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第40話 蓮姫達のリベンジ ②

ハルキ

「あっち向いて・・・」


蓮姫・アノマロカリプス

「向いて???」


ハルキ

「ポイ♪」


蓮姫・アノマロカリプス

「捨て・・・た?

今、確かに捨てたよな?」


ハルキ

「ええ」


「あらら」

カーナビに予想の斜め上方向を案内された様なクエスチョンだらけの顔をする蓮姫とアノマロカリプス。

ヘビーな肩透かしを食らった二人は大袈裟にバランスを崩した。


蓮姫・アノマロカリプス

「な、なんじゃとぉぉぉー!!?」


二人は呆れすぎて目は点になり、

そして、ただただ呆然と立ち尽くす。


ハルキ

「何よ二人とも?

私の顔に何か付いてる?」


「だってハルキお前……」


「こんな単純で低レベルな遊び、やってて途中で飽きちゃったんだもの……、悪いかしら?」


蓮姫・アノマロカリプス

「飽きちゃったんだも〜ん!ポイっ♪ってオイ!

言い出しっぺのテメーが中途半端に投げ出してんじゃねー!!!」


「冗談よ冗談。

全く。仕方ないわね〜。

はーい、あっち向いて……」


「ちょっと待て!

ハルキちょっといいか?


「何よカムラ?」


「ゴニョゴニョ?」


「小声・

あんた、何やらかしてくれてんの?

あいつの前でひそひそ話なんかしたら

ズルしてるって思われるじゃない!」


「ゲームヲカエル!

ヒソヒソバナシモナシダ!」


「ほら~!

疑われたらゲームは成立しないのよ!」


「す、すまない」


「じゃあ、何がいいの?」


「カルタ!!」


「いいわよ!

じゃあ、カムラ?

今度はヒソヒソ話無しで頼むわね?」


「了解された!

じゃあ、最初は……、

アンビグラム 逆さに……」


「はい!」


「お~!

ハルキ早いな~」


「さ、次言って」


「ああ。

不思議だね、なかなか割れない エッグドロップ」


「はい!」


「透明な姿にでき……」


「はい!」


「また、ハルキ!

カルタ得意なのか?」


「ねえ?

不死身で最強のアノマロカリプスさん?

あなたどうして本気出さないの?」


『ウウウッ』

(ドウイウワケダ。

ヤツノペースニマッタクツイテイケン。)


「ひょっとして、もう気づいたかしら?

アノマロカリプスさん?」


「気づいたってどういうことだ?」


「あのねカムラ?

あなた、さっきあっち向いてホイ をやろうと 私とあいつがじゃんけんした時私に言ったわよね?」


「ああ。

私にはハルキがあいつよりも少し後で

ぱー を出したように見えたんだ。

それなのに、やつは何の疑問も持たず、

そしてお前らはそのまま続けようとした……」


「そうね。

カムラ? あなたはどうしてだと思う?」


「う~ん、難しいな」


「じゃあ、ヒントを出すわ。

あなたは幼少の頃に比べて今の忙しさはどう?」


「ああ。

私の幼少の頃は事情が特殊だったから

比較しにくいが、まあ、

今のほうが忙しいって感じるな」


「そう。つまりこれはそういう事」


「これがハルキが勝負に有利なことと関係があるのか?」


「ええ、おおありよ。

ジャネーの法則って言うんだけどね、

簡単に言えば

今までに生きてきた時間が短い程

時間の心理的な長さは長く感じ、

生きてきた時間が長い程

心理的な長さは短く感じるのよ」


「そっか!つまり、

私が幼い頃は、まだ生きてきた時間が短かったから、今より時間が長く感じたってわけか!」


「そうよ!

つまりね、不老不死のアノマロカリプスが感じる心理的時間は一秒一秒が物凄く短く感じているはずよ。

その証拠に、最初あなたがアノマロカリプスの変幻自在な位相攻撃を上手くかわしていたじゃない?」


「確かに、今考えると奴の反応が遅い気がしたが、そういう理由だな」


「アノマロカリプスさん?

あなたまだこの勝負続ける?」


「イイヤ、ワタシノカンパイダ」


「そっか~。

あなたは、そこの誰かさんと違って

なかなか聞き分けがあるじゃない」


「ちょっ!

私か?」


「さて、何のことかしら?

私は一言もあなた が なんて言っていないわ。

あら、そうそう。

一つお願いを聞いてもらうわね。

この娘をアノマロカリプス、

貴方に触れさせてちょうだい」


「ヤクソクダ。イイダロウ」


「それじゃあ、カムラ。

後はあなたに頼んだわよ」


「ちょっ!

ハルキ、待てよ!」


『す~』

・・・・・・

急に気を喪ったハルキの体からは支えがなくなり、蓮姫は慌ててハルキの体を両手で受け止めた。


「ハルキ? しっかりしろ?

ハルキ?」


「う、う~ん。

え? もう朝?」


「おお、ハルキ!

よかった。

意識を取り戻したのか!」


「え?

ここはどこ?

アタシがいつも寝てる場所ちゃうよ?」


「ハルキ?

お前本当に覚えて無いんだな?」


ハルキにはアノマロカリプスとの勝負の記憶はなく、

蓮姫にとって見覚えのある

天真爛漫なお気楽天然娘に戻ってしまっていた。


「ハルキ、お前……」


「カムっち、し~!」


「突然どうした、ハルキ?」


「誰かがアタシに助けを呼んでるの!」


「助け?

ハルキ? お前今目の焦点が合っていないぞ!

大丈夫か?」


「…………」


ハルキは蓮姫の問いには応えず、

まるで吸い込まれるように横たわったアノマロカリプスに近づくと、全身で抱きついた。

すると、驚いたことに アノマロカリプスの体の中から自分の声にそっくりな少女の声が聴こえてきた。


◇あなたが近づくと温かい……。

あたしはデルタ。ねえ、あなたは誰?◇


(アタシはハルキ。

ここ、温か~い。そして、とっても黄色くて明るいところだね。

ねえ、どうしてあなたはここで閉じ込もっているの?

確かに明るくて温かい場所だけど

ずっといたら寂しくならない?)


◇寂しいわ。

あたしは、絶望し、長い長い年月の中で

大切な友達とその思い出を失ってしまったの。

この闘い、あんた達の勝ちだわ。

さあ、早くあたしを楽にして……◇


(嫌だ!

あんたは大切な記憶、思い出したいんじゃないの!?)


◇ええ! もちろん思い出したいわ!

でもね、あたしが生きていることが、

あたしの体に共存する二人の魂を縛っているの◇


(どういうこと?)


◇あたしは自分が選んだ孤独な運命に

大切な二人の一生を

巻き込んで、死なせてしまったのよ◇



一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一

くそ~!

わしがせっかく、じきじきに出向いて、

綺麗に舗装しておいた楽な道順を

蓮姫に選ばせてあげたと言うのに、

その努力の演技を感謝どころかぶち壊しにするなんて、

全くひどいのう~。あの男の犬の

勘の鋭いゴスロリ娘め……◆


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最後の謎の老あ人の意味深な言葉は一体何を意味しているのでしょうか?

※ちなみに、

この作品を通じてのテーマである世界の驚くべき真相とは

直接関係はありません。



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いつもお読みいただきありがとうございます。

今後の運用方針に伴い、当サイトで公開中のエピソードは、予告なく非公開とする場合がございます。

公開されている今のうちに、ぜひお楽しみいただけますと幸いです。

尚、当内容については、憮然野郎のnote 掲示板にて詳しく告知しています。

https://note.com/buzenguy/n/n9517e6b198fc


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