注射 仲間
「赤土さんそろそろ向こうに行く準備が必要になりますね」
「白根さん・・・あのぉ〜・・そろそろ・・その赤土さんってのやめてもらって良いですか」
「・・・」
「オレ白根さん達とかなりの時間を共有してるんですけど・・・そろそろ仲間に入れてもらってもいいですか」
「いやもう・・・オレとしては赤土さんは仲間だと思ってますけど・・・」
「ほらそれ!」
「オレは白根さんよりも年下なんで、もうさん付けはやめてもらえれば・・・」
「でも緑川は昔からの付き合いだし、青木は会社の後輩なんで、赤土さんの事をどこかお客様みたいに扱ってましたね・・・・じゃぁ今から飲みに行きましょう」
「オレは大丈夫ですけど白根さん仕事中じゃないですか」
「取材です取材赤土耕太を取材です。ハハハ」
二人は朝まで飲み明かし過去の自分達のことを話していた。
赤土邸に泊まった白根だった。久しぶりの二日酔いの朝を人の家で迎えていた。
「白根さんおはようございます昨夜はご馳走様でした」
「あぁ〜おはよ。耕太」
赤土耕太は二日酔いの白根を見ながら笑顔で朝食を食べていた。
食事が終わり、二日酔いの白根を車に乗せ赤土耕太は新聞社へ向かった。途中何度か車を停めて白根を下ろす羽目になったが、無事に新聞社に到着した。
「白根さん着きましたよ」
「ありがとう耕太」
「じゃぁオレこれから黄島さんがいる病院に行きます。大臣によろしくお願いします」
白根は赤土耕太に手をあげて答えた。
(耕太のやつ底なしかよ。あいつほとんど食べずに飲んでばっかりだったな。そう言えば何だったけかなタブレットのセキュリティーコード・・耕太が教えてくれたけど忘れてしまったよ・・・)
白根は会社の机に座ると苦いブラックを飲みながら桜木に連絡を入れた。
赤土耕太が病院に着くと応接に通された。
「院長あの女性・・少しは元気を取り戻せたんですか」
「体は異常が見受けられないんですけど・・・心が病んでいらっしゃる様子なんですよ。よほどのことがあったのかもしれませんね。なのでまだ誰とも面会は許可できません」
「そうなんですね・・・。ところで院長彼女が持っていたタブレットを拝見したいのですが」
「警察から特別許可が出てるみたいですね。これですか」
赤土耕太は手渡されたタブレットの裏をすぐに確認した。
「これです。間違いないです」
タブレットを起動させ以前写真に収めていたフォルダを開け再度確認をした。確認が取れるとこのプログラムを一つにするアプリを探した。その後持ってきた同型のタブレットをリンクさせ中身をコピーしていった。データコピーが完了した新しいタブレットをまた丁寧に確認をとりコピーでの異常がないかをチェックした。
「とりあえずこれで大丈夫だ紺野さんと話せるようになるにはどれくらい時間が掛かりますか」
「彼女次第ですが・・・一か月くらいはかかると思います。何かありましたら警察へ連絡します」




