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注射  作者: 八味とうがらし
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注射 気づかい

赤土耕太は過去の一色の犠牲者達の経過を白根より資料を確認して、それをこの種に当てはめポイントとなる芽吹いてから磁場が発生し、命が入り込む事ができるのかを気長に観察することにした。白根と紺野は一度嫁入り新聞社に帰っっていった。

 白根は紺野未知子に今のままで良いのかこれからの紺野未知子の未来について時間を作ろうとしていた。

「紺野さん・・。これからの事なんだが・・・」

「迷惑ならこのままどこかに行きます・・・」

「いやそうじゃないんだ。紺野未知子。あなたはこれから赤土耕太と一緒にこの壊れた世界を治さないといけないと思うんだよ・・・」

「今、私のことを紺野未知子って・・・」

「あぁすみません・・・」

「つい名前が出てしまったんです・・・」

「一色教授も私をフルネームで呼んでたものですから・・・」

紺野未知子は一瞬にして過去を振り返っていた。

「一色教授・・・」

「当たり前のことだと思うんだけど・・・」

紺野未知子は首を左右に振り改めて前を向いた。

「ありがとうございます。私は・・・・。もう一色教授のことを振り返りません。一色教授の山小屋を出る時誓いましたから。それでさっきの赤土さんと一緒に治すって・・・」

「このシステムは今では赤土耕太と紺野さんしかわかる人がいないんです。増加システムについては世界の事情が絡むのですぐに採用と言うわけにはいかないかもしれない。でも一色が犯した赤ちゃん消滅については今すぐにでも対応しなくちゃならないと思うんです・・・。ただ私の仲間がいるところでは削減システムを歓迎しているんです・・でもやはり世の中の摂理を壊す事は我々はできない・・・」

 紺野未知子は白根に促され赤土耕太の手伝いをするために赤土耕太の家の近くに住まいを移した。

 「紺野さん種からの発芽がないんです・・・」

「発芽って普通種を植えてどれくらいでするもんですか」

「まぁだいたい一週間までにはって感じかな・・」

「今日で5日目ですよね・・・」

「あと2日あるじゃないですか」

「一応今回の種と新しい種の中を比較したんですけど見た目には変わらなかったんです。なので心配が大きいんです。こっちは正常なんだけどあっちの異常がもとに戻っていないってことなんですから」

「あっちも修復に時間がかかるんですよ」

「発芽に2週間くらい見た方がいいのかもしてないですね」

「赤土さん私はこれから赤土さんの助手をさせて頂くんですけど・・・なにをすればいいんですか・・・」

「電話対応願いますね・・・」

「赤土さん・・・それって悪意がありますよ」

「あっすみませんそんなつもりは全くなかったんです・・・ごめんなさい」

「いえいいんですけど・・私もう黄島美波じゃないですから」

赤土耕太は白根に使う冗談を紺野未知子にも使ったが返り討ちに会ってしまった。

(黄島美波もちょっと手強かったけど紺野さんも手強いな・・でも確認を求めることができるのは心強いよ)

赤土耕太はぶつぶつと独り言を言いながら作業を進めていた。

「赤土さんこれなんですけど・・」

「それはオレが思いついたんだけど・・・ワクチン注射を打ったあとあっち側がもとに戻った時に増加システムを追加で注入する時に、緩やかに効果を効かせる事ができるんじゃないかと思って制作したものなんです」

「何で穏やかに効果を出す必要があるんですぅ」

「なんか向こうの世界に悪いような気がして・・・こっちの勝手で壊してまてまた復活させてって・・ひどいですよね」

「・・・赤土さんてどこまでも・・・赤土さんなんですね」

「???」

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