注射 平行作業
「なるほどそう言うわけだったんですね」
「端色学部長すみませんでした」
「それでロケットが必要になるんです」
「ただ我々はロケットと言わずワクチン注射と呼んでますけどね・・・」
「それは面白いネーミングですねロケットを注射とは」
桜木のセッティングによって改めて端色学部長にあった。今回待ち合わせに選ばれたのは⬜︎⬜︎理科大学だった。そこに白根と赤土耕太が向かった。桜木はスケジュールが合わず白根に任すことにした。結果ロケット(ワクチン注射)の調達に目処がたった。
「学部長このロケットの高さってどれくらいあるのですか」
「5mですね。人工衛星を打ち上げるようなロケットですと40m近くの大きなものですが、これはあくまでも試験ようですのでこの高さです。」
「耕太これにワクチンを載せることは可能なのか」
「こっちは大丈夫だけどロケットってかなりシビアに重さとバランスを計算しているので搭載可能重量を確認してからでないとなんとも言えないですよ」
「赤土さんおっしゃられる通りです。桜木君から事前に送ってきたスケッチを見たところギリギリだと思います」
「ただ打ち上げ距離って100メートルもないよな。耕太」
「・・・あの一色の映像を見る限り数十メートルと思うんだよね」
「と言うことは・・・なんとかなるかもな」
「いや白根さん・・・ロケットってそこまでアバウトではないんです。わずか10メートル打ち上げるにしてもしっかりとしたバランスを取って打ち上げないと大事故につながります」
「そうなんですね」
「まずはオレがシステムを構築しないと話が進まないってことですよね」
「そうだな」
「ただこのロケットは我々大学はもちろんですが、沢山の企業の寄付や技術提供で成り立ってますので・・・早急な構築を求めます」
端色学部長と別れた二人は桜木に連絡を入れ時間を取ってもらうことにした。
「桜木すまん急な話で」
「多分こんなことだろうと思ってあけておいたんだ」
「電話で話した通りロケット打ち上げの時間が限られていることが問題なんだ」
「大臣今のところタブレットの中のプログラムの抽出は終わりました。今はこのプログラムをどう変換して一色が打ち上げ他プログラムを中和させられるのかなんです」
「それが何時ごろできるんですか」
「まだなんとも言えないのが現状です」
「端色学部長も言ってるようにかなりの企業が参加しているわけだ。各企業もそれぞれに思惑があっての出資なんでこいつをどうにかは難しいだろうな。このシステムをセットするだけでも、日紫喜さんが飛び回ってくれてるからな」
「やっぱりオレが間に合わすしかないですね」
「そう言うことになるかな。まぁとにかく逐一連絡をくれよその都度対応しよう」
「ありがとう桜木・・・」
「国に打ち上げられる状態のロケットがこれしかないんだからなんとか赤土さんに間に合わせてもらうより他ないんだ」
赤土耕太は白根とも別れ一人どうすればシステムを無効にできるのかを考えていた。
(紺野未知子さんなら何か聞いてるのかもしれないな)




