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第41話

ミラクレアの白い通路を、ラビィたちは並んで歩いていた。


慶次郎、利家、松風、そして新たに名を得た蒼月。

四つのデータが、端末の中で静かに輝いている。


「まずはギルドですね」

ロランの言葉にラビィは元気よく頷いた。


「うん! 早く編成したい!」

ギルド端末にデータを登録し終えると、二人は編成画面を開く。


表示されたメンバー一覧に、新たな名前が加わる。


呂布、趙雲。


そこに並び立つ——前田利家、前田慶次郎。

さらに騎乗枠には松風と蒼月。


ラビィはその並びを見て、ふっと小さく笑った。

「呂布さんと慶次郎さん……アースくんと同じになっちゃった」


「アースくん?」

ロランが視線を向ける。


「ラビィの友達ですか?」


「うーん、友達っていうか……レガリア時代の後輩くん? になるのかな。その子もね、呂布さんと慶次郎さんをメンバーにしてたの」


「へー……」

ロランは画面を見たまま、どこか気のない返事をした。


「ああ、そう言えば何か居ましたね。ラビィの周りにそんな男」

少しだけ、声が低い。


「で、ラビィは今もそのアースくんとは仲良しなんですか?」


「えっ?」

ラビィはきょとんとする。


「ううん、全然。レジェンズでは会ってないし。レガリアのゲーム内のフレンドってだけだよ?」

素直に答えると、ロランはふっと息を吐いた。


「そっ、ならいいや」

いつもの調子に戻るロラン。


「ん?」

ラビィは首を傾げたが、深く考えなかった。


ロランはメニューを閉じる。

「昨日と今日で休み潰れちゃいましたね。今日、僕ちょっと行かなきゃいけない所あるんで、もう落ちます」


「あ、そっか。お疲れさま!」


ロランの姿が光に包まれ、ログアウト。

同時に趙雲と利家のデータも待機状態へと戻る。


残されたラビィはしばらくその場に立っていた。


「ロラン、なんか途中変だったな……なんでだろ……ま、いっか!」

すぐに切り替わる。


「よーし! 今日はソロで頑張るぞー!」

乙女心とは縁遠い決意だった。


ラビィは受注端末の前に立つ。

「うーん、どれ行こっかな〜」


クエスト一覧を眺めていると——


「あれ、もしかしてラビィさん?」

後ろから声をかけられた。


ラビィが振り向く。


そこに立っていたのは、見覚えのないプレイヤー。

「えっと……どちら様でしょうか?」


「あっ、そっか。アバター違うんだった」

そのプレイヤーは笑った。


「僕です。アースですよ」


「えっ!? アースくん!?」


「いやー、ずっとレジェンズやってたのに、半年以上も会えないなんて逆に凄いですね」


「ほんとだよー!」

ラビィは嬉しそうに笑う。


「私も仕事始めたら前みたいにどっぷりは出来なくなっちゃってね……」


「久しぶりに一緒にクエスト行きます?」


「うん、いいよ!」


アースが端末を操作すると、クエストが表示される。


クエスト名:アイスハート

内容:北の大地にある幻の宝石の取得

報酬:アイスハートの腕輪



「これ、難易度ちょうどいいんですよ」


「寒そうだけど頑張ろー!」

二人は受注ボタンを押す。


——受注完了。


同時に通知が届いた。


アースが振り返る。

「よし! 行きましょう!」


ラビィは満面の笑みで頷いた。

「うん!」


久しぶりの再会と、新たな冒険。


北の大地へ向け、二人はギルドを後にした。

ここまでお読み下さり本当にありがとうございました。


《ブックマーク》や《評価》を頂けると大変励みになります!


更新は毎日致しますが、2話更新に変更致します。


平日:7時頃、19時頃の1日2話

土、日、祝:12時頃、20時頃の1日2話

です。


また、前作《月の兎、時代を駆ける~目指すはフルダイブ型MMORPG無双~》はこの作品の過去のお話となっておりますので宜しければ、そちらの方もよろしくお願いします!

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