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第59話

「いやー……まさかのカラオケとは」

自宅のベッドに寝転びながら、ラビィはくすりと笑った。


忘年会の行き先は、まさかのカラオケボックス。


「ナナミさん……ぷっ」

思い出し笑いが込み上げる。


あれだけ自信満々にマイクを握ったナナミの歌声は――

想像以上に壊滅的だった。


「ふふ……」

笑いの余韻を残したまま、ラビィは端末を手に取る。


「ログイン」

視界が光に包まれ――


次の瞬間、ミラクレアのギルドロビーに立っていた。


「……わ」

思わず声が漏れる。


いつもの落ち着いたロビーは、今日は別世界だった。


赤と緑の装飾。

光るリース。

ツリー型のホログラム。


サンタ衣装、トナカイ衣装、雪だるまの着ぐるみまでいる。

プレイヤーたちは思い思いの衣装カスタムでレジェンズ内のXmasイヴを楽しんでいた。


「ほえー……みんな楽しそうだねー」

ラビィはその光景を横目に、いつものように受注端末へ歩き出す。


その背後から声がした。

「ログインするなり受注端末に向かうなんて、さすがラビィだね」


「ロラン!」


振り返ると、柔らかな笑みを浮かべたロランが立っていた。


「久しぶりだね。みんな楽しそうだなーとは思ったよ」


「僕たちも楽しまない?」

ロランはそう言って端末を操作する。


表示されたクエストウィンドウ。



クエスト名:雪山に星を……

内容:粉雪舞う雪山にある大樹に採取した星を設置

報酬:Xmas限定プレゼント



「受注する?」

ロランが少し首を傾げる。


ラビィはほんの少し頬を赤らめた。

「う、うん……」


二人はクエストを受注。

端末に完了通知が届く。


ギルド間移動機能を起動する二人


光に包まれ――

ノースタリアのギルドへと転移した。


外へ出ると、街もすっかり雪景色。


吐く息が白い。


「ホントに趙雲さんとか呂布さんとか連れて来なくて良かったの?」


歩きながらラビィが尋ねる。


ロランは少し真面目な顔で答えた。

「いざとなったら僕がラビィを守ってあげるよ」


少し間を置いて、


「まあ、守られる側になりそうだけどね」

軽く笑った。


ラビィは立ち止まる。


「じゃあ、今日は私戦わない!」

腰の二刀を端末操作で解除。


装備が光の粒になって消えた。


「ちゃんと守ってね、ロラン」

振り返ってそう言うラビィ。


ロランは優しく笑う。

「任せて」


やがて目的の雪山が見えてきた。


山頂には、大きなもみの木。


すでに他のプレイヤーが飾ったのだろう、小さな星の光がいくつも輝いている。


「よし、あとは星を探して設置だね」


その時。


――きゃああああっ!!


遠くから、悲鳴のような声が響いた。


ラビィとロランは顔を見合わせる。


「今の……!」

声のした方へ駆け出す二人。


粉雪舞う向こうから……

一人のプレイヤーが、必死の形相でこちらへ走ってくるのが見えた。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございました。


《ブックマーク》や《評価》を頂けると大変励みになります!


更新は毎日致しますが、2話更新に変更致します。


平日:7時頃、19時頃の1日2話

土、日、祝:12時頃、20時頃の1日2話

です。


また、前作《月の兎、時代を駆ける~目指すはフルダイブ型MMORPG無双~》はこの作品の過去のお話となっておりますので宜しければ、そちらの方もよろしくお願いします!

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