No. 114 最奥にて遭遇
ダンジョンの奥に着いた。
道中?
雷光が無くても普通に強い真冬による無双が行われた。
終わり。
••••••冗談ではなくマジである。
なんだか同じようなことがあったようなというか、前回のダンジョン攻略もこんなもんだったな。
真冬、雑魚狩り上手過ぎ。
今回はちょくちょくアインスの特訓も挟んだが、ほとんど真冬が終わらせていた。
真冬、順応力高過ぎである。
こんなバイオレンスな世界に馴染むのが早いというのは逆に心配だが、安全が確立されていると考えればいいのか?
秋矢もかなり早く馴染んだし、この兄妹はどうなっているのだろうか?
「もしやゲームのやり過ぎが原因の一つか••••••」
ありそうだ。
秋矢は普通にゲーマー。
真冬も秋矢ほどではないが、ゲーム好きだしな。
結論、ゲームのやり過ぎは良くない。
••••••は、置いておいて。
私は前方に立っている先客に目を向ける。
「何者だ?」
「それはむしろ俺のセリフじゃないかな?」
呆れたような顔をする一人の男。
その手には、装飾の施された長弓が握られており、足元には一人の少女が倒れていた。
「••••••事案発生現場か?」
「少女暴行事件かな?」
あながち間違いじゃない状況だ。
「人聞きが悪いな」
それを聞き、男は肩をすくめた。
「てか、わかっているだろう?こいつは神器だ。少女じゃねぇよ」
「見た目は少女だけどね」
「まあ、それはそうだがな」
参ったなーと頭をかく男。
私はそれを見ながら、アインスをこっそりと背後に庇う。
••••••こいつはヤバイ。
こいつ自身もそうだが、何よりあの長弓がヤバイ。
アレは神器だ。
それもかなり上位の。
少なくとも、アダマスとは同格レベルだろう。
アダマスはアレで神器としてはかなり上位に位置する。
現在は秋矢が契約者だから上手く扱えていないが、秋矢がアダマスを使いこなせるようになれば、神殺しの機能すら得ることが出来る。
それと同レベルの神器、それも契約者が明らかに神器を使いこなしている。
下手に戦いになったら、全滅する可能性もある。
「こいつのことが気になるか?」
私が身過ぎていたのだろう。
男は長弓を持ち上げ見せてくる。
「ああ、気になるさ。随分といい神器と契約しているな」
「流石に気付くか」
特に表情を変えない男。
「”ガーンディーヴァ”。それがこいつの名前だよ」
「ガーンディーヴァ••••••」
なるほど、ガーンディーヴァか。
確かにあの弓なら上位の神器だろう。
納得した。
そして、こいつとここで戦うのはマズイと理解した。
「お前は何者だ?」
「最初に戻るか。まあ、いいぜ。名乗ってやる」
一度、長弓を下ろし、男は堂々とした態度で名乗った。
「俺はアルジュナ。テロリストをやっている。覚えておけ」




