異動
ここから少し雰囲気が変わります。
書き溜めてたものです。
それから3学期の中頃は社会の授業に絶対にでて、ときどき他教科も出て、時々保健室で授業を受ける毎日だった。そして、3学期が終わる頃。社会の授業の後に先生のところに行くと、上田先生から言われた。
「放課後、職員室きて」
久しぶりすぎてびっくりしたけど、私は頷いた。
放課後、職員室に行くと、先生はちょっと待ってねと言い、面談室の前で何か書いた。「伊藤さん、ちょっとだけ話そうか」と言われた。私は面談室に入れられた。
「伊藤さん。最近どう?大丈夫?」
「はい!だいぶ教室も怖くなくなりましたし、波瑠と梓も一緒にいてくれるので。」教室が怖くなくなってきたのは事実だけど、大丈夫ではなかった。未だに不安が残ってる。でも、先生に迷惑はかけられない。
「伊藤さん。空元気出してるよね?不安なら不安って言いなさい。」
え?なんで?なんでわかるの?先生に見通されていた。
「なんでわかるんですか?先生の言う通りです。教室が怖くなくなってきたのは事実だけど、まだ不安は消えないです。」
「あのなぁ〜この俺様に嘘をつくなよぉ〜お見通しだぜー by上田 キラーン」絶対これふざけてるよな…苦笑いしてたみたい。「なんだよその苦笑いは」いやいや何このキャラの変わりよう…
「さすがにちょっと引きますよ。キャラ変わりすぎです。大体、俺様って何ですか。」
「うん。伊藤さんが空元気出すなら、俺もこのキャラでいようかなーって思ってね。だって、辛いじゃん。空元気出すのって。」
先生の優しさに触れて、泣きそうになった。でも、意地でも泣きたくなかった。先生に心配かけたくない。
「そういえば、用事何ですか?なんか、話逸れましたね」
「あ、そうそう。忘れるところだったね。実は俺、来年から異動になったんだ。」
え??ちょっと待って。頭が追いつかない。
「ごめんね。最低限、伊藤さんが中学卒業するまでは面倒見たかったし、2人の授業も結構楽しかったのに。けど、決定事項だから俺にも変えられないんだ。」
「いやだ!」大きな声を出してしまった。
「あ。ごめんなさい。もう帰って良いですか?」返事も聞かず私は面談室を飛び出した。先生が異動になるなんてこと、考えたことなかった。




