第二話
驚いた俺はためしに天川さんのSDキャラの腕を上げるように操作すると画面の中の天川さんも腕を上げた。
俺の手と画面の中の天川さんが連動して動くっていうことか…?
しばらく眺めていると画面が急に暗転した。そして数秒後、今までの制服姿から薄手のパーカーにスカートという私服姿に変わっていた。
なんだ?このわけのわからないアプリは…
不審に思ったが一つだけわかったことがある。それはSDキャラが現実の天川さんに劣らず、とても可愛いということだ。というか現実よりも可愛いかもしれない…。よく見ると説明書と書いてあるボタンがあった。開けて読んでみると利用規約みたいなものだった。
一時間もかけて読むんじゃなかった…
ちょこちょこと操作しているうちにある欲望が出てきた。
その欲望とは
「…スカートとか服ってめくれないかな…」
男として当然の欲望だと思う。
そぉとスカートの裾のところに指を伸ばすが触れるか触れないかぐらいのところでやめておいた。
「さすがにマズいか…」
理性が働き、途中でやめた。その後、深夜までちょこちょこと画面のなかの天川さんを触っていた。端から見ると変態にしか見えないが…。お陰で遅刻してしまった。
遅刻して教室の中に入って天川さんのほうを見ると心なしか疲れているように見える。放課になって巧に
「ねぇ。巧。天川さん何か疲れてない?」
「聞いた話によると、昨日の夜勝手に手足とかが動き出して寝れなかったんだってよ。幽霊かもな」
「そんな怪奇現象が起こるんだ」
「そうそう。天川についての新しい情報が手に入ったんだがいるか?」
「もちろんいる。報酬は?」
巧から情報を貰うときには情報の大きさなどによっては報酬を払わなければいけないのだ。そのお陰で皆からはあまり好まれていない。それさえなければ結構モテると思うんだけどな…
「お前の弁当でいいや」
巧はさらりと酷いことを言った。
「お前!ふざけているのか?」
「いや、別に。それに人間は三週間ぐらいご飯を食べなくても生きていけるらしいから」
「そんなとこで蘊蓄を披露されても…」
「だよな」
わかっているなら言わないで欲しい
「と後そろそろ前を向いたほうがいいぞ」
そう巧が言うと同時にパシッと頭でとてもいい音がした。
驚いて後ろを向くと出席簿を持った幼なじみの若崎萌がたっていた。
「よっ。ワカサギ」
「そのあだ名で呼ぶなって言ったでしょ!」
という言葉と同時に出席簿が降り下ろされ、再び俺の頭で快音が響いた。見ての通りワカサ…じゃなくて萌はことあるごとに俺を殴ってくる。
「痛いな」
「うるさい。私の言うことを聞かないからよ」
「で。凛とはどうなったの?」
そして、天川さんの親友でもある。
「…わかっているなら聞くなよ」
「そう。ところで弁当、巧にあげるんでしょ?」
「そうだよ。弁当でもくれるのか?」
「あんたにあげるはずないでしょ。私の弁当なんだから」
「幼なじみのよしみで譲ってくれよ」
「…わかったわよ。たまたま今日は二つ持ってきてあるからいいよ」
「助かった…ありがとう」
それと同時に萌の頭を撫でておいた。
「別に感謝することないわよ。…それと頭撫でるのやめてよね」
ちょこっと素直ではないとこもある。ほんとは昔みたいに頭を撫でて欲しいことぐらいわかっているのに。
「わかったよ」
素直に俺が頭を撫でるのを止めると、名残惜しそうにしていたが、誤魔化していた。
昼は萌のお陰でなんとか食事にありつけた。
授業が終わり、家に帰り再びあのアプリを起動すると、天川さんは制服姿に変わっていた。そして昨日と変わらずいじっていると、電池がきれそうになったので充電器にさしたまま寝た。
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