」
寝ぼけているのか目をこすりながら、キョロキョロと辺りを見渡している真冬に声を掛ける。
「あ、お兄ちゃん!えっとね、えっと、なんだっけ……そう!リオンが夏夢ちゃんで夏夢ちゃんがリオンだったの!」
「落ち着け。その二つは同じ意味だ」
だが、何が言いたいのかはわかった。
どうやら、真冬も夏夢のことを思い出したのだろう。
「ティアは……えっと、だ、大丈夫か?」
俯いているティアに声を掛ける。
「……問題ない。でも、しばらくそっとしておいて欲しい」
「わかった」
何処か暗い顔をしているティアには、それくらいしか言えなかった。
「さて、全員起きたし、帰るか」
「え、もう帰るつもりなのかい?」
立ち上がり当然のことを言ったオレに、フウラが驚いた顔をした。
「いや、そりゃ帰るだろ。用は済んだわけだし……」
「薄情だね。もう少しゆっくりしててもいいんだよ」
「遠慮しとく」
いつまでもここにいるわけにはいかないからな。
長居は無用だ。
「そうか……まあ、仕方ないか。うん、仕方ない」
確認するかのように二回言って頷くフウラ。
もしかしてこいつ、寂しいのか?
「入口までは送ってあげるよ。迷路を逆走するのは辛いだろう?」
「頼む。あの迷路はもう二度と通りたくない」
というか、オスカ製のダンジョンに入りたくない。
何があるかわかったもんじゃない。
「ははは……気持ちはわかる。オスカは最低だからね。何があればここまで性格が歪むんだってくらいに、ね」
意味ありげな視線をオレに送ってくるフウラ。
何だ、なにかあるのか?
「いずれわかるさ。それより……」
フウラが言葉を切って指パッチンをする。
すると、フウラの前の空間が歪み、外の風景が映し出された。
「ここから外に出られる」
「ああ、ありがとう」
オレ達はフウラにお礼を言って外に出た。
新作を投稿しました。異世界モノではありませんが、一部こちらの補足が入ってますので、よろしければどうぞ。




