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BATTLE SLUG -最強決戦兵器メモリア  作者: 昼間 ネル
第二章 天獄 編

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第18話:金星の脱出

金星の地殻を貫き、ついにその姿を現した装甲艦マキシマム。

しかし、その背後には執念に燃えるセロの精鋭部隊「シルバーフォクス」が迫っていた。

漆黒の機動兵器「ライゾン」の猛攻に対し、リングは人機「バルジーナ」で甲板へと躍り出る。

最強の盾を持つ戦艦と、最強の狙撃能力を持つ人機。

二つの力が重なる時、灼熱の惑星を巡る死闘は決着の時を迎える。

重力という名の鎖を断ち切り、一行は静寂なる銀河の海へと漕ぎ出す――。

「キング・ザ・ハードキャノン」が放った一条の光柱が、金星の重厚な雲海を真っ二つに割り、マキシマムはその裂け目を矢のように駆け上がった。

だが、金星の空はそう簡単には彼らを逃がさない。


「アパッチさん! 後方、雲海の下から熱源反応多数! シルバーフォクスの追撃隊だ!」


ブリッジでモニターを注視するピーターが叫ぶ。

金色の雲を突き破り、ゼロが駆る漆黒の機動兵器「ライゾン」を先頭に、数十機の『ライガ』がマキシマムの背後に食らいついていた。


「しつこい女だぜ! 挨拶はさっき済ませたはずだろ!」


アパッチが操縦桿を強引に引き絞る。巨体に見合わぬ急上昇に、船体がミシミシと悲鳴を上げた。


最強の盾:積層装甲の真価


『逃がさないと言ったはずよ、リング! そのオンボロ船ごと、金星の塵になりなさい!』


セロの号令とともに、無数の追撃ミサイルとビームがマキシマムの背面に降り注ぐ。

カイが思わず身をすくめるほどの衝撃が走るが——。


「……? 揺れが……小さい?」


「カカッ! 驚くのはまだ早いぜ、カイ。こいつの装甲は何層にも重なった特殊合金だ。ライコウの豆鉄砲くらいじゃ、塗装が剥げる程度よ!」


アパッチの言う通り、直撃したビームは装甲表面で分散し、火花となって散っていく。これが旧時代のロストテクノロジー、「最強の盾」の実力だった。


「……だが、このままではジリ貧だ。アパッチさん、一気にカタをつけるぞ、バルジーナで倒す!!」


アパッチ「良いだろ!思いっ切りやってこい、正し甲板戦だ、ロングランチャーを装備していけ、狙い撃ちしろ、ミサイルからは弾幕張ってやるから気にするな!」


「ありがとう、行ってくる!」


リングが静かに身を締め直す。


カイ「アパッチさんライガが迫ってます!!」


アパッチ「ああ、分かってらぁ! ピーター、エネルギーを第二砲身へ回せ! 今度は横っ面をひっぱたいてやる!」


マキシマムの側面ハッチが展開し、副砲が次々と火を噴く。


リングは正確に敵に照準を合わせ、青の閃光が猛追撃するライガの可動部位を次々と撃ち抜き、敵陣を混乱に陥れた。


ドキューン、ドキューン!ボン、ボン!


セロ「おのれ〜!!リング、貴様!死ねぇぇ〜!!」

「ライゾン」が形部のミサイルポットから、雨あられのミサイルがバルジーナ目駆けて狙って撃ってくる。


ドッドッドッ!!パカーン!!パカーン!!

マキシマムの弾幕機銃がミサイルを破壊する。


リング「分別の分からぬ、奴が何を言う!!」


バルジーナロングランチャーが、ライゾンの両肩を撃ち抜く。


シュューパカーン!パカーン!!


セロ「おのれ〜リング!!必ず貴様は私が仕留める!!」


白煙と共にきえる「ライゾン」


アパッチ「リング、終いだ!!どうせ、空港は封鎖されてっから、空を突き抜けるぞ!!


リング「了解した。帰投する。」


格納庫へ戻されるバルジーナ。


「今だ! 重力振り切り(ハイパー・バースト)、点火ァッ!!」


マキシマムの加速レバーを最大まで叩き込むアパッチ。


「行っけええ!!」


マキシマムのメインエンジンが青白いプラズマを噴き出し、金星の重力という見えない鎖を力ずくで断ち切った。


数秒の後——激しい振動が嘘のように消え、静寂が訪れた。


窓の外には、煮え滾る黄金の惑星が遠ざかり、どこまでも深い漆黒の宇宙が広がっていた。


「……ふぅ。どうやら、振り切ったみたいっすね」


ピーターが椅子に深く沈み込み、大きく息を吐く。


カイもまた、手汗で湿った、砲撃管の引き金から指を外した。


「金星脱出、成功だな」


リングが呟く。その視線の先には、小さく輝く青い地球と、その傍らで冷たく光る**「月」**があった。


「よし野郎ども! 祝杯をあげたいところだが、マキシマムの補給が先だ。針路は『月』。偏屈ハッカーを叩き起こしに行くぜ!」


戦艦マキシマムは、傷ついた翼を休めることなく、次なる目的地へとその機首を向けた。

第18話、金星編クライマックス!

今回はマキシマムの「最強の盾」としての性能に加え、リングの乗機「バルジーナ」と艦隊のコンビネーションが光りました。セロの放つミサイルの雨をマキシマムの対空機銃が叩き落とし、その隙にロングランチャーで仕留める……まさにプロの戦い。

執念を見せるゼロを爆炎の中に沈め、一行はついに金星を脱出しました。

次なる目的地は、青い地球の傍らで冷たく輝く「月」。

そこには、物語の鍵を握る偏屈な天才ハッカーが待ち受けています。

果たして彼を味方に引き入れ、地獄の底「コキュートス」の居場所を特定できるのか?

第19話「月面のジャンク・シティ」、ご期待ください!

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