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リア充天才パンダとレオンの異世界日本化計画※毎日20時更新。そんなに全削除して欲しいですか?  作者: ヘタレパンダ


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済 第74話 ドラゴン十二兄弟






精神と時の空間――龍の巣。


金色のドコデモゲートが静かに開く。


「着いたにゃー!」


パンダが元気よく飛び出し、その後ろから娘娘が続いた。


「お久しぶりにゃ!」


二人の姿を見つけると、龍の巣中がざわめき始める。


「パンダ様だ!」


「また来てくださった!」


「誰だあの小さな娘?」


「人間じゃないわ、フェレットの女の子よ!」


七十三体の龍たちが、次々と集まってきた。


パンダは笑顔で四次元ポシェットを叩く。


「今日も約束通り、お土産を持ってきたにゃ!」


「おおーっ!」


ポシェットから取り出されたのは、大量の赤身ステーキ。


「今日も七十三体全員分あるにゃ!」


歓声が上がる。


「ありがとうございます!」


「いただきます!」


パンダは龍たち一体一体に赤身ステーキを配っていく。


「はい、にゃ。」


「ありがとうにゃ!」


「こっちもにゃ!」


パンダの手伝いをする娘娘。


龍たちは嬉しそうに肉を咥え、豪快に頬張った。


「美味い!」


「やっぱり人間界の赤身肉は最高だ!」


「また食べられるなんて幸せです!」


龍の巣は、あっという間に幸せそうな笑い声で満たされた。


全員へ配り終えたパンダが、手をパンッと叩く。


「さて。」


七十三体の龍が一斉にパンダを見る。


「今日は七十三体全員に用事があるわけじゃないにゃ。」


「前にパンダと話した事がある、龍十二兄弟だけ集まってほしいにゃ。」


龍たちは顔を見合わせる。


パンダは笑顔で続けた。


「一番面倒見が良くて、人間との交流にも向いてる子達だにゃ。」


やがて、一番奥から十二体の巨大な龍がゆっくりと前へ進み出た。


赤。


青。


銀。


黄金。


黒。


それぞれ違う色の鱗を持つ十二体は、他の龍より一回り大きく、どこか堂々としていた。


その時だった。


「ちょっと待ったぁぁぁ!」


研究施設から梅子が全力で走ってくる。


白衣を翻しながら息を切らし、パンダの前で立ち止まった。


「はぁ……はぁ……。」


パンダが首を傾げる。


「おいー、梅子。どったの?」


「どったのじゃないわよ!」


梅子は十二兄弟を指差した。


「テレビ見たわよ。まさか、その子たちを人間の教育係にするつもりじゃないでしょうね!?」


「そうだにゃ。」


「軽く答えない!」


娘娘が苦笑する。


「梅子先生、落ち着いてくださいみゃ。」


「落ち着ける訳ないでしょ!」


梅子は腕を組み、真剣な表情になる。


「七十三体の龍は、この世界の魔力循環を支えているのよ。」


「十二体も連れてったら影響が出るかもしれないじゃない!」


パンダは腕を組む。


「でも十二体くらいなら平気そうに見えるにゃ。」


「見えるで判断しない!」


梅子は携帯型の魔力測定器を取り出し、龍の巣全体を計測し始めた。


数字が次々と表示される。


しばらく計算したあと――


「……あれ?」


梅子が首を傾げる。


もう一度計算する。


さらに別の角度から測定する。


「……本当だ。」


「十二体くらいなら魔力循環に問題ないわ。」


パンダが胸を張る。


「だから言ったにゃ!」


「……今回はパンダちゃんが正しかったわ。」


娘娘がほっと息をつく。


梅子は十二兄弟へ向き直った。


「ただし、あなた達の意思を最優先するわ。」


「人間になれば外の世界で暮らせる。」


「でも責任も増える。」


「それでも挑戦したい?」


十二兄弟は互いに顔を見合わせた。


しばらく沈黙が流れる。


やがて、一番前にいた龍が口を開いた。


「パンダ様。」


「いただいた赤身ステーキ、とても美味しかったです。」


周囲の龍たちも頷く。


「外の世界には、あんな食べ物がたくさんあるのでしょうか。」


パンダは笑った。


「いっぱいあるにゃ。」


「寿司も。」


「ラーメンも。」


「焼肉も。」


「ハンバーガーも。」


「アイスも。」


十二兄弟の目が輝いた。


「行ってみたい……。」


「日本を見てみたい。」


「人間として暮らしてみたいです。」


最後に十二兄弟全員が頭を下げた。


「どうか、よろしくお願いいたします。」


パンダは満面の笑みを浮かべる。


「決まりだにゃ!」


その瞬間。


翼が光となって消えていく。


巨大な身体が徐々に縮み、


鱗が肌へと変わっていく。


光が消えると――


そこには十二人の男女が立っていた。


誰もが整った顔立ちをしている。


長身の青年。


穏やかな青年。


活発そうな少女。


気の強そうな女性。


それぞれ雰囲気は違うが、不思議と龍らしい気品が感じられた。


娘娘は目を丸くする。


「わぁ……。」


「皆さん、初めまして。」


「娘娘と申します。」


十二人も一礼する。


「よろしくお願いいたします。」


その時。


十一番の女性が、隣に立つ十番の青年へ小さく耳打ちした。


「……この子がポルガンの。」


十番は娘娘を一瞬だけ見つめ、小さく頷く。


「……ああ。」


その会話は、誰にも聞かれることはなかった。


パンダは満足そうに十二人を見回す。


「みんな、イケメンと美人ばっかりだにゃ!」


龍たちは少し照れくさそうに笑う。


こうして――


龍十二兄弟は、新たな一歩を踏み出したのだった。






ポルガンです。

龍の巣、久しぶりに行ってみたいな!

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