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No. 13 スピカの両親

「ここがわたしの家だよ」



「••••••デカイな!」



ドヤ顔のスピカの背後には豪邸がある。

家だよ、じゃないわ!



「てか、やっぱり貴族だったのか」



そうじゃないかとは思ってたけどさ。



「気付いてたの?まあ、貴族と言ってもそこまで偉くないよ」



「フォルティシモ家は公爵貴族でして。この国の中でもかなり力を持っています」



マシュさんが補足する。

公爵ってオイ。

何処がそこまで偉くないんだよ。



「王族の次くらいに偉いだろう」



リオンが呆れた顔でつぶやく。



「うーん、そんなこと言われてもねー」



「お嬢様は旦那様方の影響でその辺の感覚が狂っておりますから」



マシュさんがジト目でスピカを見る。

スピカのお父さんって一体どんな人なんだよ••••••。

マシュさんもそんな態度でいいのか?



「まあ、とりあえず入って入って」



「そうですね。わたくしは旦那様を呼びに参ります」



オレとリオンは、スピカに手を引かれて豪邸にお邪魔した。






数分後。



「初めまして、スピカの父のマイク・デルタ・フォルティシモだ」



「その妻のアストレア・デルタ・フォルティシモです」



オレ達はスピカの両親と向かいあっていた。



「オレは、シュウヤ・ホシミズです。こっちはーー」



「その妻のリオンだ」



「違います」



リオンの言葉に即座に否定する。

いつからお前と結婚した?



「今からだ」



「アホか!」



「楽しそうだな」



マイクさんは楽しそうに笑っている。

アストレアさんも同じようだ。



「仲がいいのは良い事だ。ま、僕達ほどでは無いが」



そして、二人でイチャつき始めた。

二人とも見た目が若いので、新婚のバカップルにしか見えない。



「もう!お父さんもお母さんも!」



「時と場合を考えてください。見ててイラつきます」



スピカが恥ずかしそうに頬を赤らめ、マシュさんがこめかみに青筋を立ててキレている。



「おっと、済まないね。空気が読めないのが僕の短所でね」



「うふふ、ごめんなさい」



そう言って二人して頭を下げる。



「いえ!お構いなく!」



「そうかい?なら、お言葉に甘えてーー」



「旦那様、こんなところにモーニングスターがありますが」



「いや、何でもないよ!」



マシュさん、KOEEEEEEE!

そのモーニングスターどっから出したし!?



「やはり只者じゃないな」



只者というか何者だよ。

••••••この家の序列が簡単にわかった気がする。



「ダメよ、マシュちゃん。こんなところでモーニングスターなんて振ったら掃除が大変じゃない」



「それもそうですね」



「僕の心配は!?」



哀れ、マイクさん。

どの世界でも家庭内の男の地位は低いんだな。



「まぁ、旦那様を弄るのはこの辺にしておきましょう」



「そうねぇ。お二人はどうしたいのかしら?」



アストレアさんがオレ達に質問してきた。



「とりあえず、知識と仕事が欲しいです」



「私は秋矢についていくだけだ」



アストレアさんが頷く。



「それなら、しばらくこの家で働いたらどうかしら?まあ、スピカちゃんも同じようなことを言っていたでしょうけど」



「そちらが問題無いのでしたら、ぜひ」



そうして、当面のオレの仕事先が決まった。

そして、マイクさんは空気だった。

涙目なのは気の所為だろう。











・自己再生

スキルの一つ。HPの回復速度を速める。スキルLV. MAXだと、相手にするのが嫌になってくることで有名。



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