注射 ・・検証
「耕太だいたいいつ頃なんだ磁場発生って同じ磁場でなくてはならないんで調べます・・・」
さっきは発生すると言っていた紺野未知子だが、本当は磁場が発生しないのではないかと心配をしていた。それは一色が時間だけが解決すると言っていた為だった。確かに磁場の発生はするとは言っていた一色ではあったがなぜ時間を持ち出したのかがわからなかったからだ。
「あっ後2時間後に発生します。注射の準備はできています。あれっ?これ見てください・・・」
白根と紺野未知子がモニターに映る磁場の強弱を見た。明らかに磁場が弱く発生しているようだった。
「赤土さんこれでは磁場にロケットを打ち込めないんじゃないですか」
「そうなんです・・・このままだと磁場の中に入る事はできないんです」
「耕太推進力を増すことってできないのか」
「白根さんこれは推進力で亜空間に入るわけではないんです・・・あくまでも推進力は磁場へ確実に向かうためのものなんです。必要なのは突き抜ける強力な磁場自体なんです」
(この事だったんだ一色教授が言ってたのは・・・)
「紺野さんどうされたんです顔色が悪いようですが・・・」
「いえ・・・磁場が発生すると思うなんて軽く言ってしまったために迷惑をかけてしまったので・・・」
「紺野さん大丈夫ですよ・・」
「耕太どうしてそんなこと言えるんだよ。さっきお前磁場に入れないって・・・」
「そうですね・・・このままでは・・・なのでこっちのセンサーに増幅装置をつけ弱い磁場でも入り込めるようセンサーからよりシンクロできるようにするんですです・・・わかりますか」
「耕太お前たまに訳のわからないこと言うな」
「注射までに時間があるんで簡単に説明しますね。前に見てもらったモニターを思い出してください・・・あの時モニターに映った磁場は色も濃かったと思うんですね・・そんな磁場はしっかりとした磁場なのであちらの世界との扉としてしっかりと役割ができるんです。でも今回のような薄い磁場だとあちらの世界との扉の役目ができにくいのです・・・」
「赤土さんつまりせっかく磁場にロケットが進んでもあっちに行かずただこっちの空間を高く飛ぶだけってことなんですか」
「そうです紺野さん・・・」
今度は白根に発射ボタンを託した。白根は紺野未知子のカウントダウンに合わせてボタンを押した。赤土耕太もカウントダウンと一緒に増幅機のスイッチを押した。弱く発生していた磁場にワクチン注射発射入り込み空間に消えていった。
「やった。亜空間に入りました。あとはワクチンが効くかどうかです」
白根も紺野未知子も達成感に満ちた笑顔で握手をしていた。
「耕太何回も聞くが成功ならどれくらいで効果が現れるんだ。やっぱり翌日なのか」
「・・・・わからないです。一度あっちの世界にエラーが出てるじゃないですか・・・それを修復させる訳ですから増やすのとは時間のかかり方が違うと思うので・・・」
「確かにな・・・何でも減らすのは簡単だけど増やすのは・・・そうでもないか・・・ダイエットはそう言う訳ではないものな・・・」
「ここからは1時間事に確認していかないと・・・先ずこの種が芽吹くかですよ」




