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リア充天才パンダとレオンの異世界日本化計画  作者: ヘタレパンダ


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第39話 本命に着けられる髪飾り


「うっ……ぐすっ……。」


パンダはコヌトコのバックヤードで、一人泣きながら焙じ茶ソフトクリームを食べていた。


「俺の髭、そんなに嫌だったのか?」


突然、聞き慣れた声が響く。


「うん! 好きじゃない!」


「十歳くらい老けて見えるにゃ!」


言い返してから、パンダは辺りを見回した。


「……あれ?」


「ポルガン?」


「何処に居るの?」


ポルガンの笑い声が聞こえた。


「この前、パンダに着けてあげた銀細工の髪飾り、気に入ってくれただろ?」


「うん! 綺麗だから毎日着けてるにゃ。」


「あれ、二個で一組なんだ。」


「片方は俺が着けてる。」


「え?」


「本当は渡した時に説明しようと思ったんだけどね。」


「互いに必要としている時だけ会話が出来る魔道具なんだ。」


「それと、お互いが『会いたい』と思って、相手が承諾すれば、一日に一回だけ立体映像みたいに目の前で会うことも出来る。」


「スマホのビデオ通話を魔法にしたような物だよ。」


パンダは少し笑った。


「来てもいいにゃ。」


「今、泣いてるから不細工だけど。」


「分かった。」


「じゃあ行く。」


「驚くなよ。」


次の瞬間――。


ボフンッ!


白い煙が立ち上る。


煙が晴れると、そこにはポルガンが立っていた。


伸ばしていた髭は綺麗に剃られ、ウニクロで買った新しい服に身を包んでいる。


パンダは目を丸くした。


「ポルガン!」


「髭剃ったんだ!」


「思ってたよりカッコいいにゃ!」


「魔法って凄いね!」


「本物みたい!」


ポルガンは照れ臭そうに頭をかいた。


「一日に一回しか使えない機能だけどね。」


「何度も会えたら便利だけど、それじゃ相手も困るだろ?」


「この魔道具、安物だからさ。」


パンダは髪飾りに触れた。


「ふーん。」


「ヘアピン着けてる相手の場所なら、承諾してくれれば立体映像みたいに会えるんだにゃ。」


「何本も着けたら頭が大変なことになりそうにゃ。」


ポルガンは笑う。


「そんなに増えないよ。」


「この髪飾りは、互いに恋愛感情がなければ着けられないんだ。」


「パンダの魔力が大きいから、俺への気持ちがほんの少しでも反応したんだろうけどね。」


「ところで、そのソフトクリーム、美味しい?」


パンダは少し寂しそうに笑った。


「一人じゃ多すぎるのが難点にゃ。」


「レオンに浮気されて、やけ食いにゃ。」


「一口食べてみる?」


「……って、立体映像じゃ食べられないか。」


ポルガンはニヤッと笑う。


「じゃあ、食べさせて。」


パンダはスプーンですくったソフトクリームを差し出した。


ポルガンはそのまま、ぱくりと口に入れる。


「……!」


パンダは目を丸くした。


「えっ!」


「本物なの?」


ポルガンは笑った。


「うん。」


「本物だよ。」


「立体映像っていうのは冗談。」


「ある程度魔力のある者同士なら、本当に会える魔道具なんだ。」


「どうしたの?」


「さっきまでエオンモールが決まったって、あんなに喜んでたのに。」


「ポルガン……。」


「ポルガーン!」


パンダは堪え切れず、ポルガンへ抱きついた。


「わっ!」


「パンダ?」


「ソフトクリーム溶けちゃうよ。」


ポルガンは優しく抱き寄せる。


「ポルガンが食べて。」


パンダは泣きながら言った。


「じゃあ遠慮なく。」


ポルガンは残ったソフトクリームを食べながら笑う。


「本当、美味しいね。」


「コヌトコの焙じ茶ソフトクリーム。」


そして、そっとパンダの背中を撫でた。


しばらくして、パンダは少し落ち着きを取り戻した。


「レオンね。」


「パンダがポルガンの話すると、すぐヤキモチ妬くにゃ。」


ポルガンは苦笑する。


「あー、それは良くないな。」


「俺はレオンとも友達になりたいんだけど。」


「そうだ。」


「パンダが勧めてくれた『進撃の巨神』も見始めたよ。」


「凄い作品だね。」


「『銀河Hey You伝説』も二回見ようと思ったくらい面白かったけど、日本のアニメって本当に凄い。」


パンダは笑顔になった。


「パンダは世界の歴史を勉強してたから、あんまり驚かなかったけど。」


「世界の文化や歴史をあまり知らない人は、もっと驚くらしいにゃ。」


「日本には、まだまだ面白い作品がいっぱいあるにゃ。」


「楽しみにゃ!」


「パンダ!俺なら絶対パンダを泣かせないよ!自信ある。こう見えて母方の祖父がエルフだから寿命も長いと思う。俺じゃ駄目かな?」


「えーどうしようかにゃ?うふふ。」


その後も、二人は夢中になってアニメの話を続けた。


その時間だけは、レオンの意地悪で傷ついた心も少しだけ軽くなる。


コヌトコの甘い焙じ茶ソフトクリームと親友との何気ない会話は、パンダにとって何よりの癒やしの時間だった。

え?ポルガン脈あり?


注意!パンダとレオンは似た者夫婦です。

はっきり言うとこれ以上ないくらいお似合いの馬鹿夫婦です。


今回、パンダは深雪と良い雰囲気になってませんが。そのうち、深雪ともラブラブし出します。


ネタに同人誌脳も入ってるので。この夫婦は相手の顔と性格さえ良ければラブラブします。例外は有りますが。ラブラブします。


レオンだけを浮気者だと思ってはいけません。

パンダも同類です。

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