奇石博物館
【22】
らいと 小学3年生
こーや 年長
静岡の奇石博物館に行った時のこと。
家族で天然石探しに参加。
キャンプ場の炊事場のようなシンクみたいな所に砂利や石ころが敷き詰められ、その中から天然石を探す、という、とっても楽しい場所だ。
制限時間は30分。
「さぁ~♪がんばるぞー」
「ぼくもがんばる~」
「こーや、おっきいの!!おっきいのとる~!!」
私の気合いのあとにらいとと、こーやが続く。
おのおの散らばり、好きなとこに配置。
真剣な顔で天然石を探した。
まずはらいと。
「あった!ママあった!」
「ん?...わぁ、ほんとだ!キレイだねー」
「うん!」
こーやと旦那は無言で探す。
途中、旦那は別の場所へ移動した。
こーやは見つからないらしく「ない、ない」
と、頑張っている。
見つかった時は、ピタっ、と止まるからわかりやすい。
にんまりして、こっちを見る。
「こーや見つかった?」
うん、と、にんまりしながら頷く。
あっという間に30分が経ち、本当に小さな天然石が20個程度。
それも手のひらに乗るくらいだがキラキラしててすっごく綺麗。
「こんなに取れた~」
「わぁ、おっきいのもあるねー!」
こどもたちの嬉しそうな顔を見て幸せを感じていると...
旦那が「ほらっ」と自慢気に自分の取った天然石を子供たちに見せてきた。
3センチ程の大きなものが7個くらい。
「何これ?なんでこんなおっきいの取れるの?!」と私が問うと
「心の器が大きいから」
──「...。は? あ。そぉ。」
ムカついた。。
なんだこいつ、と思っていたとき...
「ほんとは大きい石がたくさん取れるところを知ってたのに、それを教えないで1人で取ってたんだから、心の器がちっちぇんだよ」
お、
───お~!!
らいと!でかした!よく言った!
ってか、すごい返しだ。ブラボー!!
言う?普通こんなこと、小3の子供が?
凄すぎる。
この時、らいとが使う数々の言葉の返しを、メモに書き留め、後でどっかで使おうと思った。
親は、子供から学ぶことはたくさんあるけれど、私は小3のらいとより既に日本語能力が劣っていた。




