⑵ 別居
明里と別居して半年が過ぎた。
最初のうちは毎週のように、週末になると私が帰ったり、明里がこちらへ来たり、お互い途中の駅で待ち合わせて観光したり。
しかし、お互い忙しくなると、毎週が隔週となり、月1回となってしまった。
ネットでの会話も最初のうちは毎日行っていたが、日に日に会話が弾まなくなり、このまま続けると、お互い疲れてしまう事に気付き、何かあったら繋ぎましょうという事になった。
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そして、明日は待ちに待った明里の二十歳の誕生日である。
これで、明里と一緒にお酒が飲める。
私は有給休暇を申請して、東京のマンションに戻った。
明里と一緒に誕生日を祝う。
私は口当たりの良いワインを用意した。
これなら初めての明里でも飲めるだろう。
私は栓を抜き、2人で乾杯した。
明里にとって、初めてのお酒のようだ。
初めてのお酒、飲めない事は解っている。
しかし、明里は無理して付き合おうとしてくれた。
……何故だろう……今までなら、微笑ましく感じられただろう。
しかし、何故か今は痛々しく感じられる……なんでだろう。
私を拒んでいる訳では無いように思える。
しかし、時折見せる思いつめたような表情。
明里の頭の中で、何かが起こっているようだ。
明里の誕生会を終えて、私は自分のベッドで横になっていた。
以前の明里なら、枕を抱いて部屋をノックし、お布団の中でお話ししたい……と言って来た。
しかし、今はそれも無い。
誰かが言っていた。
距離の差は、年の差を乗り越えるより難しい。
その時、確かにそのように感じてしまった。
次回:約束の日




