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第2311話 息抜き旅行を計画

「皆の家」のリビングでは赤ちゃんズの大合唱中のようだ。

 ☆奈々美視点☆


 1月9日月曜日よ。

 まあ、普通の平日ね。

 旦那は仕事へ行っていないから、美夜を連れていつも通り「皆の家」へ。

 当然のようにママさん組と赤ちゃんズが集まっているわ。


「賑やかね」

「ぎゃーぎゃー!」

「うわーん!」

「あ、あはは……絶賛大合唱中だよ」

「大変ね……」

「ぎゃー!」

「ありゃ、美夜ちゃんもつられて泣き出したわね」

「はあ……」


 赤ちゃんズは、誰か1人が泣き出すと一斉につられて泣き出すのよね。

 私達はこれを大合唱と呼んでいる。

 まあ、数分で落ち着くんだけど。


「そうだわ。 この間私と紗希で息抜きに映画観に行った時に話したんだけど、今度ママさん組皆で息抜き行かない?」

「良いねぇ」

「きゃはは」

「賛成だぜ」

「という事で、月に二回はママさん組の息抜き日を設ける事にしましょう!」

「可決だよ!」

「というわけで、まずは今週末ですわね! 早速予定を立てますわよ!」

「おー!」


 という事で、ママさん組5人で週末の予定を立て始める。

 それを黙って見ていた夕也と春人だけど……。


「なあ、春人よ」

「何でしょう?」

「俺達の目の前でどんどん話が進んでるんだが?」

「進んでますね。 良いんじゃないですか? 育児中の母親にも息抜きは必要ですから」

「まあ、それはそうだが」

「何よ? 夕也は文句あるわけ?」

「いえ! ありません!」


 私がちょっと睨みを利かせれば夕也は黙る。


「なはは。 私も息抜きついて行きたいー」

「あんた、ママさん組じゃないでしょうが」

「ママさんじゃなくても息抜きしたいぞー!」

「まあ、良いじゃありませんの」

「はあ……もう好きにしなさい」


 麻美は言い出したら聞かない子だし、別について来ても構わないし良いんだけど。


「日曜日は赤ちゃんズの事任せるからねぇ」

「おう」

「楽しんで来てください」


 週末が楽しみね。

 その前にまず予定を立てるとこからよ。


「亜美、奈央、日帰りでのんびり休めるとこってあるの?」

「それは探せばいくらでもありますわよ」

「問題はどういう方向性でいくかだね。 ストレス発散に遊ぶのか、それとも日頃の疲れを癒すのにゆっくり過ごすか」

「さすがにゆっくり過ごす方向で良いんじゃないの?」

「そよねー」

「私ゃどっちでも良いぜ」

「温泉よ!」

「あはは、じゃあゆっくり過ごすで決定だね。 ママさん組でって事だから、宮下さんも呼んでみよう」

「そうですわね。 早速メッセージをば」


 奈央が宮下さんに確認を取っている間に、私達は具体的に行き先を決めていくわよ。


「ゆっくり過ごすなら日帰り温泉で決まりよ」

「きゃはは。 奈々美は温泉しか頭に無いわけ?」

「温泉最高でしょ」

「まあ、否定はしないけどね」

「日帰り温泉かあ。 ちょっと候補地を調べてみるよ」


 と、亜美がノートパソコンでカタカタと調べ始める。

 そうこうしている間に、宮下さんとも連絡が取れて参加の意思を確認出来たらしい。


「今から宮下さんとビデオ通話繋ぎますわよー」

「らじゃだよ」

「あーあー。 聞こえてるー?」

「聞こえてますわよ」

「宮下さんも、ママさん組の息抜きに参加って事で良いんだよね?」

「うむ。 大君も行ってきて良いって言ってくれてるから」

「素晴らしい旦那さんだよ素晴らしい」

「うわはは。 で、行き先は決まってるの?」

「今候補を探してるとこだよ」

「どうせなら日帰りじゃなくて、土曜日から日曜日の泊まりにすれば良いんじゃないですか?」

「お、おい春人」

「採用!」


 春人の進言に即採用の亜美。

 亜美は「これで候補地が無限に広がるよ」と、最初から調べ直し始めた。


「ママさん組で一泊二日の温泉旅行とか最高ね!」


 私のテンションも上がるというもの。

 亜美が候補地を決めるのを黙って待つ事数分。


「うん。 関東の方でまだ行ってない場所があるね」

「おお」

「岐阜県の下呂温泉にしよう!」

「ナイス亜美!」

「なはは」

「早速下呂温泉にある西條グループの旅館を予約するよ」

「任せましたわよ」

「なはは! 岐阜の下呂温泉付近にある神社を調べて御朱印頂きにイクゾー」


 麻美は麻美で、自分の趣味である御朱印巡りをするつもりみたいよ。


「良いねぇ。 私も一緒に回ろうかな」

「亜美姉も一緒ー」

「おや? 麻美っちはママさん組じゃないけどついて来るのかね?」

「うむー。 許可を得たー」

「なるほど」

「まあ、私達がゆっくりするのを邪魔しなければね」

「まるでいつも邪魔してるみたいにー」

「あはは。 賑やかな方が楽しくて良いよ」

「まあね」

「旅館の予約取れたよ」

「では土日の細かい予定を立てていきますわよー」

「おー」


 まあ、下呂温泉付近の観光地については詳しく知らないし、ここも亜美と奈央に全投げよ。

 いやいや楽なもんよ。


「みゃー」

「なー」

「んん? マロンとメロンも旅行に連れて行けって?」

「みゃ」

「なー」

「んー……旅館はペット可だけど」

「良いじゃないの」

「みゃー」

「なー」

「わかったよ。 連れて行ってあげよう」

「みゃー!」

「なー!」

「となれば、くぅとタマを……と、言いたいけど……」


 と、麻美は言いかけたが、くぅの方を見てみると先月産まれた仔犬達の面倒を見ている姿が見える。

 仔犬を置いて、くぅを旅行に連れて行くわけにはいかないわよね。


「くぅ、すまぬー。 お前はお留守番ー……タマだけ連れて行くー」

「わふ……」

「また今度一緒に旅行行こー」

「わふ」


 今回はくぅも諦めるみたい。

 いや、何で麻美の言ってる事を完璧に理解してるのもかなりおかしいわよ?


「あ、くぅちゃんで思い出したわ。 ねぇ麻美っち、くぅちゃんの子って、譲り先って決まってる?」

「んにゃ? 林さんっていう人に1匹譲るのは決まってるけど、まだ1匹決まってないー」

「良かった。 その1匹、私引き取りたいんだけど」

「なはは! 大丈夫だぞー! 旦那さんの許可はー?」

「もう貰ったー」


 くぅの子供の引き取り先が宮下さんに決まったみたいね。

 これで麻美も安心だわ。


「きゃは。 じゃあ私もゴンすけ達連れてこ」

「猫だらけになりますわね」

「トラはさすがに連れかないよな?」

「連れて行きたいけどさすがにね」


 トラが旅行について来る時もあるにはあるけど、今回はトラは来ないみたいね。


「週末が楽しみね」

「ですわね」

「月に二回も息抜き日があるなんて嬉しいわね」

「毎回宿泊旅行にはならないけどねぇ」

「そうなの?!」

「当たり前だよ……」


 残念だわ。 毎回温泉旅行に行けるとばかり思ったのに。


「奈々美は温泉狂いねー」

「こよなく愛してるって言ってよ」

「なはは」

「はいはいー」


 さて、この後は亜美と奈央が旅行の計画を立ててくれるので、私達はゆっくり過ごすわよ。


「うわーん!」

「あ、大合唱始まりそう……」


 ゆっくりは過ごせ無さそうね。



週末はママさん組で温泉旅行!


「希望です。 亜美ちゃんと麻美ちゃんが旅行で居ない……夕也くんを独り占めだよぅ!」

「希望ちゃんも相変わらずだねぇ」

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