第10話 熱砂のドラッグレース
前回の衝撃的な「捕食」シーンから一夜。
怪物と化した愛機メモリアの姿に、カイの心は激しく揺れ動きます。
しかし、砂漠の夜明けとともに突きつけられるのは、過酷な現実と新たな追っ手。
そして、カイの脳裏に去来する「謎の少女」の祈りとは――。
第10話「熱砂のドラッグレース」。
乾いた砂塵の中、物語の歯車が大きく動き出します!
怪獣アルヴァイトを「捕食」したメモリアは、満腹の虚しさを残してスリープ状態に陥った。
コックピットの中、カイ・タチバナは、
愛機「ユナ」が見せた残虐な姿に打ちのめされ、 極限の疲労から、憔悴していた。
カイを現実に引き戻したのは ハッチを叩く衝撃と冷徹な声だった。 目の前には、バルジーナから降り立ったリングが立っていた。
「大丈夫か?もう少しで、夜明けだ。サハラ砂漠に街がある、そこまで、歩くが⋯…いや機体を隠して、休もう…。」
「…ああ、すまない…。」
辺は静まり帰り、一時の休憩。
朝日が昇る荒野
リングは、スカーフを頭に、体は砂防ローブを羽織り準備していた。
カイの目覚めを待っていた。動かないメモリアのハッチが開く。
プシュー、キィィガチャン!!
「すまない。行こう街へ!」
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〜仮眠をとった、カイは夢を見ていた……
それは、とある研究所〜
ウゥーウゥーウゥー
「嫌よ、お願い、娘は嫌っ、私の使って!」
「時間が無い、地球のためよ!彼女しか、完全心臓は居ないのよ!」
(……なんだ…これ……夢?)
「良いですよ!私…よければ、使って下さい。カイのために……。」祈る少女の影。
(……俺の事知ってるのか?……)
夢心地を引き摺りながら、目覚めるカイ。
「……この機体、俺の知らない、大事な人が、関わってるのか……?震えてる場合じゃないな、ごめんよ。メモリア、ちょっと行ってくる!」
林に風が流れる、メモリアから、飛び出すカイ。
「ああ、行こう」
安堵の表情のリング(…顔つきが変わった。開き直ったか?)
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草木あった荒野が次第に、砂漠に入る頃。
「ハァハァ、俺たちどれくらい歩った?」
「十数キロ、かな?」
砂漠の遥か前方に砂煙が、数十台の砂バイクに乗った賊がこっちに向かってくる。
「面倒なの来たわ。」
あっという間に、リングとカイの周りを取り囲む賊。
ボォ〜ボォ〜ブルル〜ブルル!キィィーシャー!!
砂煙が辺りに舞う。
「おい、そこのガキ共、水か食料置いていけ!?それが嫌なら、俺等の奴隷として…」
ドーン!!
リングがマントの中の拳銃フォルダーから一瞬で抜き、引き金に指をかけ狙ってる。
たまらず、ビビる賊。
「今のは威嚇だ、可哀想なキミたちに、問題だ、答えろ?二択だ、この近距離なら外さない1人1人頭をぶち抜かれるか、それともバイク共々、木っ端微塵にされたいか、選べ?」
歴戦の将校のような、迫力に、一瞬の隙が生まれる……。
カイが、族の1人を蹴り飛ばした。バイクにまたがり、アクセルをフルスロットで握りこみ後輪が、から回る。
ドカッ!ドッサッ!!
ブォーンブルルル!!
ザザッキュルルル、ズザザッザザ!!
カイはバイクを強奪。
「リング!乗って!」
リングは、飛び乗りバイクの後にまたがり
腰高のダンデムシートに座りステップに足をかける。
カイは強奪したバイクで、砂漠を逃走して行く。
「おい!無茶苦茶だぞ!」
「それはリングもだろ!」
しかし、賊も猛スピードで追手きた。
「待っちやがれ!!!泥棒!!」
リング「それは、お前らだろ!!」
賊バイクの燃料タンクを狙って、銃を構える
パン!パン!パン!
不安定なバックの後方から、燃料タンクを正確に狙う、族のバイクは3台まとめで爆破され爆風が舞う。
ドッカーン!ドッカーン!ドッカーン!
爆風を切り抜け、数台のバイクが追い掛けてくる。
リング「ここの賊はしつこいな…。」
しかし、その時カイとリングが乗ってるバイクの進行方向の先にに、こっちに向かってくる、黄色バイクが、接近してくる、こちらに無視して交差した。、後方向の族に、マラカスのような手榴弾を放り投げる。
ドボォォウゥンン!!ドボォォウゥンン!!
大爆発し砂漠の地形が変わる威力で族を圧倒していた。
キュッッ。止まるカイ。
転回し追い掛けきた。
黄色バイクのゴツい男が現れた。「ようリング、派手にやってるみてぇだな!!」
彼は一体何者なのか?砂漠に黄色い閃光が走っていた。
第10話をお読みいただきありがとうございました!
今回は、これまでの重厚なメカアクションから一転、生身の人間によるバイクチェイスと、リングの「容赦ないカッコよさ」を詰め込んでみました。
そして、ついに語られ始めたメモリアの出自に関わるキーワード「完全心臓」。少女の祈りと、あの凄惨な捕食シーンにはどんな繋がりがあるのか……。
ラストに現れた「黄色いバイクの男」が、リングとどういう関係なのかも気になるところですよね。次回の更新も、どうぞお楽しみに!




