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恋姫天衝 ~対極の御遣い~  作者: 雀護
・安定~
15/44

調理場と修羅場






++男の料理と、目指した夢++







 俺の中の迷宮が・・・

 いや、俺の城門が破壊されてから二日がたった。


 ”皇甫嵩さん”に”付き合いますからとりあえず離してください”


 記憶探り出しこの苦し紛れに言った一言が原因だったと思い至る。


  ”私”と”お付き合いしていただけるのですよね”


 それを皇甫嵩さんは間違って聞いたと言う事だ。

 それを聞いた俺は口を閉じる事を忘れたかのように開け放ったままだった。

 事実の食い違いのせいであれほどの行動を取っていたのだと理解したが、急いで訂正しようと口を開こうにも調練場では突如として兵士達に取り囲まれて機会を失った。

 個人鍛錬と言う名目で立会いをしたり、槍の型を見たり歩法の一つを教えたりなどなど、その日のうちでは俺の意思を尽く遮られてしまっていた。

 このままただ『違う聞き間違いだ』などと簡単に切り出したとしたら彼女を傷つける結果が残り、友好な関係性は決裂してしまうかもしれない。

 援護もないままに放り出されてしまうのは避けたいがそれでもこの事実をどうにか訂正したい、そんな狭間に落ちる瀬戸際と言うところだ。

 どう切り出したらいいものだろうと思考を巡らせているうちにその機会を失ってしまい、二日もの時間がたっても否定できずにいる。


「はぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~どういったらいいんだ」

 随分と長い溜め息が漏れる。

 考えるほどに漏れるそれはもう垂れ流し状態。

 自室として利用させてもらっている客室で一人、解を得られない思考を巡らせる。

 溜め息でもう部屋の空気のうちのほとんどが俺の溜め息で満たされているだろう。


  本当に困った・・・


 思考を切り替えようと窓を開け放つ。

 そろそろ時間だけで言えば俺の失言から三日目になりそうだ。

 ここにきて三度目の昼。

 窓を開けると少し遠くから気配がする。

 もう彼女の気配は覚えた。

 いや、あれだけ密着されている時間があれば嫌でも覚える。

 いや、嫌ではないのだ。男としてはそれなりに・・・いや、かなり喜ばしいのだが状況がそれを許さないし、俺自身そういうことを考えられる状態ではない。

 男をしていてあの誘惑に勝てる奴なんて男失格だ、だが、いや、それでも。

 そう思いながらもいやいやいやいやと否定やら肯定やらの堂々巡り。

 はっと意識を戻してから考えるのをやめる。

 心のままに行動に移す。


  逃げる。ま、町へっ・・・と、とにかくだ、ゆっくりと考える時間が欲しいっ!


 ここについてからほとんど町に出る機会を得られなかった。

 屋敷に軟禁状態と言うわけではないが、事あるごとに皇甫嵩さんに捕まり、俺の右腕もう俺の意思より彼女に支配されている時間のほうが長い。

 極め付けには彼女の政務にまで俺は引き釣りこまれ、隣の席に座って気づけば彼女はすぐ真横にいる。

 夜に鍛錬をするのが唯一の自身の時間だった。

 下手に部屋に戻るのもなにやら危険な気がして朝日が昇る少し前まで鍛錬に集中し続けた。

 そんなこんなでどう対処するべきかなどゆっくり考える時間がなかった。

 とにかく昼だけでも良いから一人の時間が欲しかった。

 本当に屋敷に来る前に町を見ていて良かった、逃走ルートは頭にある。

 急いでコートを羽織り、財布をポケットに押し込んで木簡に殴り書きのように急いで伝言を残す。


 『探さないでください。しばらくしたら戻ります』


 家出する子供のような一文だったが、失踪するわけではないと心の中で言い訳をして部屋を出て町へと疾走する。






 昔取った杵柄パート2。

 そのおかげでなんとか見つかる事なく町まで出てこれた。

 最近じゃなんとか独りになろうとして屋敷をうろついていると兵士達の目が俺を逃してくれない。

 数の暴力と言うか、部屋の中以外は視線が網のように張り巡らされている。

 そのせいで戸を開けば兵士達に捕まり、なにやら武術に関して質問されたり、助言を求められて急いでいるからと足早にそこを離れても知らぬ間に皇甫嵩さんに捕まるというパターンが日常化していた。

 今日はやっと出来た好機だ、朝から調練があったせいか兵が少なかった。

 街まで出れたのなら後はとにかくあまり兵士の目のなさそうな所へと思い、昼飯も食べながら今後に備えようと街を歩く。

 そこで見つけた繁盛しているわけでも閑散としているわけでもない飯店に足を踏み入れる。

 中央の通りから少しわき道に入った飯店の内装は悪くなさそうだが、そのわりに客の数は少ない気もする。

 美味いものを期待して入ったわけではない、とにかく座って落ち着こうと空いている席に座る。


 馬騰・・・紅姉さんのところでは俺が料理番をしていた。


  まずい何か寒気がする。少し考えただけです。ごめんなさい帰ったら美味い物を用意します

 

 心の中で一先ずの謝罪を念じてから頭を巻き戻す。

 紅姉さんのところでは俺が料理番をしていた。 

 まぁ、そのせいで少し外食に抵抗がある、というか落ち着かない。

 落ち着くために入った店だと言うのに落ち着かない。

 そのせいで入った飯店では注文をしたあと待っていると言うのは性に合わない、うずうずする。

 考え事に集中しようとしている自分もいれば料理が気になる自分もいる。


  料理がしたい・・・ん?あぁっ、まだ香り付けするのが早い!あれじゃ出来る頃には風味が飛んでしまうぞ


 そしてその均衡は厨房の中の様子を見ると決壊した。

 つい厨房の様子が気になってしょうがなかった。

 料理人の作業が気にしなくても目に入ってしまう。


  ん?あれはっ味噌か?!いや待てそれにしては少しとろみがあるみたいだ・・・手つきは慣れているんだが。うぐぅ、疼く・・・何故だ料理魂が疼くぞ


 「はっ?!」

 気づけばテーブル席に座っていたのがカウンター席に移動してしまっていた。

 というよりも覗き込むように中を見てしまっている。

 「お客さんどうしたんです」

 後ろから給仕の女性に声を掛けられた。

 近づかれる気配に気づけないほど夢中になってしまったかと少々の反省と少しの恥ずかしさ。

 それを隠すように照れ笑いを一つ。

 「あはははっ。まぁあのちょっと家では料理番をしているのでつい気になって。なんというかあまりこうして料理を待つと言うのは落ち着かないのですよ」

 「にししっ。お客さんは変なお客さんだってことだね」


  客に対して面と向かって変と断言するか・・・こいつも変な奴だ


 変と言われて横目で見ていたのを身体をひねり正面に向き直る。

 そこで初めて女性の容姿を把握する。

 伸びた身長から判断して俺の見た目が中学生か高校生あたりまで成長していると仮定して彼女は同い年くらい。

 少し汚れ気味な前掛けしていて、肩くらいの髪に熊猫の模様が入った頭巾、八重歯が生えた口でいたずらげに笑みを俺に向けている。

 「変なつもりはないんだがな、客に対して変と言い切る君も随分変な給仕だ」

 座っている俺とあまり変わらない高さの瞳できょとんとした表情が俺を見返す。

 すると突然声を出して笑い出した。

 「にゃはははっ。変なお客さんに変だって言われた」

 「変だ変だって・・・はぁぁ~。馬龍だ、それが君の言う変なお客の名前だよ」

 彼女のかもし出す雰囲気のせいですぐに口調が崩れたしまった。

 「で、変な給仕さんは俺に何か言いたい事でもあったのか?」

 「むっ。あたしだって変な給仕じゃないよ。あたしは程イン。あんまりに不審に厨房を見てる人がいるからどうしたのかなって思って、そうしたら飯店に来て料理がしたいって変なお客さんがいたんだよ」

 「馬龍だ。変な給仕、別に料理がしたいとまでは言っていない」

 思ってはいたが名を名乗ったと言うのにまだ変な客扱いをする変な給仕から目を逸らす。

 そろそろ注文した料理が出来上がる。

 変な給仕はふぅーんと鼻で俺の言葉を流してから仕事に戻っていく。

 するとすぐに俺の傍に戻ってきて料理を目の前に並べる。

 「はい、お待ちです”変な”お客さん」

 「くっ」

 嫌な奴だ。俺が名前を呼ぶまでは変な客と呼ぶ気だと感じた。

 だが気分を切り替えて目標を目の前の料理に向ける。

 炒飯に回肉鍋に卵の入ったスープ。

 それなりに腹は減っているので変な給仕の相手をせずにレンゲをとってまず炒飯を口に運ぶ。


  んん~・・・微妙だ。


 なんと表現するべきか困ったが微妙と言う響きが一番しっくりきた。

 炒飯はただ米を具材と一緒に炒めているが所々で炒め方が甘い部分がある。それに味付けは悪くないが風味が飛んでしまっていて味の輪郭がぼやけている。

 調理工程を見ていて想像したとおりだったが、まぁこれはしょうがないと続けて回肉鍋の方に期待してみる。

 あの味噌のようなもの味は気になる。

 レンゲから箸にも誓えてパクッと一口。

 眉間に皴ができるのがわかった。


  これはっ・・・美味くない・・・


 世辞にも美味いとはいえない。

 入っている具の切り口が歪すぎるし味ムラがあるし火の入り方が最悪だ。

 キャベツはしんなりを通り越してへたってしまっているし、肉も火が入りすぎて硬いというのに人参はまだ火の入り方が甘くて硬い。

 さっき見た味噌のようなものはきっと調味料を合わせたものだろうがただねっとりと具にまとわりついているだけ。

 煮詰まってしまっていてただ辛いだけ、口の中をリセットするようにスープに口を付ける。


  うっく・・・なんだこりゃ 


 薄い。ただ水を温めて卵を溶き流しただけ。

 多少の下味はついているが回肉鍋に比べてると薄すぎて水と変わらない。

 三連続で衝撃を受ける。

 想像を超えた味。予測を裏切られたその味に顔のしわがとれなくなりそうだ。

 適当に入った飯店だがそれでも比較的人が入っているところを選んだつもりだ。

 中にいる人間は特に何も言わずに料理を食べている。

 確かに食べられるだけでも有難いことなのかもしれないがそれでも料理に対して志が低い。

 俺は料理とは『人が調理することで食材の旨みを高める』べきと思っていた。

 人が料理をする進化の過程を考えてみればそれこそが料理の根幹なのだ、これはそれを侮辱している気がする。

 少々の憤りを感じながらも残さないようにと一気に料理を掻き込む。

 調理された食材には罪はない、罪があるならその命を食らう人間。

 そして作る人間が美味くしてやる事が食材への贖罪だと思っていたが食べ残すのはもっと大きな罪だと割り切る。

 ただ火を通しただけ、ただ塩っ気を足しただけ、スープと言うよりもただの暖かい水。

 口に入れるたびにイライラが募る。

 「”俺ならもっと美味く作れる”なんて顔してるね」

 目の前の食べ物を胃袋に詰め込み終える頃、唐突に変な給仕が横から顔を出す。

 「そんなことは思っていない」

 ここであまり事を荒立てたくはないので会計を済ませてさっさと店を出ようと思っていたが立ち上がった俺の腕を掴む変な給仕。

 「しつこいよ。変なお客さん」

 「しつこいぞ。変な給仕。でまだ何か用事か?代金は払った食い逃げではないぞ」

 「あたしもここの料理はあんまり好きじゃないんだ」

 「ん?君はそこで料理をしている店主の娘じゃないのか?」

 観察する限りそれに見えたが、思えば確かに特にそれらしい会話はしていなかったが、公私をわけているのだと思ったが違うようだった。

 「違う違う。あたしは旅の路銀稼ぎにここで少し厄介になってるだけ。ちょっと選ぶ店間違えたかな」

 厨房から店主が怒声を上げる。

 「うっせぇな。だったらさっさと出ていきやがれ」

 「ごめ~んなさい料理長。でもこの変なお客さんがここの飯がまずすぎてご立腹らしいよ。”俺なら同じ食材でもっと美味く作れる”ってー」

 「なぁ?!バ、バカ給仕」

 「あんだとぉ?!!作れるもんなら作って見やがれ!!!これでも俺はここで10年以上店構えてんだ簡単にやれるわけねぇだろが」

 別に俺が言ったわけではないのにすでに店主は怒り心頭、喧嘩腰で俺に突っかかってくる。

 揉め事は勘弁して欲しい、何故このバカ給仕が売った喧嘩を俺が肩代わりせねばならないのか。

 そんなことは関係ないと会計は済ませているので店を出ようとしたが、バカ給仕腕を振りほどいたがその腕を店主が掴む。

 「おう兄ちゃん逃げるってのか?!大層な口叩いてくれたじゃねぇか!!男だったらやってみやがれ!!」

 そう声を高らかに言い放つと店中の人間の注目を浴びる。

 周りは喧嘩を楽しむように囃し立てる。

 溜め息が漏れる。

 この世界には娯楽が少ないのかこんな喧嘩すら見世物になるんだろう。

 「ねぇ、やってみてよ。」

 「誰のせいでこんな騒ぎになってるのか分かって言ってるんだったら、君は変な給仕からおばかな給仕に格上げだ」

 「だってぇ変なお客さんがあんな顔で食べてるのが悪いんだよ。それにここまで来たらやるべき!!」

 こいつの言うとおりそうでもしないと収まりそうにない。

 腹を括るしかないらしい、店主の腕を無理やり振りほどいて向き直る。

 「わかったよ。勝負の方法はここにあるもんで俺の注文したものをあんたより美味く作るでいいんだな」

 やるべき、何故だかそれを聞くと魔法のように気が大きくなる。

 「おうよ。判定はここにいる客にしてもらうおうや。俺よりも美味いものが作れなかったら向こう一年はただ働きでもしてもらうか」

 主人も随分と剛毅な人物だが相手を見てから言うべきだな。

 なら物のついでだ少しはこの辺の料理事情に貢献してみようかと返す。

 「そのくらいの条件じゃあんたに悪い。俺が負けたならあんたへの謝罪を叫び続けながら地面に両手をつけて町中を回ってやるさ。それに今いる客の飯代も勝負で使った代金も全部払おうじゃないか」

 そう宣言すると店中から地響きにもにた歓声が上がる。

 「おぉいいぞ兄ちゃん」「やってやれ」「おやっさん負けんじゃねぇぞ」

 辺りの客の声に対してこめかみに今にも切れてしまいそうなほど太い血管を浮かべる。

 「ただし!!!」

 湧き上がる客をそれよりも大きな声で静止させる。

 「ただし、俺が勝ったなら俺が作った分の料理の代金を払ってもらおうか。勝負をあおった責任だ。判定する人間もそれなりに負担を持ってもらうぞ。それに店主には俺の作る料理を店に出してもらうぞ」

 俺に負けたから店を畳むなんて後味が悪い。

 この条件なら店主もそんなこと出来ないし、ある程度滞在するつもりだから、他の店も同じならここを基点に味の向上をしてもらえれば多少は外食も苦にならずに済むかもと言う期待を込める。

 客にはまぁ喧嘩を娯楽代わりにした罰だ。



 店の中にいた11人が審査員役になった。

 それ以外の人間は騒ぎながら勝負を見守る。

 「では、料理長対変なお客の炒飯、回肉鍋、卵汁の三本勝負・・・始め」

 いつの間にかバカ給仕が進行役になっている。


  おい、元凶給仕。お前が一番楽しそうだな


 少々熱くなっていたのか、元凶給仕への罰を入れ忘れた。

 勝負に勝ったら店主にいってシメてもらおうと考えていると先攻の店主が次々に料理を仕上げていく。


  手際はいいんだ。手際だけは・・・。


 出来上がっていく料理と厨房を交互に確認しながらそう思う。

 工程は俺が食べた料理と同じ決められた動きをそのまま実行している、それだけだ。

 何も考えず恐らくは体で覚えたのだろう、きっと安定してあの味を提供し続け、それ以上を求めなかった結果がこれだ。

 手際だけが良くなり、味は二の次もしくはそれ以下になっているそれでは何のための料理だと思ってしまう。

 そんなことを考えているとすでに全ての料理を並べ終えている。

 「では先攻の料理長の審査お願いします」

 元凶給仕の号令に合わせて審査員達が並べられている料理を口に運ぶ。

 大した感慨もなく進む箸にレンゲ。

 量は普段の半分であるためそれはすぐに食べ終える。

 「うん。いつもどおりの味だ」

 「あぁ。特に問題ない安定した味付けだ」

 審査する人間の質も悪かった、あまり料理に対して頓着しない人種だったようだ。

 そういった感想を聞いて店主は鼻を鳴らして俺を見る。


  すまないがその程度で勝ち誇られても困るな


 「じゃあ次は俺の番だな」

 今までは料理に自信があるわけじゃなかったがこれに対してならば間違いなく負ける事はない。

 それがたとえ八百長交じりでもあの顔を見る限りそうそう嘘をつくことは出来ないだろう。

 厨房の中に入り中を確認する。

 包丁にまな板、鍋に火元の確認に料理に使える水。

 食材に調味料と盛り付けようの皿。

 見れば見るほど改善の余地がありそうだったし、俺が望む環境には程遠かったがそれでも問題はないと調理を開始する。

 食材を前に包丁を握って目をつぶり一息。

 

  さぁ始めようか、最高の料理にするために

 

 目蓋を開く思考を料理だけに集中する。

 炒飯用の野菜は細かくなりすぎないように一息で全て切り、回肉鍋用の食材は一口大より少し大きめにと切り分ける。

 全ての食材を別々の皿に分ける。

 それから一番工程の少ないスープを用意する。

 先程の料理では出汁が甘かった、手早くとれるようにと豚の骨や野菜を切った時に出た端を粉末に近いほど細かくして袋に詰めて濃い目の出汁を取り、鍋に蓋をして弱火で他が仕上がるまで待つ。

 その後に味付け用の調味料の味を見ては分量ごとにわける。

 先程の使われていたものを使用しながらその分量だけで味の変化を与える。

 先に熱しておいた鍋に油を馴染ませて二品を同時に仕上げる。

 片手で炒飯の中華鍋には通常の五人前以上の材料を入れて豪快に振るう。

 もう片方では料理長が間違った手順とは別の手順で材料を火に掛けていく。

 先に仕上げ終えた回肉鍋を火から外し炒飯の仕上げに入る。

 お玉で少しずつ調味料を加え空気を混ぜる。

 最後に香りをつけてから一気に火を強めて何度か振って盛リ付けに入る。

 その頃にはスープはある程度煮詰まっていて味を見ればまだ少し甘いと感じるが、それでも十分と出汁用の袋を取り出して火を少し強めて溶いた卵を箸を沿えて回しながら流し込む。

 卵が完全に固まる直前で火から外して余熱でそれが仕上がるのを待つ。

 その最中に回肉鍋をもう一度火に戻して塩と胡椒で味を調整して盛りつける。

 そうしている間にスープが仕上がり軽くゴマ油を一匙だけ混ぜてから椀に流し込む。


 仕上がった料理を元凶給仕が運び審査員の前に並べられる。

 すると審査員をしている客の面々は驚きの表情を浮かべる。

 量も店主の物と同じ使っている食材も厨房に合ったものしか使っていないそれは同じものと思えないだろう。

 全て同じで全て違うのだ当然の結果。

 まずは届くのは香り。

 時間は空いたがそれでも先程の料理は腹に溜まっている、だがそれを嗅ぐだけで十分食欲をそそることだろう。

 そして、見た目。

 同じ皿で並べられたはずの料理は先程に比べて明るく見えることだろう、それは入れた油の量とタイミングと火の加減のおかげだ。

 適当に切られているように見えても火の通りが均一になるように切られたそれは見栄えからして違うと感じさせる。

 スープに浮かぶ卵も椀の中で泳ぐ一匹の生き物のように生き生きとしてるだろう、工程こそ少ないが料理となったのだ、そのくらいには仕上げてやりたいと思うのが料理人だ。

 違うものを上げればきりはないだろうと思っていると元凶給仕が号令をかける。

 「さぁ、挑戦者の料理がそろいました。審査お願いします」

 先程と同じように皆一斉にレンゲを取り、炒飯を口に運ぶ。

 口の中にレンゲが入った瞬間全員の表情が変化する。

 そうすると一気に掻き込む者、しばらく硬直してしまう者。

 だが口からレンゲが離れた瞬間に出る言葉は同じ。

 「「「「「美味い!!」」」」」」

 「あんだとぉ?!!!」

 その言葉を聞いた途端に店主が反応する。

 審査員をやっている一人のレンゲを奪いとり炒飯を抉るかのように取って口に放り込む。

 「なっ?!!」

 その後は他の人間と同じ驚愕に固まる。

 「で、味の方はどうだい?店主」

 なんと答えるかは知っているがこれは勝負なので相手が負けを認めるまでは容赦はしない。

 俺の言葉に店主は黙ったまましばらく身体を震わせる。

 十年以上店を構えているいうのに俺のような若造の料理を簡単には認められないが、下手に口を開けば美味いといわざるを得ない、くだらないプライドのせいで・・・。

 「まだだ、たまたまだ。他がどんなもんか知れたもんか」

 ようやくと口を開いた店主だが確かに”三本勝負”と言っていた。

 くだらないそのプライドが在る限り変われないだろうとそのプライドを砕きに掛かる。

 「客の飯を奪うのは料理人として失格だ。・・・あんたの分だ」

 一人前だけ別に厨房に用意しておいたそれを店主に差し出す。

 店主が食べなければ負けを認めない事は予測していた。

 客にレンゲを返して差し出されたそれを苦々しい表情で受け取り、空いている席に座ると皆と同じように回肉鍋に箸を伸ばす。

 「ん!!こいつは?!」

 このあとに言いたい事も予測はついているので先に釘を刺す。

 「間違ってもここにあるもの意外は使っていないし、店主が使ったものと同じ物だけしか入っていないぞ」

 「ぐっ?!」

 店主は苦々しく俺を睨みつける。

 他の客の顔を見れば2勝は確定で俺の勝ち。

 だが俺が求めているのは少し違う。

 店主の口からそれを認めてもらいたいのだ。

 これだけのプライドを持てる人だから尚の事、俺の料理を届けたいと思い始めていた。

 きっと認めてくれたら知ってくれたら本当の料理人になってくれるはずと感じて、あそこにあって俺のできる最高を作った。

 「店主まだ椀物が残っている食べてくれ」

 そう言って願い出ると渋々と椀に口を付ける。

 それで気づいて欲しかった。

 「・・・うまいな」

 二品を食べわかりきっていたのだろうし、椀を口元に運ぶ時にはりかいしていただろう。

 寂しげにそれでいて観念したように自然と店主の口は小さく呟く。

 完全敗北をした店主の表情から悔しさや苦々しいと言った表情はなくなっていた。


  だけど・・・まだ。やはり高望みだっただろうか


 そう諦めようとしたところに元凶給仕がいらない口を出す。

 「さぁ審査員の皆さん。双方の料理の三品とも食べ終えましたか?あたしの分がなかったのは不満です。お客さんの作ったものはどれも美味しそうで一口ずつでも残ってたら嬉しいんだけど」

 そう言ってちらりと俺を見る。

 まぁ、当然無視を決め込む。

 さすがに元凶にまで用意してやるほど甘くはない。

 それはこの勝負に乗ることで満足していて欲しいところだった。

 変人おばか元凶給仕に思考を取られていると、店主がはたっと気づいたように目の前の料理の観察を始める。

 それを期待の目で俺は観察し、そんな俺を睨むように給仕の目を向けるがそこだけは無視する。

 「まさかっ・・・」

 そう言うと一度レンゲで炒飯を口にしてじっくりと味わい、続いて回肉鍋に端を伸ばし同じようにしっかりと噛み締める。

 それを飲み込むと椀へと続けざまに三品を食べる。

 俺はその行動を見て口角を上げる。

 きっと店主は気づくことが出来たんだと嬉しくなった。

 料理人として必要なものを持っていてくれたことが嬉しかった。

 それは俺の施した策に辿り着くことが出来た。

 全てを黙々と食べると店主はしばらくして口を開いた。

 「兄ちゃんあんた何もんだ?こんなことまでできちまうなんてどっかの大商人や庄屋のお抱えの料理人か宮廷の料理人くらいなもんだ」

「俺は別に料理で生活をしているわけじゃない。こんなこと何て言われても分からないなぁ」

 わざととぼける。

 店主の口からそれを聞きたかった。

 「しらねぇとは言わせねぇぞ。偶然でこんなことできるわきゃないされちまったらたまったもんじゃない」

 憤慨しながらそう言うとそのままの勢いで俺の仕掛けた策の全貌を口にする。

 「これはどう考えたって一つ一つの具合を調整して味付けてやがる。炒飯、回肉鍋、椀物そのどれもが単品でも美味いのに一緒に食えばもっと美味くなりやがる。香りも味の強さも一つとしてかぶらねぇ、だからそのなんつぅんだ。あ~くそっわかっちゃいるんだ。言葉がでてこねぇ」

 それが聞けただけで十分だ。

 俺の伝えたかったことを理解してくれた。

 だから俺は店主が言いたい事を一言で教える事にした。

 「あぁ店主の思うとおりだ。俺はこの三つで一つの料理に仕上げた」

 「それだ。くそっんなことできるなんて俺の負けだ!煮るなり焼くなり好きにしやがれ!!」

席から立ち上がりドカッと床に胡坐を掻いて座り込む。

 さすがにそこまでされると少々困る。

 そして審査員をやっていた客ともう一人が困惑している。

 「えぇ?!ちょっと店長まだ審査の結果でてないのに」

 進行役をやっていた元凶給仕は現在お困り給仕になっている。

 「おい、とりあえず俺の勝ちでいいのかお困り給仕」

 「えぇっとじゃあ結果は見えてるけど、判定を皆さんお願いします」

 はっきり言えばこれ以上の追い討ちまでは気が進まないのだが。まぁ、勝負だと割り切ってとりあえず幕引きをしてもらう。

 お困り給仕は客に判定を求めて結果は満票で俺の勝ちだった。

 「と、いうわけで挑戦者の勝ち!皆さん払い戻しは順番だからね」


  おい、いつの間に賭けにしてるんだ・・・しかも元締めお前か!


 そんな賭博給仕は置いておくがあとで儲けは没収する。

 放っておいたら包丁で自分の腹を切りそうだった店主に声をかける。

 「勝負は俺の勝ちだ」

 「あぁ、完敗だ。料理人でもない素人に負けるなんざ俺はもう包丁をもてねぇ」

 「それは困る。俺が勝った時の条件忘れたのか?」

 俺の勝った時の条件、店主が俺の料理を店に出す。

 それは俺がこの店の料理人になるという事ではない。

 店主が俺と同じ腕前になってそれを再現すると言う事だ。

 「んあ?!んなことできるわけねぇ。俺なんかには作れねぇ」

 「さっきまであんな強気だったてのに、随分と簡単に諦めてくれるな。俺の料理を食った奴らの中で俺の本当の料理を食ったのはあんただけだ。だから出来るというかきっとあんたは出来るまで辞められないさ」

 「俺は・・・」

 心を閉ざしてしまいそうになる店主を言葉で無理やりにこじ開ける。

 耳を塞がないのならまだ未練があるということだ。

 「あんたに作り方を教える、望むなら他の料理も。それを食わなくても知るだけできっとあんたは何年もしないうちに俺以上の料理を作る。保障しようあんたが包丁を投げ捨てない限り絶対だ」

 「・・・そんな事が出来るのか」

 「あぁ、これが・・・保証金と頭金だ」

 勝負の当事者をよそに賭けの配当を行い終えた賭博給仕から儲けを丸ごと奪い取り、そのまま店主の胸元に投げつける。

 「あぁっ?!あたしの取り分が~~。何すっ・・・」

 「あとでさっきの料理食わせてやるから黙っとけ」

 そう言って闘気を纏うと奪われ給仕は静かになった。

 店主はそれを両手で受け取ると呆然とした様子だった。

 まだ俺が何故これほどまでこだわっているのか理解してくれないので一言俺の望みを笑顔を作って伝える。

 「言い方を変える。それで俺にあれ以上の料理を食わせてくれ。すぐにとは言わないだから頼む」

 そう言って頭を下げる。

 「・・・なんで兄ちゃんが頭をさげんだよ」

 当然の疑問を口にしている店主だが俺も自身に問いかければ答えは至極簡単だった。

 俺の心残り、それをこの店主に託してみようと思ったそれだけの事。

 俺の目指した先をもしかしたらという希望。

 それは宮廷の料理人などという高級な食材を扱うからできると言うわけじゃない。

 むしろこういうところで出される料理のほうが近い。

 この店に入ったのは偶然それでもその可能性を感じていた。

 そして店主の反応をみると尚その可能性は膨らんでいく。

 だからと俺は店主に思いを告げる。

 「店主、俺は昔ある女性と無事戦場を生き残れたら二人で飯店をしようと話していたことがあるんだ」

 「だったら兄ちゃんがやれば・・・」

 「死んだんだ。もう二人で飯店を開く事は出来ない。それに俺は旅の途中だ、それを放り出して店を開いては怒られてしまう」

 事実そういった話をしていた。

 怪我をして苦しそうに歪む顔で俺に無理やりに笑顔を作って希望を捨てなかった。

 だからたまに夢に見る事があった、俺が厨房で働いて彼女が注文をとるそんな未来を・・・。

 その時に出している料理とはどんなものなのだろうかと・・・。

 「でも、それでもその行く末を見てみたいと思ったんだ。俺の目指した先目指した料理の形を店主なら作れると思ってそれを託したいと。だが、これを聞いて嫌だと言うのならこれ以上は頼めない。それは迷惑料だと思って受け取ったままで良い」

 思いのたけを店主に向けるが店主からの返答はない。

 俯く店主から目線を外して入り口へと向ける。

 さすがに自分の思いを背負わせてまで料理をさせるなどおこがましいし、間違っているのかもしれない。

 希望はあったがそれでも強要はできない。

 それにこれ以上語ることもここに居座ることも気恥ずかしさを感じ始めていた。

 「じゃあな店主、邪魔をしてすまなかった」

 背を向けて歩き出そうとしたところに店主の怒声が上がる。

 「グググっ。このバカ野郎が!!」

 その声に振り返り店主を見れば威勢と共に立ち上がり俺を涙を流しながら睨む。

 「勝ち逃げするつもりか?!させねぇぞまた食いにきやがれ俺だって男だ料理人だ兄ちゃんより美味いもん作ってやろうじゃねぇか!!!」



 「あぁ、食わせてくれ、俺の目指した先の味を」



 俺はどんな顔を店主に向けていたのかなど鏡を見る必要はない。

 男二人の料理人の誓いは成立した。



 

 ・・・・・・・



 ・・・・・・・




 店を出てから自己嫌悪する事になった。

 料理人の誓いにではない。

 もっと根本的問題が解決していない事に頭痛めるはめになる。

 何のためにこの飯店に入ったのかと考えれば、俺は頭を抱えてしばらく蹲ってしまった。

 「今、関係ないだろ俺。何してたんだ」

 料理だ、確認する必要もない。

 飯を炒めていたせいで頭を痛める結果が残る。

 皇甫嵩さんとの関係の修正を考えようとしていたと言うのにしていたのは料理。

 ゆっくり飯を食べながら考え事など出来なかった。

 「どうするんだよ、速く切り出さないとまずいだろにあぁぁぁ」

 「何を?」

 蹲る様に道端にしゃがみ込む俺を賭博給仕が覗き込む。

 「あははっ、まだそう言うの?」

 「なんの用だ、俺は食い逃げはしてないし忘れ物もないぞ。店に戻れ」

 「なんで?」

 おとぼけ給仕は俺の言う言葉を理解していないわけはないだろうに店に戻らない。

 「あ?給仕だろサボってないで店で仕事してろ」

 「あぁ、もうやめた」

 「やめた?!」

 「だって別にあそこで働く必要ないもん」

 確かに姿を見れば前掛けは外している。

 元給仕があっけらかんと無職宣言をするが・・・まぁ、俺も無職だから人の事は言いづらい。

 「もう給仕じゃないしそろそろ名前呼んでくれない」

 「名前?」

 忘れた・・・。

 なんとか給仕と言い続けたせいでこの娘の名前を覚えていない。

 「ひどいなこの変人は」

 確かに客ではもうない、だが客を抜いただけで、軽犯罪者の香りが凄いことになるんだが。

 もうこれ以上は面倒だと彼女の名前を口にして終わりにしよう。

 「程銀。さすがに変人と呼ぶのはやめてくれ」

 「ニヒヒッあたしの勝ちだね。馬龍」

 八重歯を見せながらいたずらな笑顔をする程銀。

「んで、給仕辞めてどうするんだ。突然やめたら店主も怒るだろうに」

 「あぁ大丈夫大丈夫。あたしは元々ちょっとだけ稼げれば問題なかったし店長も馬龍の名前を使って言い訳したから」

 

  何してくれてんだ、この女・・・


 「だってあたしの取り分持ってかれちゃたし、それに食べさせてくれるって言ったじゃん?」

 確かにそう言った。

 だがなんというか雰囲気的に厨房をもう一度借りる事も出来ないから作ってやれていない。

 だが、それだけで言い訳に使われた上に店までやめて追いかけてくるのはやりすぎだ。

 「とりあえずなんかおごってやるから一人にしてくれ」

 「や~だぁ、あの料理がいい」

 駄々っ子のように俺の右腕を掴んで揺する。


  もうなんだ?俺の右腕には何か憑いているのか?!


 とりあえずは程銀を適当にあしらいたいのだが厨房を借りなければ料理は作れない。

 とにかく一人にして欲しいのに、なんでこうも俺の意思とは別に事柄が進んでいくのかと思考していると不意に後ろに気配を感じる。

 まさかこんなところで感じるとは思っても見なかった。

 程銀に気を取られていたせいでその気配に気づくのに遅れた。

 もうすぐ後ろだ、走り出したいのだが俺の右腕には要らない重りが引っ付いている。

 腕を捕られながらも立ち上がって逃走を図ろうと一歩前に進もうとしたところで向こうに気づかれてしまった。


 「あっ、馬龍さんこんな所にいたんですか?探しましたよ」


 もう振り返る必要もないが対面上振り返らずを得ない。

 気づかれて尚、逃走する事は不可能。

 「こ、皇甫嵩さんこそこんなところまで何か急用でもありましたか?」

 もうとぼけるしかない。

 結果が見えていても考えている時間がなかった。

 「突然いなくなれば探しもします。せっかくお昼を一緒しようと思って、いました・・・のに?」

 少し小走りで俺に近づいてくる皇甫嵩さんの言葉尻に疑問符がついた。

 内容からして疑問符がつくものではないのだが、皇甫嵩さんの視線が俺から隣にいる程銀に映った事で直感が働く。

 働くがすでにそれは遅い。


  もっと早く働いてくれ俺の直感!


 と頭の中で愚痴るも、そんな間すら惜しかった。

 昼に誘おうとしていた皇甫嵩さんを無視して町で別の女と腕を組むような形で立っていれば自ずと解は出る。

 彼女の疑問符はそれが原因。

 「いやこれは昼に入った飯店で一悶着ありまして・・・」

 「給仕をしているあたしの大切なものを奪われてしまったので馬龍に責任とって貰うところなんだぁ」


  かはっ、ば、ばばばば馬鹿ぁぁぁ~!!!何口走ってるんだ!!


 俺の言い訳を遮って程銀は皇甫嵩さんにそう告げる。

 最悪な結末しか見えないのは俺だけじゃないはず、だが程銀の一言はもう状況を肯定するようにしか聞こえない。

 「馬龍さんを呼び捨てにするなんて。私だってまだ・・・うぅ、貴方は何者なのです!」

 「あたしは程銀。で、馬龍~それより大切な事があるんだけど」

 皇甫嵩さんの質問に最低限の返答をするとすぐに俺に向き直る。

 それよりも大切な事、俺にとって現状を抜け出す以外に大切な事などないのだが、俺の反応を待つ事も関係なしと言葉を続ける。

 「あたしの真名はフェイよろしくね。馬龍」


   なっ・・・?!


 唐突に真名を告げられて驚くしか出来なかった。

 確か真名を預けると言う事の基準など信頼と言う曖昧なものだ。

 だが、はっきり言って俺が程銀から真名を受け取るような事をした覚えはない。

 それに女性から真名を告げると言うのは確か・・・と、思考が迷走していると俺よりも先に皇甫嵩さんが声を発した。

 「な、なななんて今なんと言ったのです。馬龍さんに真名を預けると言う事は貴方は・・・」

 「うん。あたしはこの人気に入ったから真名を教えたんだよ」

 そう言ってまたいたずらな笑顔を作って固まる俺と皇甫嵩さんに向けた。



  ・・・俺が、何をしたって言うんだよ

 


 この時に初めて悟った。

 人の好意を無下にすると良い事は起きないのだと。

 俺の回りくどい思考が招いた結果だったのだと。 














NextScene

++夢の、また夢を++



例によって以下略。


ええええええっとなんだかまたオリキャラ出てしまうのはしょうがないのです。

本当に黄巾までもう少し時間がたたないと公式キャラは難しいんです。

といいつつも後数話中にはラッシュの予定。


今回は料理人を目指していたと言う話です。

ちなみに調理人と料理人だとやっぱり料理人の方がなんか括弧いい気がするのは俺の勝手な解釈だろうか

ちょっと脱線。

あとはこの程銀結構キーキャラです(あれっ?なんか書いた瞬間にハードル上がった?)

でもまぁ間違いではないです。


補足というか蛇足


今後の予定というか次のシーンでは少し違うところに視点が跳びます

ある意味ここを受け入れてもらえるかが勝負どころです



さぁ気合入れて次にいきましょう






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