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ただの領主が神様に勇者認定された件~植物研究のためだけに世界を守る~  作者: 雲英侑李


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第63話 ただの領主が決戦前夜を迎えた件

仕込みをしたりブレクルス軍を運んだりと準備をしているうちにあっという間に戦争前夜を迎えた。


「ご主人、お疲れー。」


「アラン、お疲れさま。」


「2人もな。成果はあったみたいだな。」


「うん。リア様が私たちに加護を授けてくれたみたいでそのおかげで強くなれたよ。」


「そうなのか。干渉しないといいつつがっつり干渉してるよなあの人。」


「悪かったね。」


「うわっ、びっくりした。急に出てこないでくれよ。」


「いいじゃん。それにちょっとほかの世界で問題が起こっちゃってね。それがこの世界と関係があったから知らせに来てあげたってわけ。」


「どういうことだ?確かに異世界の魔王が来てるからほかの世界との干渉はあるだろうが・・・」


「それがね。異世界にもともといたこの世界の魔王たちがもとの世界を離れたことで世界のバランスが崩れちゃってそれぞれの世界の次元に歪みが出てきちゃってるんだよね。元凶を処理しないとその歪みから本来それぞれの世界に存在しないはずの魔物が大量に流れてきちゃうの。」


「この世界にも歪みが生まれてるってわけか。」


「そゆこと。で、その元凶を処理するって話なんだけど・・・」


「魔王が世界を渡ったことが原因なら魔王をもとの世界に戻すか、存在そのものを抹消するかのどっちかですか?」


「ヒナツちゃん正解。ってことで異世界の魔王を倒してもらわないともともと魔王がいた世界以外にも巻き込まれちゃう世界が出てきちゃうから神としても見逃せないってワケ。だから干渉しないって言ってたけどそうも言ってられないなって思ってね。」


「ならあんたが元凶を直接排除すればいいだろ?」


「それはできないんだよね。自分で作った世界に生まれた存在に直接手を下すことはできないんだよ。できるのは加護だったり力、知恵を授けることだけ。ってことで、耳寄りな情報を持ってきてあげたけど聞く?」


「あぁ。聞かせてもらう。」


「持ってきたのは魔王たちがそれぞれどこに現れるかっていうのと魔王ラン、リンに関してだね。まず、君たちの読み通りナスクは王都を襲撃する予定みたいだね。あとは、ラン、リンがブレコ、トールがゼースに、ドーラはムム、リベルドはルット、最後にディアブロがミメンにそれぞれ正午に襲撃しに来るみたいだよ。」


「なるほど。力のある魔王を王都に近い都市で襲撃させ万が一に備えているといったところか。」


「そうみたいだね。ドーラ、トール、リン、ランに関しては完全に捨て駒扱いみたい。」


「なるほどな。それで、魔王リンと魔王ランについてというのは?」


「その前にもう1個、魔王ディアブロを侮らないほうがいいよ。3人ともナスクの力はよく知ってると思うけど、ディアブロの本気はナスクとやりあえるくらいには強いから。」


「ボクも本気で戦ってるディアブロなんて見たことないもん。」


「本気を出すまでもないって考えてるみたいだからね。とりあえず、ディアブロには注意しとくようにってことと、魔王リンと魔王ランだね。確認しておきたいんだけど、どうやって処理するつもりだった?」


「俺のスキル対象だろうからスキルで消滅させようかと思っていた。」


「ちょっともったいないかな。確かに彼女たちはアランのスキル対象だし、実力的に消滅くらい楽々できるだろうけど、消しちゃうくらいなら一回とりこんじゃってアランのスキルで植物の性能を合成して使い魔として再顕現させたほうがいいと思うよ。そうすれば戦力的に不安な場所に魔王の力を貸すことが出来るし、死んじゃったとしても一度吸収しているから再現はできるはずだよ。」


「吸収って言ったってどうやってやるんだよ。植物を体内に取り込むなんて芸当できないぞ?植物を経由してというなら別だが・・・」


「ちょっと何でもいいから植物を出してみて。」


「あ?まぁ、いいが・・・」


一輪のバラを咲かせる。


「それじゃ魔力を抑えた状態でそのバラを魔力で包んで取り込むイメージを持って。」


「魔力で包む?」


「うん。まずはイメージだけでいいよ。」


「あぁ。できた。」


「それじゃ、魔力を開放してみて。」


魔力を開放するとバラが魔力の渦に吸い込まれて消えていく。


「できたでしょ?あなたのスキルは植物に干渉するならどんなことだってできるからね。スキルだって自在につけれるようになったでしょ?あれ、練度が上がったからと思ってるみたいだけど、わざわざ加護をつけてあげた結果だからね。そうでもないとこの短期間の成長だけでナスクには届かないから。」


「本当にあんたは面倒見がいいな。そこまでやってもらって負けるわけにはいかねぇな。」


「その調子だよ。さてと、万が一人に見られてもまずいし、ここで失礼しようかな。」


「あぁ。戦いが終わったらまた会いに来てくれよ。」


「もちろん。たくさんの世界を救ってくれた英雄になってくれたならね。」


それだけ言い残し、リア様は消えていった。


「どうする?」


「今すぐにブレクルスとミラン女王に話をして明日の朝にルットに軍勢を動かせるようにしておく。それじゃ、少し出てくる。」


「いってらっしゃい。」


ということでリア様から聞いた話をブレクルスとミラン女王に伝え、明日の段取りを確認した。魔王たちの襲撃が来る正午までに間に合わせるよう話をつけ、夜も遅いということで解散した。

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