No. 117 リオンたちの帰宅
「ただいまー」
「ただいま、です」
「ああ、お帰り」
マイクさんと話し終わった後、玄関の近くに行ってみたら、真冬たちが帰ってきていた。
「どうしたリオン?難しい顔してるけど」
「ん?ああ、なんでもない••••••わけではないな。すまない、神器は手に入れられなかった」
「え、そうなのか?」
チラッと三人を見るが、確かに誰も新しい武器とか紋章とかが増えてないし、見たことの無い同行者が増えているというわけでもない。
「何かあったのか?」
「ああ、あった。秋矢の方はどうだ?」
「オレの方は••••••まあ、あったな」
暗殺者に遭遇したり、リアルオーガに遭遇したりしたな。
••••••よく考えてみるととんでもないよな?
「とりあえずお前らは風呂に入ってから飯を食え。話はその後にしよう」
「わかった」
「じゃあ、お兄ちゃん。また後で」
三人は浴場へ向かった。
「ーーそんなことがあったのか」
オレの話を聞き終わったリオンはそう呟いた。
リオンはまだ乾き切ってない濡れた髪に手を当ててため息をつく。
「危ないところだったな」
「そっちも大変だったみたいだけど••••••」
「君ほどじゃない。いざとなったら私たちはどうにでもなる••••••無事ではいられなかっただろうがな。だが、君の場合は違う。今の君では、手練れの暗殺者とまともにやりあえば殺されるぞ」
「わかってるよ。今回は運が良かった」
実際、あの場で酒呑童子が現れなかったら、拉致られて、よくわからん魔導具の実験体にされているところだった。
••••••よくよく考えてみなくても、かなり危ないところだったなオレ。
幸運補正が初めて生きた気がする。
「まあ、いい。ダンジョン攻略は終わったし、明日からは私たちもそいつらを捕まえるほうに加わる。私は君と行動しよう」
「ああ、よろしくな」
リオンがいるなら一安心だな。
あ、そうだ。
「なあリオン。神器同調って知ってるか?」
「神器同調?まあ、知ってはいるが••••••」
リオンは眉をひそめた。
「さっき話に出てた酒呑童子に聞いたか。だが、君にはまだ早いと思うぞ?その場は凌ても、解除した時の反動が心配だ」
リオンもか。
「じゃあ、明日からさ、オレがそれを使えるように特訓して欲しいんだ。今のままじゃ今回みたいな状況に遭遇したらヤバイし」
「なるほど••••••わかった。明日からな」
リオンは頷いてくれた。
それからオレはリオンと少し話した後、部屋に戻って寝た。




