↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えないおっさん、AIと異世界で国を作る〜魔法社会を科学でひっくり返す〜  作者: れいじ
第2章 冴えないオッサン、魔法至上の世界へ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
48/269

第2章 冴えないオッサン、魔法至上の世界へ 第37話 裏側

第37話です。


これまで見えていた出来事の裏側に、

さらに大きな構造があることが明らかになっていきます。


物語も一気に広がっていく回になっていますので、

ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

拠点。


簡易作業スペース。


偵察開始から二十四時間が経過していた。


静かな音とともに、小型機が戻る。


アルゴ

「偵察ユニット 回収完了」


一体ずつ、正確に並ぶ。


動作停止。


修一はそれを確認する。


「よし……全部あるな」


アルゴ

「映像・音声データ 解析開始」


空中に情報が展開される。


複数の映像。


複数の音声。


断片だった情報が、繋がり始める。


セリナが少し身を乗り出す。


「……何が分かりますか」


修一

「順に見せてくれ」


映像が流れる。


競売。


必死に叫ぶ人々。


金額。


選ばれる者。


取り残される者。


だが――


アルゴ

「追加情報 検出」


映像が切り替わる。


薄暗い路地。


男が壁にもたれている。


その前に立つ別の男。


「返済期限は一ヶ月だ」


低い声。


「払えなければ、分かってるな?」


セリナ

「……借金……」


修一は目を細める。


「カプセルのため、か……」


アルゴ

「資金調達手段として機能している可能性」


さらに映像が切り替わる。


一人の男が連れて行かれる。


ルーヴェンハイムの結界の外へ。


セリナ

「……外に……?」


カイゼル

「一体どこに……」


修一は即座に言う。


「アルゴ、追えるか?」


アルゴ

「可能」


一瞬の間もなく。


「偵察ユニット 再投入」


小型機が飛び出す。


空へ。


対象を追う。


北へ。


森が見えてくる。


深い森。


視界が遮られる。


だが、そのまま進む。


やがて――


開ける。


巨大な建造物。


円形。


石造り。


森に隠されるように存在する。


カイゼル

「……あれは……」


セリナ

「……嘘でしょ……」


アルゴ

「結界反応なし」


修一は低く言う。


「外でやってるってことか……」


アルゴ

「映像取得 開始」


次の瞬間。


歓声が響く。


中央。


戦う人影。


魔物。


人。


そして――


人と人。


セリナ

「……戦わせてる……」


カイゼル

「……こんな……」


アルゴ

「違法賭博の可能性あり」


「金銭の大規模移動が行われている可能性」


修一は静かに整理する。


「……なるほどな」


「借金させて」


「払えなきゃここに送る」


一拍。


「で、また金にする……か」


アルゴ

「運営主体 特定中」


偵察機が内部へ入る。


通路。


控室。


そして――


一人の男。


アルゴ

「対象:上級魔道士」


ノクスがわずかに反応する。


「……グラディウス」


カイゼル

「知っているんですか?」


ノクス

「ルーヴェンハイムの側近だ」


短く。


それで十分だった。


修一

「やっぱり繋がってるな……」


沈黙。


すべてが一本に繋がる。


競売。


借金。


闘技場。


すべてが一つの仕組み。


修一は少しだけ考える。


そして、口を開く。


「……ここ、使えるな」


セリナ

「え……?」


修一

「人、かなり集まってるし」


「こういう場所って、広まるのも早いだろ」


カイゼル

「……何をするんですか……?」


修一は迷わない。


「証拠を流す」


一拍。


「一気に、全部」


沈黙。


セリナ

「……ここで……?」


修一

「ああ」


「一番効く場所だ」


アルゴ

「拡散効果 高」


ノクスは黙っている。


だが、止めない。


修一はさらに続ける。


「それと……」


少し考える。


セリナを見る。


「この近くに、地下……作れるか?」


セリナは即答する。


「できます」


「時間は少しかかりますが」


修一

「頼む」


「医療の拠点にする」


その言葉に、セリナの目が強くなる。


「……はい」


修一はさらに思考を進める。


「ただ……一箇所じゃまずいな」


「見つかったら終わりだし」


カイゼル

「……じゃあ……」


修一

「いくつか作る」


「場所は変える」


「日ごとに移動する感じで」


セリナ

「……なるほど……」


アルゴ

「医療AI 稼働可能」


修一は少しだけ息を吐く。


「問題は……」


一拍。


「回す人手か……」


沈黙。


すぐには出ない。


だが、止まらない。


修一は顔を上げる。


「……まあ、それも考えるか」


短く。


すべてが繋がった。


証拠。


暴露。


医療。


そして――


崩壊。


修一は静かに言う。


「準備、整ってきたな」


一拍。


「始めるぞ」


その一言で。


盤面は、完全に動き出した。

読んでいただきありがとうございます!


今回は競売だけでなく、

その裏で動いているもう一つの仕組みが見えてきました。


借金、連行、そしてコロシアム――

すべてが繋がり、一つの流れとして機能していることが分かってきたと思います。


また、証拠を流す場所としてコロシアムを使うという作戦や、

地下に医療拠点を作るという具体的な動きも見えてきました。


ここからはいよいよ実行段階に入っていきます。


面白いと思っていただけたら、

ブックマークや評価をしていただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。