アルルーナ、兄と会う
「俺のせいで迷惑かけてすまねえな」
「そうね。テザネスからキキヤキまでの間はザカハの報酬はなしよ」
「ヤベ、早く行こう」
ザカハが馬のタマラとマスケトの速度を上げる。
タマラとマスケトは、レイザンが御者席に居たときよりもやはり機嫌が良さそうに見える。
ガタガタと車輪が音を立て、荒れ地に薄っすらと見える道を進んでいった。
「ザカハ、ダーシマーはどのくらい執念深いの?」
「う〜ん、アイツは俺を目の敵にしてるからなあ。でも傭兵15人も無駄にしたからアサトラにめっちゃ怒られてんじゃねえかな。しばらくは動けねえと思うし、あの惨状を見て戦意喪失してくれたら一番いいんだけどな」
「ダーシマーがあなたを嫌うのはあなたが賢いから?長男なら跡継ぎは確定してるでしょうに」
御者席のザカハが一瞬こちらを見た。
その目には複雑な光が宿っていて、まるで別人のように見えた。
しかしそれは一瞬で、またすぐにいつものように笑う。
「俺が養子だって話はしたよな。アサトラは孤児のうち頭の出来がいいやつと顔の出来がいいやつを買い漁ってた。頭がいいやつには仕事をさせて、顔のいいやつは色々教え込んでから売り飛ばしてた。俺は最初後者だったんだ」
ザカハの顔はたしかに良い方だ。女性には苦労しなさそうな見た目をしている。
「流石に嫌でさあ、めちゃくちゃ勉強したよ。兄弟の本盗んだりもした。酒場や他の会社に忍び込んで、商会のためになりそうな情報をとって来たり」
「それで売り飛ばされるのは免れたのね」
「そ。アサトラが俺を評価してくれてな。でも、俺はそのクソみてえな商会で働くのも嫌だったんだよ。だから交渉した。いくら払ったら出ていっていいか」
「そんなお金あったの?」
「ねえよ。アサトラから金額を提示されて、俺は商会の手先としてマズ教に入り込むことにした。マズ教の情報屋をやりながら、商会に金と情報を送って、ついでに荷運び屋を初めてまた情報を集めてマズ教と商会に送って金を送って……っていう生活をしてたんだ。嬢ちゃんに会うまでは」
ザカハは1枚の紙を取り出した。
それはタマラに繋がるベルトの隙間に隠されていた。
「俺以外がこの装具に触ったら暴れるようにしつけてある。これは俺の養子縁組の破棄を証明する書類だ。嬢ちゃんからの報酬を貯めて、必要な金は払い終えた。俺はもうアサトラじゃねえ。ただのザカハだ」
証明書は確かにそれを示している。
少し信じられず、疑いの言葉を口にしてしまう。
「アサトラはよく素直に破棄を受け入れたわね。金づるになると思われたら、なんだかんだ理由をつけて約束なんて無かったことにしそうだけど」
「俺を飼い殺しにするより、解放して取引相手にしたほうが儲かるって言ってみたんだ。俺は絶対デケえ商会を立ち上げるって」
ザカハは口元だけ笑って言った。
「アサトラはそういう賭けが好きだ。俺はそれに賭けた。そんで勝った」
「ダーシマーは一人じゃ何もできない奴だ。自分に商才が無いのも分かっている。それでも、アサトラが集めた社員が居ればやっていけるだろう。
強い競合さえ出てこなければ。
俺がそれになるのを、今から恐れてるんじゃねえのか」
「み〜んな俺を買いかぶり過ぎなんだよ。俺は生まれつき賢かったわけじゃねえし、商会を作るったって今はすっからかんでこの馬車しか資産はねえ。商売の具体的な計画もねえ。今しばらくは嬢ちゃんの足と耳として稼ぐしかねえのにな」
「……ダーシマーの危惧はなんとなくわかるわ。あなたは機を見る能力がある。努力できる才能がある。運もある。きっと、大金持ちになるわよ」
「へへ、あんがとよ。じゃあ嬢ちゃん俺に出資しない?」
「商売の計画書を作ってから言いなさい」
冬なのに暖かい風が吹いている。
テザネスよりも多少南に来てはいるが、気温が段違いに高い。
「このあたりは真冬でもこのくらいまでしか寒くならねえらしい。柑橘がよく採れるんだ」
ザカハが説明してくれる。今だけの異常な気温というわけでもないようだ。
キキヤキの街は北東にイニャト湾を抱え、港には大きな帆船がたくさん停泊している。
北西側は大きな港を見下ろすような階段状の地形をしており、我々は南から回り込むようにキキヤキの街へ入った。
北西の丘を越え、山岳地帯を北へ進んでいくとミェドラ山がある。ここからはまだ見えない。
街の郊外に宿を決め、馬車を置いて街を散策する。
しかし歩いていたら暑くて汗が出てきてしまった。
「暑いわねえ」
「アガート人には夏かもしれねえが、こっちの人間にとっちゃ冬なんだよ」
ザカハが袖をまくった私に注意する。
確かに、街の人たちは上着を着ている。そんな必要はないと思うのだが。
そう思っていると、道の向こうに半袖を着た人が歩いているのが見えた。
「ほら、半袖の人だっているわよ。見てご覧なさ……」
ウェーブのかかった金髪をゆるく結び、片手には本を抱え、颯爽と歩くその人は。
老若男女問わず見惚れて足を止める美貌のその人は。
「なんだ、どこの貴族だありゃあ?それとも舞台役者か?」
「ジュリアス兄様!」
私の声に兄様はこちらを振り向き、花が咲いたように微笑んだ。
その微笑みに、近くにいた女性たちが石にされていた。
「アルルーナ!こちらに来ていたのかい?」
「ジュリアス兄様こそ、今はもうイリョールあたりかと思ってましたわ」
兄様は私と同じグレーの瞳を細めて、私の頭を撫でた。
「そのつもりだったんだけど、足止めをくらっていてね。一緒にいたバルバリッサ商会の人たちは先に行かせたよ。ここでは何だから、僕の宿までおいで」
後ろの三人も一緒に、と兄様が微笑むと、ザカハが胸を押さえていた。
「ヤベー、俺おかしくなりそうだ」
「まあ慣れろ。書籍館の職員も皆同じ洗礼を受けてた」
「そうそう。私もジュリアス様のお付きになりたいって言ったことあるっす」
カンナとレイザンが気持ちは分かるという風にザカハの肩を叩く。
カンナ、私それ初耳なのだけど?
兄様の宿に着くと、兄様の付き人であるレジームが仕事をしていた。
「おや、アルルーナ様。お久しぶりでございます」
レジームは口髭のせいで年嵩に見えるが、兄様の一つ上、レイザンと同い年の男性だ。
ある程度の武術もこなせ、執事としても有能であるため、兄様の護衛兼付き人として選ばれたと聞いている。
「御機嫌よう、レジーム。兄様とは偶然街で出会ったの。それより兄様を一人で出歩かせてよいの?」
「大丈夫です。マツリカ家より借りた影をつけておりますので……センリ!」
レジームがそう言うと、窓から一人の男が現れた。
「このセンリがジュリアス様を影から警護しておりますので、私は必要ないのですよ」
センリと呼ばれた男は、顔を布で隠しており表情はわからなかったが、私に一礼をしてまた窓から出ていった。
少し呆気にとられたあと、気を取り直して問い直す。
「では、レジームはここで何を?」
「それが僕がこの街から離れられない理由にもなるんだよ、アルルーナ」
兄様が席を作ってくれたので、レジームを除く5人で卓を囲んで座る。
レジームは手際よく人数分の茶を入れ、かわいい小菓子も出してくれた。
「この街、キキヤキにはハカトルメス国の王宮もあるんだけどね。着いたときにご挨拶に行ったら、そこの王女様たちに気に入られてしまって……結婚を申し込まれているんだ」
「はぁ……でもその顔は、断ったのでしょう?」
兄様の顔は渋い。王女様とやらは兄様の気にいるような女性ではなかったようだ。
「それがね、この国には王女が3名いるんだけど、その長女と次女から求愛を受けているんだよね」
兄様の話をまとめるとこうだ。
長女のサリディ王女。ジュリアス兄様に一目惚れし、熱烈な求婚をしてきている。しかし、サリディ王女は次期女王のため、婿入りを希望している。
次女のキューシカ王女。ジュリアス兄様が婿入りは出来ないとサリディ王女の求婚を断ると、熱烈な求婚をしてきた。しかしそれが気に食わないサリディ王女と本気の喧嘩になっている。
三女のリリエマ王女。上二人と違って地味。特にアプローチはない。
サリディ王女とキューシカ王女からの誘いの手紙を、いかにうまくかわした返事を書くか、それがレジームの日課になっている。
国境は監視されており、兄様が出国しようとすると兵に押しとどめられる。無理に通ると問題になるので、なんとか解決してから出国したい。
「アルルーナがこの街に来たことが知れたら、王女たちは君にも誘いを送るだろうね。特にサリディ王女は書籍館を君に継いでもらって、僕を婿入りさせようとしているくらいだから」
疲れたように兄様は息を吐いた。
私はまた面倒な街に来てしまったと後悔した。
しかし兄様の状況も問題だ。このままではハカトルメス国から出られない。
あまりに続いたら、母がリトゲニア軍を率いて遠征してきてしまうかもしれない。
それは避けたいので、私も兄様に協力することになった。
その後、兄様がここまでしてきた旅の話を聞いた。
兄様はバルバリッサ商会の商隊に同行して、特に大きな街を回っていたらしい。
リュカナやテザネスはもちろん、ハスタスの首都ヨルではアサトラの商会と交渉をしたこともあったそうだ。
砂漠越えの話はなかなかに壮絶だった。寝ていると耳に砂が入ってくるというのは、耐えられるものなのだろうか?
夏のエール岬の暑さは、話を聞いても私には想像できなかった。
鉄板で焼かれるような暑さとは、どんなものなのだろう。
兄様は私の話も聞きたがったので、魔人に関することはぼかして話をした。
リュカナ、ナエーン、コモコ、テザネス……
思えば私もだいぶ長い旅をしてきた。
私が話すのを嬉しそうに、ときに心配そうに聞きながら、兄様は言った。
「アルルーナは、自分の幸せをもう見つけているみたいだね」
「そう……ですわね。まだちゃんと手に入れていないけれど」
「ふふ。アルルーナなら時間の問題さ。ねえレイザン?」
「……何故私に振るんですか」
話していると来客を告げるノックの音が響き、レジームが出ていった。
そして手に手紙を持って戻ってくる。
「キューシカ王女からです。サリディ王女に返事をしたと思ったらキューシカ王女から連絡が来る。まとめて欲しいものです」
レジームがため息をつきながら言う。
二人の王女たちは互いに相手のやり取りを盗み見ているらしい。
「レジーム、少し休みなよ。返事は僕が書くから」
「ジュリアス様に任せたら、付け込まれる隙を作りかねません」
貴族には貴族のやり方がある。
私も兄様も、それを馬鹿馬鹿しいと思っているところがあるから、省略しがちである。
それが本件では致命的なミスを生みかねないと、レジームは心配しているのだった。
「あまり断り続けるのも問題です。そろそろ一度王宮に行かないと……」
「それじゃあレジーム、私が行くと連絡して頂戴」
兄様とレジームが驚いたようにこちらを見る。
「アルルーナが?君は王宮とかお茶会とか嫌いだろう?大丈夫かい?」
「それはもちろん嫌いですけど、王女様たちの人となりを知らないことには、対策も立てづらいと思いまして」
それと、王女様だけでなく王様の考えなども聞きたいと思う。
王女にここまで好き勝手させているのにはなにか理由があるのか。
それともただの親馬鹿か。
そんな感じのことを説明すると、兄様は感心したように頷いた。
「我が妹は、旅を通じてひとまわり成長したようだねえ」
「そうでしょうか?本音では国境警備を変装でも何でもしてくぐり抜けたほうが早いなあと思ってますけど」
兄様なら女装でも違和感無いでしょう、と言うと、兄様はとても嫌そうに笑った。
レジームを通じて王宮に連絡をとってもらうと、すぐに返事が来た。
ハカトルメス国王、王妃、3人の王女の王室全員が会ってくれるとのことで、しかも結構すぐに日程を組んでくれている。
王様と会うということで準備が必要だったが、あいにく社交用の服は持ち合わせていなかった。
「リュカナでもこのいつもの服で登城したし、これでいいかしらね」
「いいんじゃないすかね?ルルおじょーさまは何着てもかわいいですよ」
念の為レジームに相談したら、いいわけ無いだろうとカンナがげんこつをくらい、私は全身を採寸されるハメになった。
「本来ならば型紙から起こすところですが、流石にそれは時間的に無理ですので、既製品を詰め直してもらいましょう」
レジームの指導のもと服と装飾品が選ばれ、カンナは化粧の指導も受ける。
今回のためだけに装飾品を新たに買うのが勿体なくて、せめてブローチはユナから貰ったものを使わせて欲しいとお願いした。
「まったく、リトゲニア王城に普段着で行くとは……まあ、急な事態だったようですのでそれは仕方ないとしましょう。でも今回は駄目です」
「でもむしろ私が嫌われたら縁談もなくなるっていう作戦なんてどう?」
「アルルーナ様が、書籍館が下に見られるのは我慢なりません」
レジームはアガート貴族の家に生まれた三男坊で、兄様とは学校での先輩に当たる。
昔は兄様がレジームに良く懐いていると思っていたが、彼は彼で忠誠心が高いようだ。
「レジームから見て王女様達はどう?」
「ジュリアス様には少々派手すぎるかと。書籍館で暮らしている絵が想像できません。第三王女様はまた別ですが」
「第三王女様はどんな人なの?」
「非常におとなしい方なのか、話したことがないのですよ。まあ、上二人がずっと喋っていて口を挟む暇もないですしね」
私の予想では、サリディ王女もキューシカ王女も私が何か言ってなんとかなるたぐいの女性ではないと考えている。
なので、王様か王妃様、第三王女様が解決の糸口になればと思うのだが、各々の思惑を探るのが今回の会合の目的だ。
「全く、貴族の女に振り回されるのはこれで最後にして貰いたいわね」
私の黄色い髪に派手な色のドレスを合わせると目がチカチカするので、いつも低彩度のものを選ぶのだが、今日は薔薇のように紅く毛足の長い布で出来たドレスを着せられた。
「暑いわ」
「こちらでは真冬ですので、季節に合わせた結果です。我慢して下さい」
「とてもお綺麗ですよ。お嬢様」
レイザンにそう言われたら、なんの文句も無くなるわね。
たとえレジームがそう言えと指示していたとしても。
私はレジームとレイザンを連れて、ハカトルメス王宮へ向かう。
カンナも行きたがったが、レジームに却下された。礼儀作法がまだ足りないという理由で。
まあ、カンナは貴族出身ではないから少し疎い部分があるのは仕方がない。
謁見の間に通されるかと思いきや、いきなり会食の間に案内された。
大きな円卓に一人座り、後ろにレジームとレイザンが控える。
まもなく王室一行が部屋に現れたので、立ち上がり礼をする。
ハカトルメス国王は白髪混じりの髪がだいぶ後退した、柔和そうな太めの男性であった。
王妃は顔つきがキツめの女性で、王女の上二人は明らかに母似だと感じた。
サリディ王女は23歳。ジュリアス兄様よりもいくらか歳上である。
もう結婚していてもおかしくない歳だが、人の好き嫌いが激しく、婚約者に至れる男性がこれまでいなかったという。
国王も早く長女に婿が欲しいため、かなり焦っているようだ。
キューシカ王女は20歳。ジュリアス兄様の一つ上だ。
化粧が濃く、香水もきついのでジュリアス兄様は特に苦手にするだろうと思った。
リリエマ王女は国王と瓜二つだった。歳は17歳。
美人と呼ばれるような見た目ではない。国王ほどは太っていないが、姉二人と比べるとサギとアヒルくらい差がある。
まずサリディ王女が話しかけてきた。
「ジュリアス様とは仲良くさせて頂いておりますわ。アルルーナ様はお兄様と仲がよろしいの?」
「兄は本ばかりであまり一緒にいることはないですが、仲は悪くないですわ」
少し距離があるように匂わせておく。
私を通じて兄様を陥落しようとする手は有効でないと思ってほしいからだ。
次にキューシカ王女が問いかけてくる。
「アルルーナ様、ジュリアス様はどういった本がお好きなのでしょう?」
「兄は戯曲や小説を好んで読みますが、面白ければ何でもという感じでしょうか。レイ=イーの『二つの月の涙』やアマロゥーエの『春雷』は感想を私に話すほどだったので好きだと思いますわ』
「アマ……もう一度教えていただいても良くて?」
私が再度答えていると、リリエマ王女がソワソワとしているのが目の端で見えた。
なにか話したそうだが、そんな勇気はないようだ。
「リリエマ殿下は本はお好きですか?」
こちらから声をかけてみると、驚いたのか口をパクパクとさせたあと、リリエマ王女は小さな声で答える。
「あの……『春雷』は私もとても好きで……アルルーナ様はお読みになりましたか?」
「ええ。繊細な恋心の描写と、終盤に畳み掛けてくる悲劇的な展開が心に残る作品でした……」
「そう!そうですよね!私は悲劇だと知らずに読み始めてしまったので、読み終えたあとは数日涙が止まりませんでした」
リリエマ王女は本好きのようだ。急にイキイキと語りだす。
それを見て、サリディ王女が苦笑しながら口を挟む。
「この子は小さい頃から夢見がちで、少し変なところがあるのですが気にしないでくださいな」
「ふふ。私そういう方好きですわよ?サリディ殿下」
リリエマ王女はサリディ王女の言葉に顔を赤くし、私の言葉にさらに顔を赤くしていた。
兄様が王宮に来たときに、図書室を案内したという話が出た。
私も是非、とお願いすると、王女達が顔を見合わせる。
それを見て、国王が説明してくれた。
「ジュリアス様がいらっしゃった時は、サリディとキューシカがご案内差し上げたのですが、知識不足でジュリアス様のご質問にうまく答えられなかったのです。失礼ですが司書を呼んできましょうか」
「では、リリエマ殿下にご案内頂いてもよろしいでしょうか?本の感想の続きの話もしたいので」
「リリエマに?アルルーナ様がよろしいのでしたら……リリエマ、ご案内しなさい」
「はっ、はい」
リリエマ王女は3人の中で一番話しやすい相手だ。
逆に、国王は書籍館と縁続きになりたいという感じが溢れているし、王妃は娘たちを焚き付けているように見える。
リリエマ王女からなんとかしてもらえなければ、ジュリアス兄様をかけた戦争待ったなしである。そんな馬鹿げた理由の戦争があるか。
私は、おずおずと歩くリリエマ王女の後ろについて歩きながら、どうしたものかと考え込んでしまった。




