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注射  作者: 八味とうがらし
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注射 一色のことば

 紺野未知子は今までのことを赤土耕太に全て話をした。その話を白根に伝えると桜木から警察へと情報が伝わり紺野未知子はまだ命の危険に晒されていると判断がされ、より厳重な保護体制がとられた。

 紺野未知子は赤土耕太同席の下、改めて今まで見た事、関わった事、そしてお金の流れなど深いところまで警察に話をした。その話を聞く時、赤土耕太は紺野未知子の手を握り心の動揺を最小限に抑え紺野未知子の支えとなっていた。

 紺野未知子の話から、世界有数の大手企業の名前が明らかとなり、そのトップの顔が写真照合の末、確認が取れこの度の妊婦の胎児消滅に大きく関わっていることが判明した。この情報は嫁入り新聞の一面を飾ることとなった。

 企業側は、『嫁入り新聞社の記事はデタラメであり、嫁入り新聞社を提訴する』と息巻いた。メディア各社は嫁入り新聞社に先を越された事によって、企業のブラックな噂など様々な角度から企業を白日のもとに引っ張り出した。

 子どもを失った全世界の家族は企業を相手取り世界各地で訴訟を起こした。

 この企業は世界各地で起こされた訴訟にことごとく負け莫大な慰謝料などを支払うこととなり、後に全ての財産を失い倒産することとなった。企業トップは刑事告発もされ、殺人罪の罪で死刑判決を受けることとなった。

 紺野未知子は捜査協力をした事、そして事件への関わりが浅いとの判断のもと執行猶予となった。

 赤土耕太は紺野未知子から削減プログラムについて一色から何か資料などを預かっていないか確認していた。

「白根さん、紺野さん削減システムについてはあまり分かっていないようですね」

「企業が、紺野未知子を殺し損ねたおかげで今回の妊婦の胎児消滅事件が企業による人為的な事だと分かったんだけど、それを元に戻せるのはもうこの世に誰もいない事も分かったことが辛いよな・・・。ところで紺野未知子は一色からタブレットの他に何か預かってないのかな」 

 赤土耕太は紺野未知子にタブレット以外に何か一色のものがないのか確認していた。

「私も赤土さんの研究を一通り一色教授から教えてもらってたので少しは分かるんですけど、削減については一色教授が全てやってたので・・・」

「そうですか・・・タブレットって他にないでか・・・」

「スポンサーから支給されたのは飛行機の中に置いてきたし・・・」

 増加と削減は同じようなカテゴリーに見えるが全く別物だった。なので一色も増加は赤土耕太に任せていたのかもしれない。

 「紺野さんオレ今一色の削減プログラムを無効にするために一色のプログラムを改良してます。どうしても不明な箇所が2つほどあって・・・」

「・・・・それは・・・たぶん無理だと思います」

「そんなこと言わないでください!」

「ごめんなさい・・でも一色教授が以前そんなこと言ってたから・・・」

「一色が・・何て・・」

「一度発動した削減システムは元に戻らないって」

「どうすれば・・・」

「時間が過ぎるのを待つしかないって・・・・」

「・・・・それでは世界中の人たちの悲しみがますばかりじゃないですか・・・」

「ごめんなさい・・・一色教授は私の全てだったから・・・赤土さんの言っている事なんて全く考えたこともなかった・・・・」

「・・紺野さんが謝る事はないですよ・・・でも!・・もしも、少しでも世界中で悲しみの中苦しんでいる人のことを思ってくれるなら・・・・オレたちに一色から得た知識を持って協力して欲しい・・・です」

「私なんかが協力するって・・・」

「できませんか?」

「いえそういうわけじゃないけど・・いいんですか」

「ダメなんですか」

「他の人が何と言われるのかが・・・不安なんです・・・」

「オレも最初不安でした。増加システムは元々一色がやってた事なんですが、それを俺がやるなんっていいんだろうかって」

「赤土さんと私とは違います。私は加害者側の人間ですよ」

「・・・紺野さんは全てを話された。しかも自主的に・・・・苦しい過去と戦いながら・・・。だからもう加害者意識は捨てていいんじゃないですか?」

「ありがとう・・・」

「じゃあ今から俺たちの仲間って事でいいですね。オレ白根さんに連絡してきますから」

赤土耕太は席を立ち白根に連絡を入れた。

「耕太大丈夫かぁ紺野を仲間にして・・・」

「なんでですか?」

「お前さぁ偽名を使われて騙されてたじゃないか」

「もう大丈夫ですよ・・・」

「彼女もだけど・・お前嫌じゃないのか」

「全然全くですよ」

「いやお前がいいならそれはいいんだけどな」

 白根は赤土耕太のもうしれを受け、桜木と

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