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ただの領主が神様に勇者認定された件~植物研究のためだけに世界を守る~  作者: 雲英侑李


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第61話 ただの領主が戦争準備を始めた件

魔王たちとの戦いが決定した翌朝、俺は次元門を無理やりブレクルス王城の自室に開いて戻ってきていた。やらなければいけないことがかなり多い。今はとにかく時間が惜しい。


「アラン王?いつお戻りになられたのですか?」


「すまない。スキルで自室に直接戻った。ブレクルスを呼んでくれ。」


「かしこまりました。」


メイドに申し付けるとすぐにブレクルスが来た。


「何かあったのか?普段と違う戻り方をしたと思えば急に呼びつけるなど、お前らしくもない。」


「手短に伝える。昨日、マジクルスに対して魔王から宣戦布告が行われた。魔王サノイが関係を悪くしていただけらしく、魔王たち全員が連携して襲撃を起こすとのことだ。そこで・・・」


「待て、あまりに情報が多い。魔王たちは連携しているうえに戦争が起きるだと?」


「あぁ。それも王都を含め6つの都市を同時に襲撃するらしい。双子が魔王にいるらしくてな、そいつらは2人で同じ場所を、それ以外はそれぞれ単騎で軍を率いるようだ。」


「その守りをどうにかできないかと打診しに来たというわけか。」


「いや、要請だ。クルスには魔王ディアブロの足止めを、ブレクルス王国騎士団にはミラン女王率いるマジクルスの軍と協力してリベルドという魔王が出現した場所での足止めを行ってもらう。」


「随分と俺のことを買っているようだが、伝説の悪魔を相手にできるほど俺は強くないんだが。」


「足止めで構わない。ほかの場所が終わり次第、優先して援軍を回す。」


「それはわかったが、ほかの魔王はどうするつもりなのだ?」


「まず、俺が双子の魔王を瞬殺する。元が植物関係だそうだから俺のスキル対象にできる。それが終わり次第、俺は王都に戻り魔王ナスクを相手にする。魔王ドーラにアラ、魔王トールにヒナツを向かわせるつもりだ。」


「ヒナツと軍のみか?それは厳しいのではないか?」


「アンデッド系統なうえに今のアラと互角かアラよりも弱い魔王だ。大丈夫なはずだ。」


「そうか。重荷ではあるが任されようではないか。軍の用意はこちらで手配しよう。いつまでに必要だ?」


「魔王の言葉を信用するのなら4日後だ。3日後に闘技場から軍勢をマジクルスに移すつもりだ。それまでに頼めるか?」


「善処しよう。」


「頼むな。俺はやることがかなり残ってるからここらで帰らせてもらうよ。」


「世界の存亡がかかっているのだ。しっかりやるのだぞ?」


「誰に言ってんだ。」


「それもそうだな。軍の手配は任せておけ。」


「あぁ。それじゃまた3日後に戻る。時間はいつになるかわからないからいつでも行けるように用意しておいてくれ。」


それだけ言い残して俺は次元門でマジクルス王城に戻った。次は各街にいろいろ用意をしないとな。スキルを使えば使うほど練度が上がっているのか、これまで以上にかなり自在に扱えるようになっている。


「戻ったのね。先ほど頼まれた戦場予定地よ。」


地図にそれぞれの街の戦場になるであろう場所が書き加えられている。


「助かる。」


地図に書き込まれた情報から座標を指定してそれぞれの街から他の街へ移動できる次元門をすべての種劇予定の街に対応させそれぞれ用意。そして今回の新作だ。通信門、次元門に備えられたボタンを押しながら次元門に声を吹き込むと音を吸収し再生する特殊な植物によりほかの街の次元門から再生する。それもすべてのほかの街からだ。これに関しては持ち運びできる大きさのものもあるから主要人物に渡すつもりだ。

それぞれを用意し終え、今度はきちんと機能しているかの検証だ。現地にすでに人は待機しているらしいが、検証は俺直々に引き受けた。次元門を無理やり生やせるようになった以上俺はどこへでも瞬間移動ができるようになっている。もはやこの世界の地すべてが俺の支配下といえるだろう。


「アラン王、お疲れ様です。」


「あぁ。問題はなさそうか?」


「機能はアラン王がご確認されるとのことなので確認しておりませんが、大きさなどは問題ございません。」


「ならいい。軍勢を運ぶものになるからな。これくらいの大きさは必要だろう。」


軍勢を運ぶには小さく見えるがかなり大きめに作った。軍勢をそれなりの速度で送り込める最高速度だ。


「まずは通信門からだな。こちら王都、アランだ。聞こえているのならゼース、ルット、ブレコ、ミメン、ムムの順で応答せよ。」


『ゼース聞こえております。』


『ルットも聞こえております。』


『ブレコ、問題なく聞こえております。』


『ミメンも問題ございません。』


『ムムも大丈夫です。』


「それでは次に転送用の次元門の確認を行う。各街でどの門がどの場所かも指示するため看板を立てるなどして分かるようにしておけ。」


ということで次元門で移動しつつ指示を出していった。そんなことをしているうちにあっという間に夜になり、準備1日目は終了した。

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