表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ただの領主が神様に勇者認定された件~植物研究のためだけに世界を守る~  作者: 雲英侑李


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/72

第67話 ただの英雄が魔王と接敵した件

時は遡り、開戦直後、ランとリンとアランが接敵する少し前


「フフフ、この私に対してただの人間1人を使わすとは随分と舐められているようですね。」


これが魔王ディアブロ。俺の目に映る情報はこいつを上位悪魔程度だといっている。だが体の芯から震え上がるような恐怖、それがその情報を過ちだと訴えかけてくる。


「ただの人間?この英雄ブレクルスのことをそう思うのであれば貴様の目は曇りきっていると言わざると得ないだろうな。」


「もちろん、勇者を除きこの世界で最強の人間でしょう。闘気が練り上げられ人間にしては素晴らしい力を持っているのでしょう。ですが、それまでです。人間と魔王の間に存在する圧倒的な力の差というものを教えて差し上げましょう。」


「1つだけ訂正しておこう。俺はもはや人間ではない。寿命という概念を失い、成長の限界を持たず700年生き続けてきた。今この時、俺の全身全霊を持って貴様の相手をしよう。」


「たかが700年ですか。あなたは私が何年前から封印されていたかご存じですか?」


「人類史にかろうじて残っていたレベルだ。数千年は封印されていたのであろうな。」


「残念。私は3万年前から封印され続けていました。封印されている間も力を蓄え、技術を磨き続けてきた私にせいぜい700年の努力、それも人間が叶うとでもお思いですか?」


「勇者が俺が勝つと見込んで送り込んでいるとでも思っているのか?」


「いいえ。策はあるのでしょうが、矮小な人間の考える策など私には無意味。私の力の量と質、その両方をお見せして差し上げましょう。」


「残念だが質のみに制限させてもらう。究極の(アルティメット)樹人(トレント)対悪魔結界展開」


アランから預かった50体の究極の(アルティメット)樹人(トレント)、そのすべての力を集結させて発動させる対悪魔結界。この中では悪魔に対して浄化作用が働き、スキル、魔法の使用制限がかかるといっていたが・・・


「なるほど。さすがは勇者の力といったところでしょうか。この私の召喚する軍勢が召喚した瞬間に灰と化していますし、外にいる悪魔たちへの指揮権も消されるとは。」


「質と量、その両方で押しつぶされれば、時間すら稼げない。せめて質だけに制限させてもらう。その質も制限できてると嬉しいがな。」


「残念ながら結界に施されたスキル、魔法の使用制限は私に効果はありません。確かにあなたが召喚した魔物は非常に強力な力を持っているようですが、この私にとって脅威にはなりえません。しかし、これだけの魔力量、そしてこれだけの術者がいる結界を破る手段を私は持たない。ですが・・・」


パチンッ


ディアブロが指を鳴らした瞬間、すべての究極の(アルティメット)樹人(トレント)が燃え始めた。結界外に魔法で干渉できるわけか。外に逃げようが、俺に直接魔法を叩き込めるってわけだな。だが今の魔法を見るに座標を指定するタイプだ。それに究極の(アルティメット)樹人(トレント)を一撃で葬れるような魔法は溜めが必要なはずだ。それさえ阻止すれば結界は維持できるが・・・


「炎への強い耐性を持っているようですね。さすがに勇者というだけあって抜け穴はないようですね。そして英雄ブレクルス、あなたにも興味が湧いてきました。結界外への干渉に動揺を見せず、私の隙を伺うその姿勢、賞賛に値します。ですが・・・」


「グハッ」


何が起きた?ディアブロの姿が揺らいだと思えば俺の腹部に強い衝撃が来ていた。


「あなたでは私に勝てない。それにしても私の爪を弾くとは。それも勇者が用意した鎧のようですね。」


こいつの言うとおりだが、アランが用意した神蔦の鎧がなければ死んでいた。俺が反応できないほどの速度。剣鬼の罪剣を使ってようやく互角だろうか。それを軽々とやってのけるこいつは・・・


『こちらアラン、ブレクルスのもとに魔王ラン、リベルドの襲撃を受けているルットに魔王リンを援軍として送り出した。おそらく数分は反抗的な態度をとるだろうが、人間を傷つけることはないし少しすれば順応するはずだ。』


「これだけの距離、どう連携をとるかと思えば随分と便利なものをお持ちのようですね。まさか人類の技術レベルがここまで到達しているとは思っていませんでしたよ。」


「残念ながらこれは勇者の力だ。」


転送されてきた魔王ランがどれだけ順応している状態で来るかわからないが、ここはアランを信用するしかないか。


「それにしてもランとリンのもとに勇者が向かっていたのですか。王都を襲撃しているナスクを無視していていいのですか?」


「この程度の時間軍が稼いで見せているだろう。」


「確かに、あの慎重派のナスクです。無理に突撃するようなことはしませんね。それにしてもランとリンもそれなりに力のある魔王、たったこれだけの時間で手駒にするとはさすが勇者というべきでしょうか?」


「なんで私がディアブロの相手しなきゃいけないの?死にたくないんだけど・・・」


「おや、思っていたよりも速いですね。あなたの移動速度ではもう少しかかると思っていましたが・・・」


「勇者にここに飛ばされたんだって。あんたがブレクルスね。仮にもご主人の命令だから手助けしてあげる。まぁ、あんた私より強いみたいだし、ディアブロからしたら私赤子も同然だからあんまりあてにしないでよね。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ