表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
59/77

生活リズム

 チェレーゼはお茶を飲み切って、長くなりましたね、と言いながら片付けはじめた。あとに続く。


「私ばかり喋っていたのに……どうしてか、ヒントが得られた気がします」

「それならいいんだけど」

「まずは、ご両親が何故魔法に執着するのか、よく聞いてみようと思います」

「……いいと思う。もしかすると、話が通じないカスかもしれないけど」

「カスならカスで、やり方がありますから」


 今までの情報から、依頼者はかなりのモンスターカスタマーで話が通じなさそうだと想定しているために、少しばかり汚い言葉を使ってしまった。そのためにチェレーゼにもカスなんて言わせることになってしまって一瞬驚いたが、生い立ちを聞いた後だからか、もしかすると、これが素なのかも、とも思えた。普段は頑張って丁寧に喋っていて、たとえばピグトニャや勇者とやらと二人きりだと結構雑な言葉遣い……なんて可能性もある。


「もう少し頭を柔らかくしようと思いました。ソメヤ様が教師(ラビ)なら、きっとぶっつけ本番でしょうし」

「そりゃそうだろうけど、それは参考にしない方がいいよね」


 このとおり、煽り癖もあるし。本来の人格と言葉遣いをいつか引き摺り出してやろうと、密かに誓う。数ヶ月にしてはかなり仲良くなった自負があるが、私と仲良くするのは仕事でもあるし、きっと色々と気苦労をかけているだろうから、心から仲良くなって負担を軽減させてやりたい。その方が、色んなことが良い方向へ転がるだろう。


「そろそろ寝ましょうか。遅くまですみません」

「私はニートみたいなものだから大丈夫!」

「生活リズムを崩してしまったことを謝ってるんです、翌日に予定がなくても一定の時間に寝た方がいいですよ」

「チェレーゼ先生……」


 ジムは特に練習試合の予定などを入れてなければ、何時に来るようにとは言われてない。寝坊も可能である。毎日なんとなくチェレーゼと一緒に起きて、なんとなくご飯食べて、なんとなく家を出て、なんとなく疲れたら帰っている、そんな雑な生活を私は恥じた。改心するかは別の話だが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ