第6話 地球からの来客(冒頭)
ドコデモゲートが静かに開く。
パンダは地球――千葉県にあるレオン邸の庭へと飛び出した。
「納品急ぐにゃー!」
四トントラックが次々と庭へ入ってくる。
エルフ達は台車を押しながら段ボールを運び始めた。
「パン搬入します!」
「飲料はこちらです!」
ダークエルフは黙々と商品を積み込んでいく。
その時だった。
ピンポーン。
インターホンが鳴る。
玄関を開けると、そこには親友のまき三十一歳と、テレビディレクターの深雪三十一歳、そして娘の桜子三歳二ヶ月が立っていた。
深雪は腕を組みながら言う。
「昨日からスマホ全然繋がらないんだけど。」
「お前達、何やってんの?」
その直後。
庭を見た深雪は固まった。
黒い鎧の兵士。
美しいダークエルフ。
台車を押すエルフ達。
庭へ入ってくる四トントラック。
そして庭の真ん中には、どこまでも続く不思議な扉。
「…………。」
「なに、この大掛かりなコスプレイベント。」
「今日はみんなで海浜公園でバーベキューする予定だったよな?」
「どうすんだよ。」
「コンビニごっこか?」
パンダは首を振った。
「違うにゃ。」
深雪は周囲を見回す。
「店はどこにある?」
レオンが笑顔で答えた。
「異世界。」
「……は?」
「店は異世界にある。」
「それに、コスプレじゃない。」
レオンはドコデモゲートを指差した。
「異世界転生へようこそ。」
深雪は三秒ほど固まった。
「……。」
「またまた。」
「ドッキリ番組だろ?」
その瞬間。
ドコデモゲートの向こうから魔王軍の兵士が顔を出した。
「店長!」
「おにぎりがまた売り切れました!」
深雪はゆっくりレオンを見る。
「……レオン。」
「説明してもらおうか。」
お読み頂きありがとうございます。
まだこの頃は一話が短いですね。
もう少ししたら長くなっていきます。ごめんね!
面白かったら、いいね、コメントよろしくお願いします。




