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キンキン注意報!見事に当たる!

みんな、勝負内容で納得がいかないまま…


「えぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーっ!!」


そこへ入り口のドアが何の前触れもなく勢いよくあいた。


そこには満面の笑みをした曜子の姿を見たとたん…。みんなで一斉にタイミングよく、


「えぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーっ!!」


という声はここにいる誰もが曜子に視線を向けながら、なお続いていた。

大声で言いながら、入り口にいる曜子を見てみんな固まる。


これって本当は、この秀という男の子のちょっとした不正によるみんなの不満の声でもあるが、あくまでそれはきっかけであり、本当にこの全員による「えぇーーー!!」のという声の不満は明らかに曜子に向けたものだった。




もうそこにいた誰もが「えぇぇーーー」の後の声をなくし、だれもが固まったままの気まずい状態のままだった。


ここまで、すごい勢いで場の空気が凍る様子は今までに見たこともないぐらいだった。

というか、私でもそれをやりたいぐらいだ。


まさか、ここまで嫌われているとは…。


「なに・・・?みんな・・・なんで、・・・そんななの?」



一方、さすがの曜子でもその場の空気はわかったらしく、今でもギャン泣き寸前だった。


もう、さすがにめんどい思った藤原先生も


「あ、今たまたまそういう空気だったから、気にしないで」


と咄嗟に言った。


「…」



藤原先生以外は誰も何も言わない。

一切フォローなし。


「なに?なんかあった?今日はお休みのはずだけど…?どうした?」


もはや藤原先生ですら、それぐらいしか言えない。


当然私だって何も言えない。


てか、この中で一番言葉をなくしているのは私だ!

この中で曜子に見つかって、一番まずいのは私だ!

なんで今日は来ないはずの曜子がここにきてるの!?


みんながこんな状態になるのはわかる!

今日は曜子が絶対に来るはずもない、学童の平和曜日なはずなのに、いきなり大嫌いな曜子がひょっこり顔を出せば、だれもが固まるのは当たり前のことだ。


「あのね…。あそびに来た…。」


曜子のそばで目を合わせて話を聞いているのは藤原先生だけで、他はみんな目をそらしたり、白けた顔をしていた。



「あとね。あの子たちもいいかなって…。」



窓から見ると、道路の方には曜子と同じぐらいの年の子が自転車に乗って3人ぐらいいる。


藤原先生も少しはいい案が思いついたのか、顔が一瞬にこやかになったというより、ニヤついていた感じがした。


「ごっめーん。ここさ、学童きてない子は利用できないんだー。悪いけどさー…」


と藤原先生が言いかけた途端、曜子はお友達らしき子たちのところに行ってしまって、



こっちまで聞こえるような大きな声で、


「あのねー。ここ学童に来てない子は入れないんだってー。」


と大声で説明していた。


ああなるほど、ここでその友達と一緒に帰ってくれればいいという考えかー。

ホントナイスな案。


そして、ここにいる子たちは誰もが安堵した表情をしていた。



曜子がその後囲炉裏お曜子と喋っている様子だが、


「なにそれー?」


「私たち何のためにここ来たん?」


「さいあくーーー。」


とか、


すごいブーイングの嵐だった。


なんだなんだ?と思っていたら、


「ふじわらせんせーーーー」


とさけびながら、曜子がこっちに戻ってきた。

まぁ多分、挨拶だけしに来たんだろうなと誰もがここで思っただろう。


がしかしだ!


「曜子ここで遊んでくー」


と大声で言ったのだ。



そしたら、そこにした子たちは目を丸くして、また声を出して「ええぇーーーーっ!!?」って言いそうになっていた子も何人かいたが、



「えーー、じゃあお友達はどうするの?」



と藤原先生。



「いいのー。曜子だけここにいていいなら、曜子だけ残ることにしたー。」


道路の方では、曜子の連れたちが…。



「もういい!帰ろ!」


「そうね」


とかなり怒っていた。

そしてそのまま3人とも帰って行ってしまった。


そして曜子はまた道路の方まで行って、


「みんな、バイバーイ!」


と大声でみんなに挨拶していた。

もう、曜子はあの子たちから完全に嫌われているだろう。

せっかくできたお友達もこれで離れていきそうである。


もう室内にいた子たちはみんな


「あーあ…」


といって失望する子や、舌打ちする子や、明らかにダルそうな顔する子であふれていた。


で、今一番の問題はだ!


ここに私がいることだ!



曜子はまだ私がここにいることに気付いていなさそうだが、ここでどうやって曜子から逃げるかである。



曜子はまた、満面の笑みを浮かべてこっちに帰ってくる。


自分の都合で勝手に連れてきた友達を、いきなり裏切ったというのになんも悪びれもしないで、自分だけはのうのうとここで楽しもうとしているのだ。本当に図々しいったらありゃしない。


あの気味の悪い笑顔も、あの聞くだけで気分が悪くなるあの声ももう絶対に聞く気なんかなかったのに!

今日は絶対に来ないはずだったのに何で、あいついるのよっ!!


とホントあいつが近くにいるいうだけで、心の底から震えていた。

すぐにでも逃げだしたいが、曜子がいきなり現れたショックで体が思うように動かなかった。



曜子が部屋の中に入ってきてすぐ


「あのね。曜子ちゃん。今日ここにいてもいいけど約束してほしいことがあるんだ。」


「え?」


「あそこにいるお姉さんとは絶対に声をかけたり関わったりしないで。」



「え?おね・・・」


「あの子は今日ここに見学に来ただけの白土さんという子なの。」


白土という名前を出されて曜子は


「…え?」


と驚くしかなかった。



「でも、あのお姉ちゃんは」


自分の姉だと言いたげだったが、藤原先生は



「どちらにしてもあの子には今日は一切かかわらないでくれる?見学者は私と紹介者のケンくん以外は話しかけないの。そういうルールなの。そうよね?みんな?」


と藤原先生も他の子に意見を求めた。

そしたら、空気を読んだ数名の子が首をコクコクと縦に振っていた。


「え…でも少しだけ…。」


曜子はまだあきらめていないようだった。

ホント、曜子はいつだって図々しい。


さすがに藤原先生もしつこい思ったのか、


「だーめよ。もし守れないなら、約束破った時点で帰ってもらうけどいい?」


とまで言ってくれた。


「えーーー…。」


曜子は全然納得していない様子だったが、受け入れるしかないと踏んだのか、とりあえず約束はしてくれた。


まさか間近で曜子を観察できて、曜子と一切関わらないで済むのは時間ができたなんて、思いもしなかった。かなりの珍しい時間だ。


藤原先生から、あの後こっそりと


「ごめんね。ホントはすぐに逃がしたかったけど、ちょっと難しそうだから、こうなっちゃって…。」


「大丈夫です。帰る時は隙を見て帰ります。あ、先に挨拶しておきますね。今日はありがとうございました。」


やり取りはしていた。



まぁ曜子のやかましい声は聞こえては来るものの、私の周りだけバリアが張られたのだから、安心感はある。ただ、与えられた椅子に座って、じっとしていればいいのだから。




まぁもう少し曜子の様子を見ていきますか…。




一応、少なくとも今ここにいるメンツはみんな曜子のことが嫌いだということはわかった。

でも、まぁそれなりに曜子とは適当に絡んでいるっぽい。


そういうところはみんな、普段は自分の本音を隠しながら、イヤな相手でも適当に接することができる大人ある。


ただ曜子が行く先々で曜子が絡むとすぐにそのグループは崩壊していくという法則が分かった。

つまりはやっぱり曜子がめんどくさすぎて嫌なのだ。


中でも一番、長く続いていたのは2年生の真由子と奈々のごっこ遊びだった。これは奈々のおじいちゃんが迎えに来るまで続いていた。それで奈々が帰りの挨拶を真由子にしてすぐ「ああ、あきたからやめるね」といって、真由子はいきなりオルガンを引き出して解散だった。



そして次に曜子が目星をつけたグループは藤原先生が主であるグループだった。


「いい。この勝負、喋ったら負けだよ。」


という奇妙な遊びをしていた。

へぇどれどれ、喋ったら負けって、曜子が一番ダメそうな分野やん。


あ、でもあのうるさい曜子を黙らせることができるという画期的で素晴らしい遊びともいえる。


そうそこへ



「ようこもやりたい」




と来たので、その様子をずっと見ていた。




「…」


「…」


「…」


「…」


「…」


「…」


「…」



最初の30秒ぐらいは誰もしゃべらなかった。


もう藤原先生もこの時ばかりは心からホッとしているような、すごくいい表情していた。


そして一分たつかたたんかのうちに


「ぷぷぷぷぷ…。」



曜子の吹き出し声が聞こえた。

その吹き出し声を聞いた時点で、藤原先生はすごく怪訝そうな顔をしていた。

まぁ本来なら、聞かなくてもいいはずの不気味な声を聴いてしまったのだから、そうもなるだろうと。



本来アウトなんだが、だれもそれを指摘しない。


そしたら、曜子と同い年の裕樹が曜子に指をさしてなんか、ゼスチャーで伝えようとしているが曜子には何も通じてないみたいだった。見ている限りゼスチャー背反にならないらしい。


それを見て曜子は



「くくくぅ…」


と声を漏らしてしまい、もう曜子の違反し放題だった。

おそらく曜子目線、喋ってはいけないのであって、笑ったり吹き出したりするのはセーフだろうとでも勝手に持っているのであろう。


もう裕樹以外の参加者は、曜子を見てすっかり白けてしまっていた。

そこの参加者はおそらく、曜子を黙らせることができて、だれもが平和的に過ごせれると安心していた遊びすら、この曜子に壊された思ったのだ。


そこへタイミングよく、参加者のうちの一人である秀のお迎えが来たので、


「あ、こんにちわー。」


と藤原先生が秀のお父さんに挨拶をして、



「ああ、もうおわろー」


と結局そこのグループも、曜子が来てまともに一戦すら終わらずに幕を閉じたのである。


「えー」


曜子は不満そうだったが、

さすがに他の参加者たちは空気を読んでそれぞれ散っていった。


そうやっぱり、曜子が入るとすぐに解散する流れになるのだ。



しかし今日はいろいろ見てきたなー。


あの藤原先生もいろいろ工夫はしているにもかかわらず、それを曜子が次から次へと壊していくんだもんなー。


ある時なんか、由乃と真由子と奈々と藤原先生で


「なんか、うるさいのいるよねー」


「そうそう」


と由乃と真由子。



「なぁに?私がうるさいって??」


と藤原先生


「いや、藤原先生はうるさくてもさ、悪い子がいけないんだから仕方ないけどさー。」


「うん、そうだよねー」


そして時はこの時、コギャル全盛期時代。

いうまでもなく言葉がとんでもなく宇宙語化していた時だった。


「んーじゃさ、もうしょうがないからさー「超ウルウル!」っていいかえしてやんなー。」



「えーなにそれー?」


「どういう意味よー?」


「超ウルトラうるさいの略」


と藤原先生が言った時は思わず私も吹き出しそうになってしまった。


「あーいいねーそれー。超ウルウル!」


「うん、超ウルウル!」


「きゃははははーおもしろーい」


とすごい会話をしていたが、ものすごく盛り上がっていた。


そこへ来たのが


「えーなぁにー??」


曜子だった。


「???」


曜子は何やってるのかよく判っていない様子だった。


「うわー超ウルウルー」


「きゃっきゃっきゃっ超ウルウルー」


「てか、めっちゃうるさいー。」


「超ウルトラうるさいでぇ、超ウルウルー!って感じぃー!」


もうその世界はまるでコギャル世界な状態だった。

もうそのウルトラうるさいという対象は明らかに…


「うん!超ウルウルー♪。」



曜子に対していっているはずだったのに、そこで曜子が誰よりもうるし爆音で「超ウルウル」なんて単語逝ったときには、もうそこでしゃべっていた誰もが興ざめして、これもまた面白いことに曜子から、くもの子散らすように各自全然違う方向に散っていったところを見た時には、私もさすがにあきれた。


てか、そのうるさいという気持ちをマジでぶつけたいのは曜子!お前なんだよ!と言ってやりたかった。でもお前がそこで自覚もなしに一番調子こいていっているとなると誰もがしらけるだろうが!


てか、はっきり言ってお前が一番うるさいんだよーーーーっ!!少しは黙る時間ないのかーーーっ!!?


今日の遊びからしても、どうやら曜子は一分間ですら黙るのは無理らしいということがよくわかった。


これが本当に自分の妹だと思うと恥ずかしくなる。やっぱり、こんな恥ずかしい奴とは一緒にいたくないと改めてわかった一日だった。



と考えていた時だった。



「おい。」


裏窓から、声が聞こえた。

ケンだった。


「あいつがトイレ行ってるうちに帰るぞ。」


「え、あぁうん」


「こんな時のためにいい抜け道知ってるんだ。ちょっと裏まで来いよ。」


ん?まぁこっちもどうやってここを抜けようと考えていたところだ。そんな都合のいいところがあるなら案内してもらった方が得策だ。

私は急いで荷物だけ持って、ケンがいる裏通路まで行った。




・・・





「あんた、いつもこんなことしてるの?」


「ん?まぁ今日みたいなことがあったときぐらいだよ。お前だって学童出てから、キンキンにつけられたり、付きまとわれるの嫌だろうと思ってさー。」


まぁそうだ。


「ありがとう。」


「しっかし。ホントお前の妹めんどくさいよなー。

あいつ来てから、藤原先生が機嫌悪いから、気になっててなー。

今日はお前にも迷惑かけてしまったし、まぁなんかおごるわ。」


「いいって」



「まぁ遠慮するなって。」


とその時だった。


「お、なんだ?さっそく新しい学校で彼氏か?」


という声がした。栄太だ。


「栄太ーーー!!何かひさしぶりーーー!!て、彼氏違うわーーーっ!!」


「そうだぞー。勝手に決めるなー。お前こそ、こいつの彼氏じゃないのかー?」


「ちげーわー。なんでそうなるんだよー。」


みたいな会話をしていた時だった。



さっきの曜子の連れの女の子が二人、血相を変えてこっちに走ってきた。


「あれ?どうしたの?」


「お姉さんたちも逃げた方がいいよ。」



「ん?何があった?」


「変な人がいたーーー!!」



と二人していっていた。


「変な奴ってどんな?」


とケンが二人に話を聞いていた。



「あのね。今人気の正義の美少女ヘンナームーンとか、ブレイヤーズとかのカードをいっぱい持っていたり、なんか普通の大人じゃ持っていなさそうなもの持ってて気持ち悪かったー。」


「来てる服もよれよれで頭はぼさぼさで、汚さそうな感じで、気持ち悪かったー。」


この時代はまだ、おたくというものは認められていなかった時代だった。

大人がそれ持っているというだけで偏見な目で見られていた。

が、そういうグッズやカードというものは幼い女の子たちが興味を持つものなので、実際その人物がアニメとかに興味なくても、それを餌に幼い女の子たちを釣るという作戦もあることは十分に言える。



「もう私たち、変だと思ったから必死で逃げてきたのよー。」



と女の子たちはもう息を切らしていた。




「あ、そういえばあと一人の子はどうしたの!?」



「え?」


二人は後ろを振り向いたとたん!


「亜希ちゃんがいない!」


「どうしよう!?」



二人は顔が真っ青になっっていた。



「おい!その変な奴がいた場所はどこだ!!?」


「神社のところにいた…。」


神社って?この辺りの神社はあの無人の小さな神社一軒だけだ。


「OK!じゃあ、俺たちで、そこいってくるから、お前らは早く家に帰って家から出るなよ。」



なんかいやな予感がする…。


曜子のせいでまさか、ここまで影響してしまうとは誰が予想したことか…。


亜希ちゃんって確か曜子と同じ保育園にいた金田亜希ちゃんよね。

確か、あの保育園にいた子たちも実は学童に頼りたかった家庭は結構いたはずだが、そのほとんどが曜子が学童を利用するという場を打を知ったゆえに辞退した人が多かったと聞く。

そう今回の件だって、亜希が学童を利用していれば起こらなかったことだ。


金田亜希もその一人だ。


そうなるとやっぱり、こんなことになったのも曜子のせいである。

誰も曜子とは関わりたくがないために辞退したのである。

もうどこまで、あいつは他人を不幸にすれば気が済むんだろう。

悪意は全くないとはいえ、これはやっぱりひどすぎる。



私たちの必死の願いもむなしく終わった。



すべてが手遅れだった。


亜希を見つけたときは頭がボサボサにされていて服も汚されていた状態で、亜希はブレイヤーズのカードを握りしめており、明後日の方角を見ていた。


その日から、亜希ちゃんは笑わなくなってしまった。


ただ、亜希の笑い方は元から変だったので、一部の男子からは「あいつ、いきなりおとなしくなってすっきりした」とひどいことも言われたらしいが…


決してこの結果がよかったとは言えない…。


何があったかわからないが、大人たち曰く、何らかショックなことがあったとはいえるとしか、この時の私目線ではなにも語れない。


まぁ私も曜子にはおとなしくなってほしいとは思うが、こんな目にあってまでおとなしくなれとは到底思えれないのだから…。

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