第1話 夫婦異世界転生
天才エッセイストパンダ31歳と医師であり夫のレオン39歳。
2人の子供達、リア5歳娘とナル3歳半息子は異世界に召喚されようとしていた。
「勇者様、どうかこの世界を救ってください!」
目を開けると、真っ白な空間だった。
目の前には金色の髪をした女神が、両手を合わせて立っている。
パンダは辺りを見回した。
「レオン。」
「いるよ。」
隣にはレオン。
その後ろには、
「ママー!」
「アイスー!」
リアとナルまで居た。
パンダは女神を見つめる。
「家族全員異世界転生かにゃ?」
「はい!」
「魔王が世界征服を企んでいます!」
パンダは即答した。
「断る。」
「えっ?」
女神の笑顔が固まった。
「勇者になってください!」
「嫌にゃ。」
「どうしてですか!?」
パンダは指を折りながら数え始めた。
「コンビニある?」
「ありません。」
「ドラッグストア。」
「ありません。」
「ファミレス。」
「ありません。」
「100円ショップ。」
「ありません。」
「遊園地。」
「ありません。」
「YouTube。」
「ありません。」
「スマホ。」
「ありません。」
「終わってるにゃ。」
レオンも頷いた。
「病院は?」
「ありません。」
「学校。」
「ありません。」
「温泉。」
「ありません。」
「……終わってるね。」
女神は泣きそうになった。
「だから勇者として……」
パンダは腕を組んだ。
「条件がある。」
「何でしょう!」
「青い狸の持ってる、四次元収納ポシェット寄越せ。」
「……はい?」
「この天才パンダ様一家を異世界転生させるんだろ?」
「それくらいプレゼントしなきゃ割に合わんにゃ。」
レオンが頷く。
「まあ、それくらい欲しいね。」
リアが手を挙げる。
「お菓子いっぱい入る?」
ナルも続く。
「アイス!」
女神は頭を抱えた。
「そんな神具は簡単には……。」
その時、天から声が響く。
「承認。」
女神は固まる。
「神様!?」
空から小さなポシェットが降りてきた。
『四次元収納ポシェット』
説明。
・容量 無限。
・必要だと思った物が取り出せる。
・悪い事には使えない。
・充電不要。
・青い狸の持ってるポケットと同じポシェット版
パンダは受け取るとニヤリと笑った。
「よし。」
「勇者やってやるにゃ。」
女神は満面の笑みになった。
「ありがとうございます!」
「では、魔王討伐を──」
「まずコンビニ。」
「え?」
「その次に病院。」
「学校。」
「ドラッグストア。」
「ROUND1。」
「ファミレス。」
「100円ショップ。」
「遊園地。」
「地下鉄。」
「空飛ぶ車。」
女神は青ざめた。
「ま、魔王は……?」
「後で。」
「えええぇぇぇ!!」
その頃、森では。
パンダが大きな看板を地面へ突き立てていた。
『コンビニ 近日オープン!
アルバイト募集中!
種族不問!』
レオンは建設予定地を眺めながら笑った。
「異世界最初の仕事が、コンビニ経営とはね。」
パンダは四次元収納ポシェットへ手を入れた。
「魔王を倒すより、みんなが喜ぶ物を作る方が先にゃ。」
遠くからリアの声が響く。
「ROUND1まだー!」
ナルも負けじと叫んだ。
「アイスーー!」
女神は空を見上げ、深いため息をついた。
「歴代で一番、勇者らしくない勇者を召喚してしまった……。」
だが、この時の女神はまだ知らなかった。
翌朝、この森へ村人だけでなく――。
魔王軍まで押し寄せてくることを。
初めましての皆様、初めまして!常連の皆様!頼むから黙って、コピペ保存しないで、いいね!コメントしてください!
日本のこう言うの面白い!ネタも大募集してます。異世界面白エピソードも募集してます。
ちなみに現在ストーリーも少しずつ手直ししてるので、今、コピペ保存しても、明日には変わってますからね!多分。




