表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
闇ガチャ、異世界を席巻する  作者: 白井木蓮


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/83

第四十七話 直前ミーティング

 意外に早くこの日がやってきた。


 魔物使いの二人が来てからは話がとんとん拍子に進んだからな。

 本当はもう少し時間が欲しかったんだ。

 試合のルールや報酬の設定など細かく決めときたかったからな。

 だがみんなはそんなの適当でいいと言った。

 だから簡単な取り決めしかしていない。

 俺は不安で仕方ないが……。


 そして今から開店直前の最終ミーティングを行うところだ。


「じゃあ役割確認な。自分が関係なくてもよく聞くように」


 ミーティング場所は地下二階の飲食エリアだ。


「地下一階ガチャ屋担当はジャスミン、交換所はドーラ、そして案内係はベビーだ」


 みんな真剣に聞いてくれているようだ。

 新オープンとなると緊張感があっていいな。


 冒険者たちは店に入ってすぐにベビーに遭遇することになる。

 やはりインパクトが大事だからな。

 ベビーはそこそこ強いからもし斬りかかられても問題はない。


「寿司酒場の調理は俺、注文のまとめ係はアイリだ」


 注文は飲食エリアの各テーブルに備え付けのタブレット端末で行う。

 さらにテーブルには金を入れる投入口がある。

 注文が入ると厨房でもわかるようになっている。

 もちろん全部アイリが作成したものだ。

 ガチャ職人は機械系に強いからな。


 できあがった料理を運ぶ配膳係は仲間モンスターたちだ。

 驚いたことにスライムでも器用に運んでいくんだ

 魔法を使ってお盆と手のようなものを作り出してな。

 やはり賢いモンスターは違うな。

 家畜の世話ができるというのも頷ける。


 さらに他の仲間モンスターたちはガチャ屋や格闘場受付の列の整理も行う。


「じゃあ次地下二階、闇ガチャ屋担当と案内係はベルネッタチーム」


 ベルネッタとその配下四人、合わせて五人で担当する。

 気性が荒そうなボスも来そうだし、今日からはボスの配下も来るからな。

 単純に客が増えそうな分、対応するスタッフも増やしたのだ。


「買取所はサーラ」


 ここの列整理もベルネッタチームが担当する。

 ちなみに全員人型モンスターのお姉様方だ。

 もちろんリリアンヌの下僕でもある。


「寿司酒場との連携および配膳係に……カモミールチーム」

「はいはい!」

「お任せを!」

「お姉ちゃんたち静かにしなよ」


 ……三人ともダークエルフだ、しかも三姉妹。

 とにかくうるさい。

 人手が欲しいとマドラーナに伝えたら次の日に魔族の町からこの三人を連れて来た。


 どうやら彼女たちの両親が闇堕ちしたダークエルフのようだ。

 となると当然その子供である彼女たちもダークエルフになるらしい。

 それがいいのか悪いのかはわからないが。

 とにかくこれで全種族が揃ったことになるな……。


 地下二階にも地下一階と同じテーブルがあるからそこの端末で注文をする。

 料理は俺が作り、転移魔法陣の上に置くと地下二階厨房カウンターに転送されるといった仕組みだ。

 ここがギリ地下二階だからできる技だな。

 そこからテーブルまで運ぶのは三姉妹の仕事だ。

 まぁ、階段を作って取りにきてもらってもよかったんだが万が一があるからな。


 さらに厨房カウンター横にも端末を数台設置してあり、そこでの注文も可能だ。

 地下二階は格闘場の観覧スペースに入れるからな。

 飲み食いしながら見たいってボスもいることだろう。


 飲み物に関しては地下二階で三姉妹に入れてもらう。

 地下一階でも俺が飲み物を準備することはない。

 アイリや仲間モンスターたちがやるからな。


 酒の種類に関しては俺はあまり詳しくないからよくわからん。

 銘柄の違うビールが三種類くらいあるのはわかるが。

 ドワーフの酒も何種類かあるみたいだがあんな度数が高いの誰が頼むんだ……。


「じゃあ次は格闘場関連な。地下二階受付はマドラーナチーム。モンスターのランク設定もこの受付時に行う」


 現段階ではボスモンスター自身は戦えないことにした。

 倒されたら色々面倒だからな。

 だからボスは自分の配下モンスターを登録することになる。

 登録方法は三体登録と十体登録の二パターンある。

 三体は冒険者側がソロの場合。

 十体は冒険者側がパーティを組んでいる場合だ。

 両方に登録することは可能だが、モンスターを重複して登録することはできない。

 ここでの冒険者側のパーティとは二人~四人のことを言う。


 ただし、モンスター側は登録しても必ず戦えるとは限らない。

 選ぶのは冒険者側だからだ。

 

「地下一階受付はクレアばあさん。ここで冒険者のランクを判断するからな」


 冒険者なら誰でも登録可能だ。

 さらに冒険者側が戦いたいモンスターを選ぶシステムになっている。

 ここで重要になるのが冒険者のランク設定。

 これを判断するのがクレアばあさんの仕事だ。

 冒険者の実力を瞬時に見極めないといけない難しい仕事だろう。


 冒険者側が自分より下のランクのモンスターを選ぶ場合は参加料金が倍になる。

 じゃないと報酬のために下のランクの敵とばかり戦うだろうからな。


「試合審判はミア、副審はカイザーとモッスン、そして……ミルク」

「わんっ!」


 カイザードラゴンが横で見てたらモンスターたちもビビるだろうからな。

 モッスンとは丘の上のモンスター牧場でアイリが最初に抱きつきにいった猛獣の名前だ。

 なんとベヒーモスなんだってさ……こわい。

 モンスター側からしたらこの二体に手を出そうとはまず思わないらしい。


 ミルクは……まぁ人数合わせだな。

 なぜかやりたがったんだから仕方ないだろう。

 ちょうど副審の三人目を決めてたとこだったしな。

 ココアはミルクの付き添いだ。

 ガチャでの二匹の演出はしばらくなしだな。


 試合の勝敗は以下の四点によって決まる。

 ①試合時間内に冒険者側がモンスター側を全員倒す。

 ②冒険者側がギブアップするか審判および副審が試合をとめる。

 ③試合時間内に勝負がつかなかった場合、残り人数の多いほうが勝ち。

 ④③において残り人数が同じ場合、副審の多数決によって勝敗を決定。


 試合時間は五分。

 モンスター側は劣勢でもギブアップしないし、審判が試合をとめることもない。

 もし冒険者を殺してしまったらボスモンスターは消滅させられる。


「以上だな。初日だからトラブルもあるだろうがまぁ気楽にやってくれ」


 話が終わったと思ったのか、俺が解散と言わずともみんなそれぞれ散っていく……。

 本当はもっと細かく確認したいんだぞ?

 でもそれでやる気を削いでも仕方ないしな。

 とりあえずやってみるしかなさそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ