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天宮ハルトの縁談話  作者: 氷室レキヤ
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第一章


アトラス王宮 謁見の間

ロングTシャツにジーパンとお世辞にも国王と言えない二十一歳の黒髪青目の青年は玉座に腰かけ面倒そうな顔で客人たちを待つ。

「なぁ、本当に会わないとダメか?」

「はい」

彼の言葉を肯定した右側に立つメガネをかけた紫色の髪に青い瞳の女性の名はアリシア=ウェストリア。

宰相であり、学園の二年上の先輩。在学中は生徒会長をしていて何度も対面した人物。

ハルトが苦手な人物の一人だが、生真面目でかなり優秀なので解雇も出来ない。

「学生時代に恋人の一人や二人作らないお前が悪いんだぞハルト」

左側に立ち軽口を叩くチャラそうな茶髪赤目の男の名はキリク=ドラグーン。

元帥でアリシアと同い年。王宮内で働く者で唯一ハルトに敬語を使わない不届き者だがハルトからすれば身分を気にしないでくれる気さく先輩。

軽いといえば軽いが、それでも剣の腕は右に出る者はいないと言われ、元帥の名は伊達ではない。

「キリク。陛下に向かってその態度は何ですか」

「そう睨むなよアリシア。いつものことだろ」

「今日は大切な客人が来られるんですよ。もう少し…」

「あーもう。わかった、わかった。俺が悪かった」

「全く」

学生時代から争いの絶えないこの二人だが領地は関係ない。

むしろ、お互いをよく知っており、喧嘩するほど何とやらという間柄だ。

「どうやら来たようだな」

足音が近づき、扉が開かれる。

現れたのはそれぞれ従者を連れた学生服が目立つ二人の少女。

一人は騎士甲冑を身に付けた黒髪赤目の少女。

もう一人は黒いローブに身を包んだ銀髪碧眼の少女。

真ん中まで歩いてきた二人はその場で跪く。

「あの、アリシアさん。一つ聞いていいか?」

「何でしょう陛下」

「候補者ってもしかして、年下の学生じゃないよな」

「陛下現実を見てください」

「…」


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