第2話 異世界初のコンビニ(前編)
森の中。
昨日まで何もなかった場所に、三軒の巨大な建物が建っていた。
村人たちは息をのむ。
その正体は、天才パンダがポーチから取り出したコンビニの模型を、ビックリライトで巨大化させたものだった。
見たこともないガラス。
見たこともない看板。
夜なのに建物だけが明るい。
・セブンヌレブン
・ロートン
・ファミリーショップ
三つの建物はそれぞれ看板を並べている。
それを見つけたのは薪を拾いに来た村人だった。
「……。」
「なんだあれ。」
近付いてみる。
看板には大きく、
『24時間営業』
「二十四時間……?」
「営業時間か?」
その下には、
アルバイト募集中!
時給千三百円
未経験者歓迎
経験者優遇
「……。」
「アルバイトって何だ?」
「時給って?」
「歓迎されてるぞ?」
村人達は顔を見合わせた。
「取り敢えず村長に知らせよう。」
⸻
数時間後。
魔王城。
「魔王様!!」
兵士が息を切らせながら飛び込んできた。
「勇者です!」
魔王は立ち上がる。
「ついに現れたか。」
「どこだ!」
兵士は羊皮紙を広げた。
「森です。」
「武器は?」
「ありません。」
「鎧は?」
「ありません。」
「魔法使いか?」
「分かりません。」
「何をしている?」
兵士は困った顔をした。
「店を建てました。」
「……店?」
「はい。」
「店です。」
魔王は少し考えた。
「武器屋か?」
「違います。」
「宿屋。」
「違います。」
「酒場。」
「違います。」
「じゃあ何だ。」
兵士は紙を見直す。
「コン……ビニ?」
「コンビニ?」
部屋が静まり返る。
将軍が口を開いた。
「聞いた事がありません。」
参謀も首を振る。
「私も。」
宮廷魔導師も頷く。
「古文書にもありません。」
魔王は腕を組む。
「コンビニとは何だ。」
誰も答えられない。
そこへ別の兵士が飛び込んできた。
「続報です!」
「言え!」
「従業員募集中らしいです。」
「…………。」
「経験者優遇。」
「…………。」
「魔王軍歓迎……とは書いてませんが、種族不問らしいです。」
魔王はゆっくり椅子に座った。
「……勇者は何がしたいんだ。」
将軍が恐る恐る言った。
「取り敢えず……。」
「行って見に行きましょうか?」
「偵察です。」
「コンビニとは何だ。」
「分かりません。」
「新型の要塞かもしれません。」
「補給基地の可能性もあります。」
「勇者が最初に作る施設です。油断は禁物です。」
魔王は静かに頷いた。
「よし。」
「第一中隊出動。」
兵士達が剣を抜く。
魔王が叫ぶ。
「目的地!」
全員
「コンビニー!!」
二話目を読んでくれたとは!嬉しい事です。
自分で言うのもなんですが、AIに命令して書かせて。その出来の良さにゲラゲラ笑ってます。
なにより誤字脱字がない事が誇りですが、AIが時々本気で間違います。
それ直すのが大変でして。
いいねや、応援コメント、ここ変じゃない?などよろしくお願いします




