第2357話 ツイスターと告知
ツイスターゲームを続ける紗希ママとVドル達。
☆紗希視点☆
オフコラボ配信企画のツイスターゲームはまだ続くわよん!
「じゃあ次は紗希ママと風花ちゃんお願いっす!」
「よーし、やるよー!」
「じゃあ紗希ママからいくっすよ! 右手緑っす」
まずは私からね。
右手を緑の円に置くっと。
「ほい」
「さすがにまだ余裕あるっすね。 次、風花ちゃんは左手を黄色っす」
初手は2人とも手という形でスタート。
この次の展開次第ではかなり辛い体勢になるけど。
「紗希ママ、左足を赤っす!」
「ひ、左足を赤ね? よいしょっと」
「紗希ママ、どうしてそんな際どいポーズを取るの?!」
「きゃはー」
私の今のポーズは、左手を後ろにつけ、右脚を何とか前に伸ばして赤を踏んでいる状態よ。
天井を向いて股パッカーンよ。
「せ、せくしーすぎっす。 風花ちゃんも左足を赤っす」
「紗希ママと同じポーズを避けて、私はちゃんと下向きにっと」
風花ちゃんは身体をくるんっと横に半回転し、下向きになりながら左足を赤に置くが。
「風花ちゃん、それそれでお尻突き出しポーズていやらしいっす!」
「えぇっ?!」
「きゃはは」
私は私で大股開きをリスナーに見せつけ、風花ちゃんは風花ちゃんでお尻突き出しポーズをリスナーに見せつけていく。
「アイドルの配信として画的にどうなのこれぇ!」
「きゃはは! つづみちゃん早くしてちょー!」
「はい! 紗希ママ次は……左足赤っす……」
「って事はこう!」
左足も赤い円の上に置いて、完全に股パッカーンが完成してしまう。
配信に映ってるのがバーチャル体で良かったわー。
「紗希ママ、地味に腰振るのやめてー!」
「ヤバいっす! 風花ちゃんのチャンネルがピンチっす!」
「あ、それもそうね」
危ない危ない。
チャンネルがBANされちゃうわ。
「風花ちゃん、次は……右足を赤っす……」
「えーっと……ここだ!」
風花ちゃんは足を伸ばして赤い円を踏むが、ちょっと無理してるわね。
小柄な分、手足が短くて不利になっていると見える。
目一杯伸ばした足がピクピクと痙攣して、産まれたての子鹿みたいになってるわ。
「ううっ、や、やばいー! 無理ー!」
バタンッ!
どうやら手足に限界が来たらしく、そのまま崩れるように倒れる。
やはりというか、お尻を突き出したポーズになっているわ。
「はぁ……はぁ……」
「ここ切り抜かれたらなんかエロい事した後みたいになるっす……」
「う、動けないー……」
「きゃはは? 私の勝ちね。 よいしょっ」
手で反動をつけて勢いよく立ち上がる。
「紗希ママ、体幹も強いし運動神経も良すぎるー……」
「本当にキャラクターデザイナーさんなんっすか?」
「キャラクターデザイナー兼プロアスリートよん」
産休育休中でも、身体が鈍らないように軽い運動は続けているし、ちゃんと成果はあるみたいね。
「か、完敗ー」
コメント欄では「最高の画だった」「切り抜き待ってます」と、思いの外盛り上がったみたい。
ツイスターをやろうと提案してきた風花ちゃん、中々やるわね!
◆◇◆◇◆◇
ツイスターゲームを終えて、再度雑談タイムに入る私達。
風花ちゃんはまだ息が整ってない様子なので、私とつづみちゃんが話を進めていく。
「いやいや。 楽しかったわね、ツイスターゲーム」
「紗希ママはどうしてあんな際どいポーズばかり取るの?」
「私のウリってそこかなって思うわけよ」
「た、たしかに……」
「ありえないプロポーションっすからね……」
「ドスケベが服着て歩いてるって言われた事あるわよ」
「あ、あはは……」
コメント欄に目をやると、「紗希ママがバレーボールしてる動画見た事あるけどやば過ぎた」とか言われてるわ。
「でもね、紗希ママだけじゃなくて紗希ママの友人達も無茶苦茶やばいんだよ? それこそ、今日このスタジオを貸してくれている『ミルフィーユ』の亜美さんと奈々美さんも、凄いナイスバディでしたし」
「昨日、一緒にお風呂入ったけど敗北感がやばかったっす」
「きゃはは。 あの2人も確かにプロポーション凄いわよねー。 私程じゃないけど」
「いや、本当それっす……」
Vドル2人は「どうしたらそうなれるのやら」と、真剣に頭を悩ませていたわ。
「さて。 んじゃあここで告知させてもらうっす!」
「おりょ? 告知があるのね」
これは聞いてなかったわ。
「来たる4月4日! 祭火つづみ生誕祭を行うっす!」
「おおー! パチパチ!」
「なるほど、生誕祭ね」
この誕生日って、リアルつづみちゃんの誕生日に合わせてあるのか設定上の誕生日なのか、どっちなのかしらね?
後で聞きましょ。
「生誕祭ライブをやるので是非見てくださいっす!」
「見る見るー」
4月4日はつづみちゃんの生誕祭ライブを絶対に見るわよん!
「紗希ママは何か告知とか無いの?」
「んー? 特に無いわね。 別に生誕祭ライブがあるわけでもなし」
「無いの?」
「いやいや。 私、キャラクターデザイナーだからね? 歌って踊るのが仕事じゃないからね?」
「それもそうっすよね」
「まあ、誕生日配信くらいはやっても良いけど」
「やりましょう!」
「何で風花ちゃんがそんなノリノリなの?」
「ママを祝いたいじゃない」
「お、おりょ。 じゃあ、誕生日配信は考えておくわ」
「おお」
「ちなみにいつなんっすか?や
「6月9日よん」
「なるほど」
「ふむふむ。 メモしました」
「シックスナイ……」
「はいー! それ以上ダメです!」
私が下ネタぶち込もうとした瞬間に、風花ちゃんからすぐに静止がかかる。
や、やるわね風花ちゃん!
「セーフ!」
「?」
しかし、つづみちゃんにはこのやりとりが理解出来ないらしく、頭に「?」を浮かべている。
何て純真なのかしら……。
コメント欄でも「セーフ!」とかで盛り上がっているわ。
「さてさて。 そろそろ本日もお別れの時間かな?」
「何だかんだ1時間、あっという間だったっすね」
「そうね! でも、オフコラボって結構楽しいわね。 またやりたいわ」
「是非!」
「お休みの日とかに何処か遊びに行くのも良いっすね」
「Vドル同士って、プライベートで遊んだりする事もあるの?」
「まあまあありますよ。 近いとこに住んでる人なら特に」
「へー」
ビジネスだけの関係かと思ったけど、結構プライベートの交流とかもしたりすんのねー。
「でも、私って有名人じゃん? 私と歩いてたら2人とも顔バレしたりしない?や
「はっ!?」
「確かに!」
「きゃはは」
「でもまあ、紗希ママに変装してもらえば済む話だし!」
「それもそうっすね!」
「なるほど。 変装ね。 私得意よー! 趣味コスプレだし」
「言ってましたね……」
「じゃあ、今度はプライベートで遊びに行くという事で計画するっす」
「また話し合いましょ」
「はい! では、今日はこの辺で! おつかぜー」
「おつー」
「おつづみっすー!」
と、皆でお疲れを言い終えて配信を切る。
「いやー楽しかったわね」
「はい! 是非またやりましょう!」
「っすね!」
「ふふ。 さ! お風呂入って寝る準備しましょ!」
「はい!」
今夜もVドル2人と一緒に寝ようかしらね?
いつかはVドル達と遊びに行きたいと思う紗希ママであった。
「希望です。 プライベートでも遊べたら良いよね」
「うんうん。 西條グループにお任せだよ」




