第8話 月下の戦い
静寂を切り裂く轟音。
突如として荒野に姿を現した宇宙怪獣の群れが、カイとリングを包囲する。
絶体絶命の危機に、重装機バルジーナと未知の機体メモリアが、初めての共闘に挑む。
しかし、天頂に輝く「満月」が、戦場にさらなる絶望を呼び寄せた。
三体の怪獣が一つに溶け合うとき、伝説の上級怪獣「アルヴィト」がその姿を現す。
激化する攻防の中で、カイの耳に届いたのは、記憶の底に眠る「あの少女」の悲鳴だった――。
「カイ……助けて……!」
今、最強決戦兵器の真価が、月光の下で解き放たれる。
満月の荒野が荒野の地平線から「デス」が湧き上がるのが視える。
リング「何だ、宇宙怪獣3匹だけなら、何とかなる!」
怪獣からエネルギー弾の雨が降る。
「バルス」と「ヴォイト」の波状攻撃
回避に専念するカイたちの前に、地中から巨大な腕「バルス」が突き出し、バルジーナが挟まれそうになる。
バッキン!!重い鉄の轟音が鳴り響く。
重装甲のバルジーナが腕を強引に抑え込む。
隙かさずメモリアが、脚部から、ビームソードを取り出すとバルジーナに絡む、「バルス」を切り裂いき、解けると下からデスが上空からは1つ目の「ヴォイト」が火球で狙撃してくる。
隙かさず、バルジーナの厚い装甲でメモリアを守る。
ドドドーン!!!
バルジーナをメモリアが飛び込み、ヴォイトを蹴り飛ばす。
カイ「喰らええぇ!!」ドッッチーン!!!
吹き飛ばされるヴォイトにデス諸共ふっ飛ぶ。
リング「ナイス!良いわよ!トドメは私に!」
バルジーナが斬艦刀を肩部から引き出し、豪快に構えた。
カイ「あいつら、なんか、変だ?
倒せると思った3体が、おぞましい音を立てて一つドロドロに混ざりあったのだった。
「……嘘でしょ、合体したっていうの?これじゃ、上級の怪獣レベルじゃない!?」リングの驚きと共に、巨大怪獣「アルヴィト」がその姿を現す――。
荒野を揺るがす地響きとともに、三体の宇宙怪獣がどろりと溶け合い、巨大な山並みの怪獣**「アルヴィト」**へと姿を変える。
「カイ、手を出さなくていいよ!こいつは私が殺る!」
飛び出すバルジーナが、特攻した。
それに反応する怪獣の口から破壊光線が放たれる。
バルジーナを吹き飛ばした。
ドドドーンン!!!
カイの脳内に、ノイズ混じりの透き通った声が直接響いた。(……カイ……助けて……!)
「えっ……? 今の声、ユナって子の……?」
その瞬間、カイの背中のシートに、鼓動を感じる。
「これは…ユナの鼓動…」
機体のシンクロメーターの数値は限界値を突破し、モニターには赤い警告文字が踊る。
カイ: 「……分からない、でも、行かなきゃいけないんだ。ユナが……俺を呼んでるんだ!!」
メモリアの身体が、青白光に包まれ装甲の隙間から青い光が漏れ出す。
一瞬でバルジーナの前に割り込んだメモリアは、迫りくるアルヴィトの破壊光線を、光膜の片手で弾き飛ばした。
夜空を、切り裂くその光は、近海に飛んで行き、大爆発していた。
リング: 「(呆然として)……嘘でしょ。宇宙怪獣のバーストを、片手で……?」
カイの瞳には、かつて失ったはずの「戦う意志」が宿っていた。
リングは必死に機体を立て直そうとするが、出力が追いつかない。
「くっ……! 私としたことが、こんなところで……!」
その時、カイの乗るメモリアが、落ちてる斬艦刀を手にした。
リング: 「ちょっと、カイ!? それはバルジーナの専用武装よ! 重すぎて、そんな細身の機体じゃ振り回せな……」
だが、リングの言葉は驚愕に変わる。
メモリアの全身から溢れ出す青い光の粒子が、斬艦刀へと流れ込み、包み輝き出した。
カイ: 「これ、貸してくれ!」
メモリアは、怪獣と1000m程の距離があり、そこを全力疾走する、怪獣の強烈な火球が飛んで来る。
飛び上がり、回転しながら斬り込んだ。
「喰らえぇぇ!」
アルヴィトの身体が、真っ二つになり、返り血を浴びるメモリア。
ようやく怪獣を倒したかと思っていた矢先。
再生する怪獣の肉体。背中を見せるメモリアに迫る影が。
静寂―――
「危ない!」バルジーナが、メモリアの所まで疾走し、ヴォイト攻撃を受け、激しく吹き飛んだ。
横たわるバルジーナ
その時、「……赦さない…」カイに少女の声が聞こえた。するとメモリアは突如、激しい赤光に包まれた。
第8話、お読みいただきありがとうございました! 今回は、本来の持ち主であるリングの斬艦刀を借りて、巨大な敵を切り裂くシーンは、書いていても(頭の中で想像していても)手に汗握るものがありました。 前作とは違う、視点で書きますので、楽しんで見てください。よろしくお願いします。




