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注射  作者: 八味とうがらし
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注射 タブレット


白根と赤土耕太は緑川夫妻を見送り空港を出て嫁入り新聞社へ向かった。車中で赤土と黄島美波についてあれこれ詮索していたところ、桜木から連絡が入った。

「桜木どうなったんだ」

「白根今どこにいるんだ。空港の医務室に行ってみてくれそこにタブレットを抑えてあるんだ」

「抑えるってお前あの黄島美波って女性はどうなったんだ」

「今鎮静剤を与えて眠ってるみたいだその間にみてほしんだ」

「お前それって犯罪だぞ」

「仕方ないだろ。彼女は黄島美波じゃないんだから」

「えっ誰なんだよ」

「パスポートに記載してある名前は紺野未知子になってるんだよ」

 赤土耕太はスマホから漏れ聞こえる名前を聞いて首を傾げていた。

「まぁ一度空港の医務室に行くよ」

白根はタクシーに空港に戻るよう依頼して空港の中に入った。

医務室をノックすると先ほどの警察官がそこにいた。警察官は、白根達にタブレットを指差した。

「白根さんほらやっぱりI.sマークだ」

「一色のですね」

「起動できるといいんですけど・・・」

そう言うと赤土耕太はタブレットの起動スイッチを押してみた。当然のことながらセキュリティーコードを求めてきた。

「・・・やっぱりセキュリティーかかってますね」

「・・どこか専門の会社にコードを解除させるしかないですね。それか黄島美波に開けさせるか・・・」

「因みに黄島さんが気がつくのってどれくらいでしょうね」

白根が警察官に目をやると4・5時間位との連絡を受けているとのことだった。

「ちょっと思い当たるコードがいくつかあるので入力してみますね」

そう言うと赤土耕太はセキュリティーコードを打ち込んでいった。

「これもダメか・・・大体一色の使うコードって決まってたんですけどね」

「赤土さん流石にあの一色ですよ。そんな簡単に開けられるコードは使わないんじゃないんですか」

「まぁ確かにそうなんですけどね。前に一色に聞いたことがあったんですよ。そしたらセキュリティーコードは難しそうで簡単なものが一番開けにくいって」

「そんなもんですか」

「私は一色じゃないのでなんとも」

「そうですねハハハ。そうすると生年月日とか?」

「いやそういうのでじゃないんですよ・・・・あっ!」

赤土耕太は何かを思いついたようにセキュリティーコードを打ち込んだ。

「白根さん開きましたよ」

白根は赤土がなにに閃いたのかわからなかったが、セキュリティーが外れたことに喜んだ。

「えーっと何処にあるんだ?絶対にこの中にあると思うんだよな」

「一色は大事なものは人のところに隠すんですよ多分増加システムはオレだったでしょ。多分削減データは黄島美波さんに持たせてたと思うんです」

「なるほどですねぇ。それでありそうですか・・・」

赤土耕太はフォルダを一つひとつ丁寧に開けては閉じていった。

「何処にもないですね・・・これ持ち帰って中身を詳しくみてみたいですね」

「流石に今は無理ですね」

「彼女が寝ている間にこっそりみているだけですから」

すると赤土耕太はタブレットの画面をスマホの写真に収めていった。1時間が過ぎたところでタブレットの撮影が終了した。

タブレットを元に戻すと白根と赤土は医務室を後にした。

白根は桜木に連絡を入れとりあえずタブレットの中を見た事などを話した。

どの道黄島美波はしばらくどこかの医療施設に保護される見通しとなった。

赤土耕太は白根と別れ自宅でタブレットのデータを分析することにした。

 白根は桜木の応接室にいた。

「緑川は現地に行ったよ」

「夫婦でいったのか・・・大丈夫なのか」

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