絆
出会ってからもう一年千景と日陰は、三年生になった相変わらず日陰は暇さえあれば予習復習と鍛錬の日々、千景は同じような習慣になっているが更に家事のスキル身に付けた。卒業迄あと1年、二人のあいだはさらにちじまり、結婚の準備も並行していた。日陰からプロポーズを受け誕生石をあしらった指輪を千景にプレゼントした。慶太は美由紀と共に新に事務所に加わり千景と日陰の後輩モデルとして活躍をしている。4人で仕事する時もある最初は日陰一人のモデル事務所だったが今は四人になりマルチモデルを排出する事務所として、また新たな挑戦で歌にテレビに声優にも積極的に参加した。言ノ葉日陰は芸名を一ノ瀬陽司と改め本名も同じにした。千景は結婚後の事を考え天野千景から、一ノ瀬陽向に改名した。小澤慶太と美由紀はそのままだが、姉弟共に元気なキャラが際立っていた。一方、言ノ葉プロは悪い噂が絶えず主力だった太陽と春菜はモデルを引退し普通の学生に戻りその他のタレントをあの手この手で引き抜こうとしてことごとく失敗し多額の賠償金を上乗せして負債を抱え倒産した。僕らの事務所の名前も一ノ瀬プロダクションと名前を変えマネージャー兼社長だった元グラビアアイドルさんは、社長に専念し新たに4人の新人マネージャーを雇い専属マネージャーをつけた。俺の顔の傷は大分薄れてきたがまた残っているが化粧で隠せることには変わりはないそれにこの傷は陽向を守って着いた傷だある意味俺と陽向の絆だ、ひなたの背中の傷は永遠に消えないが専属マネージャーにはその辺の考慮を含め水着の撮影時の注意を徹底させ仕事を振る様に指導させた基本グラビアはNGなのはうちの事務所の社風である。小さな仕事から大きな仕事まで何でも受けるがアダルト系とグラビア系は断固拒否!が社長の口癖でもありやはり自身の経験を活かし所属タレントには同じ苦しみを与えまいと躍起になって居るだからこそ俺達も信用してついていけるのだ。今日も高校の近くのスタジオで撮影をする四人であった俺は「おはようございます。一ノ瀬プロダクションの一ノ瀬陽司です。」陽向は「おはようございます。同じく一ノ瀬プロダクションの一ノ瀬陽向です。」と丁寧に挨拶を交わし小澤姉弟も同じに挨拶をした広告代理店のプロデューサーさんが「いつも悪いねクライアントが君ら四人をご指名でさ〜」俺はメンバーを代表し「いえ当社をいつもご贔屓ににして頂き有難う御座います。今後ともよろしくお願いします。」あとの三人もお辞儀をして「今後ともよろしくお願いします」と続いた。当たり前のことなのだが、挨拶を怠れば、仕事を失う事もあるので徹底するのが業界の常識だ中には最悪な新規のプロデューサーもいてまくら営業をさせようとするやからもいるその場合本来ならマネージャーが阻止するのだが、モデルしかいない場合は同じ所属のタレントがガードに入るこの場合俺が日向のガードに、美由紀には、慶太がガードに入る様になっている必ず、名刺をもらい、名刺の裏にバツ印を入れたプロデューサーの仕事は受けない事になっている社長からもクレームが入るシステムが一ノ瀬プロダクションのシステムだ。出演者同士の電話交換事務所の電話か?マネージャーの携帯番号にしてしらばっくれるこれも業界の常識である基本、同じ事務所のメンバーとしかSNSでやり取りしないし番号交換もこの4人とマネージャー達と社長しか知らない。私用の電話と会社の電話の二台持ちで仕事用しか相手に見せないとかの三重の対策をとるまた学校では、私用携帯を使い過ごす。慶太と美由紀の技術交流会も定期的に行なうあれからもう数か月たち合気柔術の応用を合気道に取り入れ数段強くなった。俺は「うん!良いね最初の頃より技のキレがよくなったよ!やはり武器の扱いは覚えとくもんでしょ?」と言うと慶太は「そうだね、剣術や剣道が基礎にあると合気道の見方が変わるね?」美由紀は「格段に違いがわかるね?」陽向は、「私も薙刀はやってたけどやはり違って見えたよ延長線しょう」俺は「詰まりはさ武器が無くなった時最後には、己自身を武器として闘うこれが古流武術の真髄なんだだから竹刀で素振りをしたり薙刀をしたりと、武器から入るんだ。ここまではOK?」三人は「うん!」と答え更に俺は「刀を振る所作は縦の円運動胴の所作は、横の円運動となる左右の袈裟は斜めの円運動となるここまでいえばわかるだろ?合気道も円運動の理合からなるいかに相手の力を利用しその力を円運動に変えるかの一言につきる訳だ!さて明日も学校としごとがあるので、今日はここまで」と言って解散をする俺と陽向は、母屋に帰り「ひなは先風呂はいちゃってよ。俺は後で入るから」と言ってタオルで自分はタオルで汗を拭く、陽向は悪戯っぽく「陽ちゃんも一緒に入る?」と言ってきたが、「いくら婚約しているからとはいえまだ高校生だよ?言いたいことわかるよね?」と言って台所に立ち晩飯の用意を始めた。「今日は有り合わせで作るけどいいよね?」と言いながら俺は、料理をしていた。陽向は「あれ今日はあたしの番じゃない?」俺は「俺の方が今日は出番が少なかったから俺がやるよ!」と言って作ってしまった。「用意出来たから?風呂上がったら食べてね」と言ってお茶を飲んで待った。俺と陽向は、お互いの足りないところを補いながら支え合うと心に決め仕事も、学業も、鍛錬も、欠かさず、歩調を合わせながら、前に進む、お互いの絆をたしかめながら。




