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リア充天才パンダとレオンの異世界日本化計画※毎日20時更新。そんなに全削除して欲しいですか?  作者: ヘタレパンダ


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済 第67話 龍の巣の人工子宮研究


龍の巣へ続く山道を、魔王とパンダはゆっくりと歩いていた。


空気には濃密な魔力が満ち、岩肌には淡く青い結晶が無数に輝いている。


「ドラゴン達ー! 上手い食い物持って来たにゃー! コヌトコの赤身肉にゃー! 門を開けてにゃー! 約束通り、一人一切れまでにゃよー!」


パンダは大きなタッパーを頭上に掲げ、大声で叫ぶ。


魔王も両腕いっぱいに、赤身ステーキの入ったタッパーを九つ抱えていた。


やがて、巨大な岩壁がゆっくりと左右へ開く。


その奥から、何十頭ものドラゴンが姿を現した。


「グルルル……!」


しかし、その目は肉しか見ていない。


「ちゃんと並ぶにゃー!」


パンダが声を掛けると、ドラゴン達は本当に一列に並び始めた。


「……龍の巣の竜達を手なづけたのか?」


魔王が目を丸くする。


「交渉してくれたのはポルガンだにゃ。凄いのはポルガンとコヌトコにゃ。」


「百匹は居らぬか?」


「七十八匹らしいにゃ。」


魔王は思わず苦笑する。


「末恐ろしい婿殿だな。」


ドラゴン達へ肉を配り終えると、一頭の古龍が満足そうに頷き、研究施設への道を開いた。


「行っていいぞ。」


そんな声が聞こえた気がした。


「ありがとにゃー!」


二人は龍の巣の奥へ進む。


そこには巨大な魔法陣が刻まれた研究施設があった。


洞窟とは思えないほど明るく、壁一面に魔石が埋め込まれ、龍の魔力が施設全体へ流れ込んでいる。


「パンダ!」


白衣姿の梅子が笑顔で駆け寄ってきた。


十五人の研究助手達も、各々の作業の手を止めて、パンダと魔王を見るが、何も言わずに研究に戻る。


「来た来た! 見せたい物がいっぱいあるんだ!」


「研究、進んだかにゃ?」


「もちろん!」


梅子は二人を奥の部屋へ案内する。


部屋に入った瞬間、魔王は息を呑んだ。


整然と並ぶ三十三基の人工子宮。


青白い光に包まれた装置が、静かに鼓動するように脈打っている。


梅子が一つひとつを見渡しながら説明する。


「人工子宮は全部で三十三基。」


「魔王様とミカエラ様の受精卵は三十基に入れてあるよ。」


「ハイエルフの子は人間の子より育つ時間がかかるからね。」


「お腹にいる時間は2年って言われてる。」


「でもこの施設では時間の流れを調整しているから、地上の時間感覚だと地上の1日がこっちの16日、一ヶ月が30日だから16倍の速さで進んで480日。」


「つまり一ヶ月で一年四ヶ月ね。二ヶ月で二年八ヶ月になって。ハイエルフだから四年間人工子宮で育てる計算だとすると。」


「こっちの時間感覚だと丁度三ヶ月!産まれるのに掛かる事になるんだ。」


魔王は静かに歩み寄る。


透明なガラス越しに、小さな命の光が揺れていた。


「僅か三ヶ月で魔王真央が姉になるのか……これが、わしとミカエラの子供達。」


自然と瞳が潤む。


「ありがとう……梅子君。」


梅子は照れくさそうに笑った。


「まだ安心はできないよ。」


「三十基のうち、今のところ二十三基は順調。七基は多分駄目だね。それに、これから何が起こるかは分からない。」


少し表情を引き締める。


「異世界で初めての研究だからね。でも……最低でも四人くらいは、元気に産まれてくれると思う。」


魔王は深く頷いた。


「四人でも十分じゃ。」


「一人でも授かれば奇跡だと思っておった。」


しばらく、誰も言葉を発しなかった。


静かな施設に、小さな命の鼓動だけが響いているようだった。


やがて魔王が部屋を見渡す。


「……ん?」


「人工子宮は三十三基あると言ったな。」


「残り三基は空いておるが?」


梅子は少し照れながら笑う。


「あー、そこは私と雷蔵君の赤ちゃん用。」


「大体十月十日で人間の子は産まれるけど、人工子宮だから二十四ヶ月入れておくつもりなんだ。」


「外の時間からしたらかかるのは一ヶ月半?魔王様の子供も、私の子供も、産まれる頃には歩けるようになってるし、言葉も少しは話せてる筈だよ。」


「私達の子供は、これから受精卵を入れる予定なんだ。」


「雷蔵君、赤ちゃん欲しいって言ってたから、サプライズ。」


「ちゃっかりしてるにゃ。」


パンダが呆れたように笑う。


「へへーん。」


梅子は胸を張った。


「研究者だって、お母さんになりたいもん。」


魔王も思わず笑みを浮かべる。


「その日が来たら、わしも祝いに参ろう。」


「約束だよ!」


梅子が元気よく答える。


パンダは施設全体を見回した。


龍の魔力に満たされた研究所。


未来を育てる三十三基の人工子宮。


ここから新しい時代が始まろうとしていた。


「梅子。」


魔王が静かに口を開く。


「この命達は、わしが必ず守る。」


その言葉に、梅子は静かに頷いた。


「うん。だから私は、安心して研究を続けられる。」


梅子です。

パンダちゃんにスペアポシェット貰っちゃったよー

雷蔵君、わたし頑張るからね!

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