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TS爺、百合エロゲ―の世界のダンジョンに挑む  作者: 蒼井茜


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ダンジョン実習

 ある日、ダンジョン実習の授業になった。

 実際にダンジョンに潜って、実戦の感覚を掴ませる授業だ。

 安全にはかなり気を使っているし、出てくるモンスターは雑魚しかいない、ゲームで言うならチュートリアルなのだが万全の体制である。

 まぁダンジョンは何が起こってもおかしくないし、ある程度封印とかされているにせよイレギュラーも命の危機もありうるとなればそりゃできるだけ戦力を集める。

 そういう顛末から実習は少ないのだ。


 具体的に言うと人員集める時間とお金が洒落にならない。

 一回の授業で数千万飛んで行くとなればわかるだろう。


「で、静江とアキラと同じチームになったわけだが……蓮野、なんで私達にはインストラクターがいない?」


「え、今更必要?」


 必要か不要かで言えば不要だ。

 私はダンジョンが実家というレベルで探索にいそしんでいるし、静江も経験者。

 アキラに至ってはこの手のチュートリアルダンジョンは大抵クリアしている。

 ……まぁ焚きつけたのは私だが、ゲームで言うなら序盤で潜れるダンジョンは全て踏破した形だ。


「せめて採点薬の教員とかそういうのでもいた方がいいと思う」


「んー、じゃあ護衛をしてもらおうかな。教員付けるけど戦闘には参加しない形で」


「そいつは戦えるのか。いざという時戦力にしていいのか、それとも囮にしていいのか」


「……助けるという発想はないの?」


「助け合いならともかく邪魔なら囮にする」


「最低限の戦闘力は保証するわ。そうね……月神の道場の師範代……その孫弟子くらいかしら」


 うわ微妙。

 私が特訓してもらっている師範は文句なしに強い。

 それこそ単独で鼻歌歌いながら何ジョン探索できるレベルだ。

 その次点の師範代はパーティでなら同じ事ができるし、単独でもアイテムと装備次第で並のダンジョンはクリアできる。

 じゃあその弟子の、更に弟子となると……いいとこそこら辺の会社員レベル。

 浅瀬でストレス解消と副業的な感覚で稼げるかなくらい。

 実に微妙である。


「言っておくけど、世間的にはその教員の方が皆よりダンジョン内での評価は上よ?」


「公的な指針を出されても年齢制限のせいでどうにもならない」


 18歳以上でなければ車の免許が取れないように、私達のダンジョン記録も一定以下の年齢だとまともに評価されないのだ。

 一応国のデータベースには保管されるので、将来的な加算にはなるが現時点ではニュービー扱いされる。

 そういう制度があるから、高難易度ダンジョンとかにはなかなか行けない。

 行かせてもらえない。


「その人の表向きライセンスは?」


「Bのど真ん中ってところかしら。ちなみにメインはサポート系魔法の使い手」


「……戦闘力は」


「C+かしらね。自分にサポート系魔法かけて、敵に阻害魔法かけてオークキングとトントン」


 絶妙に評価が難しい所だな……。

 オークキングは私が実験台にしているオークの上位種。

 そのトップと言ってもいいが、脳筋の極みみたいな存在だ。

 攻撃力と体力が馬鹿みたいに高くて、他が軒並み平均以下というステータス。

 私でも勝てるしアキラでも余裕、静江は魔法さえ通れば瞬殺できるような相手だろう。

 つまりほぼ同レベルの別系統か……。


「教員か……誰だ?」


「現国の天沢先生」


 あいつかぁ……女性で面白い先生なのだが、居眠りすると能力上昇魔法でパワーアップした筋力使ってチョークぶん投げてくる。

 更に投げたチョークが分裂したり分身したりして多段ヒットするので、気が抜けない授業となっている。

 アキラがしょっちゅう直撃受けているが……流石に加減はしているのか、本気を出すのはアキラと私位のもんで、他の奴らには魔法抜きで投げてるな。

 アレがナイフだったら確かにそれなりに強いだろう。

 もしかすると忍者のスキルと何か縁があるかもしれないし、上手くすればあの投擲術模倣できそうなんだよなぁ……。


「言っておくけど今回は同行だけで戦闘は無いから投擲スキルの事は聞けないと思うわ」


「……だろうな」


 残念だが、そこまでごねるつもりはない。

 というか下手な探索者が来るより教員が来た方がいいのは事実。

 外部から来た連中よりはマシだと思っておこう。

 ゲーム内だとそういう外部の探索者がそのまま敵になる事もあったからな……百合に挟まる男ポジションというべきか、攻略サイトで殲滅方法が周知されてた。

 対処法とかではなく殲滅、二度と出てこないようにする方法だ。

 ……まぁ専用スチルのためにわざと敗北しなきゃいけないシーンがあったせいで、ゲームの評価を落としてる原因でもあったな、あいつら。

 見かけたら潰しておこう。

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