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リア充天才パンダとレオンの異世界日本化計画※毎日20時更新。そんなに全削除して欲しいですか?  作者: ヘタレパンダ


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第78話 狭き門、選ばれた者。



地球

2031年10月31日金曜。

ポルガンの誕生日迄後2ヶ月と16日。


精神と時の空間。

80日目。

時の間に居られる時間、後400日。


――二日後の朝。


精神と時の空間・会議室。


龍十二兄弟。


橘。


リア。


ナル。


ポルガン。


真央。


ミカエラ。


ユリウス。


全員が第一次審査の映像を何度も見返していた。


「この花火職人達の魔法花火見てみたい!」


リアが笑顔で言う。


ナルも大きく頷く。


「世界一の花火大会、絶対見てみたいよね!」


「異議なし。」


一番・龍が頷いた。


続いて映し出されたのは、有名な舞台演出家。


「この方なら異世界の祭りや式典も盛り上げてくれそうですね。」


「合格。」


歌手。


作曲家。


作詞家。


踊りの指導者。


音響スタッフ。


照明スタッフ。


大道具製作。


特殊メイク。


映像クリエイター。


芸術分野は次々と合格が決まっていく。


橘が驚いたように言う。


「芸術関係は、ほとんど合格ですね。」


二番・龍が微笑んだ。


「人の心を動かせる方々です。」


「異世界にも必要ですよ。」



一方――。


魔道具開発班。


ポルガンと真央が真剣な表情で映像を見ていた。


「時計職人。」


「合格。」


「電子回路設計者。」


「合格。」


「ロボット開発者。」


「合格。」


「鍛冶職人。」


「合格。」


「ガラス細工職人。」


「合格。」


真央が嬉しそうに笑う。


「魔道具研究所が賑やかになりそうですね。」


ポルガンが楽しそうに言った。



さらに医療班。


ユリウスとレオンが映像を確認する。


救命救急医。


看護師。


薬剤師。


救急救命士。


理学療法士。


「こちらも合格。」


レオンは頷いた。


「異世界でも命を守る仲間は、一人でも多い方がいい。」



三日間に及ぶ選考会議。


ようやく全員の意見がまとまった。


橘が深呼吸する。


「決まりました。」


「第二次選抜合格者は――。」


「千八百四十二名です。」


静かな拍手が起こる。


一番・龍が立ち上がった。


「では、合格通知を送りましょう。」



数分後――。


世界中で一斉にメールが送信された。


『第二次選抜合格のお知らせ』


おめでとうございます。


あなたは魔術要員第二次選抜に合格しました。


後日、最寄りの国際集合拠点までお越しください。


集合拠点では担当者がドコデモゲートにて、精神と時の空間へご案内いたします。


集合場所は次の通りです。


日本。

札幌駅。

仙台駅。

東京駅。

名古屋駅。

新大阪駅。

博多駅。


韓国・ソウル。


中国・上海。


台湾・台北。


香港。


シンガポール。


タイ・バンコク。


アラブ首長国連邦・ドバイ。


イギリス・ロンドン。


フランス・パリ。


イタリア・ローマ。


ロシア・モスクワ。


アメリカ・ニューヨーク。


アメリカ・ロサンゼルス。


カナダ・トロント。


オーストラリア・シドニー。


※応募人数が少ない地域にお住まいの方は、最寄りの国際集合拠点までお越しください。



世界中で歓声が響く。


「受かった!」


「俺もだ!」


「やったぁ!」


一方――。


惜しくも届かなかった人達も、静かに画面を閉じた。


「次あったら必ず。」


その瞳に宿った夢は、まだ消えてはいなかった。


こうして、三百万人の応募者の中から選ばれた千八百四十二名。


異世界の未来を変える候補者達が、いよいよ精神と時の空間へ集結するのであった。




メールの配信から二時間後――。


第二次選抜の結果に、一喜一憂する人々。


「駄目だったか……。」


合格通知が届かず、肩を落とす者も少なくなかった。


しかし、その中の百二十名は、まだ自分達が一般訓練生とは異なる枠で選ばれていることを知らなかった。


一本の電話が鳴る。


「もしもし。」


『魔術要員選考委員会です。』


「はい……。」


『あなたは、一般訓練生としての第二次選抜合格者には含まれておりません。』


「……はい。」


一瞬、表情が曇る。


しかし、担当者は落ち着いた声で続けた。


『その理由は、あなたが一般訓練生ではなく、指導要員候補として別枠で選出されたためです。』


「……えっ?」


『あなたは今回の選抜において、魔力の潜在値、制御能力、専門技術の全てで極めて優秀な成績を収めました。』


『訓練を受けながら、他の訓練生を補助する指導要員候補として、ぜひお力をお貸しください。』


電話の向こうで、息を呑む気配が伝わる。


「俺が……教える側に?」


『はい。なお、指導要員候補者については、国際集合拠点ではなく、ご指定の場所まで直接お迎えに上がります。』


「……よろしくお願いします!」


同じ頃――。


大きな赤いリボンを頭に付けた少女も、スマートフォンを握り締めて肩を落としていた。


「やっぱり駄目だったね……。」


隣には、蜻蛉のコスプレをした青年。


「でも、一次審査からここまで残れたんだから、十分すごいよ。」


その時だった。


プルルルル……。


少女のスマートフォンが鳴る。


「はい!」


『魔術要員選考委員会です。』


少女は慌てて姿勢を正した。


『あなたは、一般訓練生としての第二次選抜合格者には含まれておりません。』


「……はい。」


少女の声が沈む。


『なぜなら――あなたは、芸術指導要員候補として別枠で選出されたからです。』


「……え?」


『魔力の潜在値と制御精度が非常に高く、芸術に対する知識と情熱も高く評価されました。リア様とナル様からも、正式な推薦を受けています。』


少女は固まった。


『あなたには訓練を受けながら、芸術班の指導補助も担当していただきたいと考えています。』


「わ、私が……教える側なんですか?」


『はい。指導要員候補者は、ご指定の場所まで直接お迎えに上がります。準備をしてお待ちください。』


「よろしくお願いします!」


電話が切れる。


数秒後――。


「やったぁぁぁぁぁ!!」


少女は箒を抱き締めながら飛び跳ねた。


「蜻蛉ーーー!! 私、生徒じゃなくて指導要員候補だってーー!!」


「すごいじゃないか!」


二人は涙を浮かべながら抱き合った。


同じ電話は、世界各地の百二十名へ届けられた。


一般訓練生、千八百四十二名。


そして、その訓練を支えながら自らも魔法を学ぶ、指導要員候補百二十名。


合わせて千九百六十二名。


世界初の大規模な魔術訓練が、いよいよ始まろうとしていた。


当初は四百名を予定していた。しかし、世界各国からの参加要請と龍十二兄弟の協力により、受け入れ人数は大幅に拡大されていた。







ポルガンです

みんな魔法を使いたいんですね。

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