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第2310話 続・滝を作ろう

滝作り2日目。

 ☆亜美視点☆


 1月8日日曜日だよ。

 今日も今日とて、亜美が作った日本庭園にやって来ているわけだね。

 メンバーは昨日のメンバーのままだねぇ。


「さて。 今日は配管を滝の上まで伸ばして、実際に滝に水を流してみるよ」

「なあ、配管を伸ばすのはわかったんだけど、俺達は何をすれば良いんだ?」

「手伝う事なんてあるのかしら?」

「皆にはまた穴を掘ってもらうよ」

「穴掘りー」

「配管が剥き出しだと景観が壊れちゃうでしょ? だから配管は埋めようと思うんだよ」

「まあ、確かにそうだな」

「なので、皆には配管経路を見ながら穴を掘ってもらうよ。 あ、私ももちろん掘るよ」

「りょーかーい!」


 という事で、配管経路図を壁に貼り作業スタート。

 皆でザクザクと庭を掘っていくよ。


「なは! なは!」


 ザクッ! ザクッ!


「はぅ! はぅ!」


 ザクッ! ザクッ!


 み、皆、掛け声が独特だねぇ。


「深さはこんくらいで良いの?」

「うん。 配管が隠れれば良いからね。 深すぎるとメンテナンスも大変だし」

「なるほどー」

「これぐらいならすぐ終わるー」

「やな」


 ザクッ! ザクッ!


 皆でやってるから早いのであって、私1人だったら凄い時間がかかるだろう。

 手伝ってくれて感謝感謝である。



 ◆◇◆◇◆◇



「穴掘り完了!」

「わーい」

「パチパチだよぅ」

「まだ配管を繋いでないのに終わった雰囲気出さないように」

「あ、あはは……」

「さて、じゃあ配管を改造していくよ。 まずは地下水汲み上げポンプの運転を止めるよ。 てやや」


 ポンプ小屋まで走り、地下水汲み上げポンプを停止させ戻って来る。


「止まったね。 じゃあやっていくよ! まずはここで配管を切断!」

「切るのか。 なら任せな!」

「おお、遥ちゃん頼もしいね」

「おう!」

「はい、ノコギリだよ」

「よし! どおりゃー!」


 ギコギコ!


「何か地味な絵面ね」

「なはは! 蒼井先輩頑張ってー!」

「おう」


 ギコギコ……


 遥ちゃんが配管を切り始めて5分。


 スパッ……


「切れたぜ!」

「お疲れ様だよ。 この切った場所から滝の始点まで配管を伸ばしていくよ!」


 継ぎ手を接着して繋いでいく。


「うんしょ」

「ふん!」

「配管繋ぐだけでそんな気合い入れなくていいよ奈々ちゃん」

「あ、そう?」

「うん」


 奈々ちゃんは何かにつけて力づくだからねぇ。

 困ったものである。


「こんな感じか?」

「うん。 後は継ぎ手部分から水が漏れないように、シリコーンで塞ぐよ。 ぬりぬり」

「なるほど。 この作業の繰り返しってわけね」

「うん。 どんどん伸ばしていこう」


 作業を皆が理解したところで、どんどん作業を進めていくよ。

 地味な作業ではあるけど、手を抜くと水漏れしちゃったりして大変だから、丁寧な作業を心がけていくよ。



 ◆◇◆◇◆◇



「配管完成だよ!」

「わーい」

「パチパチだよぅ」

「まだ完成じゃないよ」

「水を流して漏れを見ないとな」

「そそ。 水の流量の調整もしないとだし。 じゃあポンプを動かしてくるよ! てやや!」


 ポンプ小屋まで走り、地下水汲み上げポンプを運転させて戻って来る。

 

「昨日作った池に水が溜まっていくな」

「この池の水が一定量溜まったら、あの排水口から水が流れ出していくんだよ」


 しばらく待機して眺めていると、水が排水口から流れ出し始めた。

 滝口までの経路を淀み無く流れる地下水は、やがて滝口へ到達し、滝となって流れ落ちる。


「おー」

「滝になってるー!」

「うんうん。 もう少し水の量を増やしても良いかもね。 ちょっと流量を上げるよ」


 流量調整用のバルブを操作して水量を増やしてみると、先程より見栄えの良い感じの滝となった。


「素晴らしいよ素晴らしい」

「これで完成か?」

「まだもうちょっとだよ。 滝の途中に作られた段に手を入れて、滝の落ちる流れを上手く操作するよ。 ちょっと動画に撮って、今の流れを保存するね」

「細かいわね……これで良くない?」

「拘るんだよ」

「亜美ちゃんらしいよぅ」


 という事で、撮影した動画を見て段のどの場所にどんな岩を配するかを検討していく。

 30分程悩んでようやくどうするか決まったので、作業を再開する。


「まずはこの岩をここに。 角度はこうね」

「こ、細かい……」

「そりゃそうだよ。 ちょっと変わるだけで水の流れが変わってしまうんだから」

「なはは。 ちょいさー!」


 麻美ちゃんは笑いながら岩を配置する。

 そうやっていくつかの岩を配置する度に水を流しては流れを確認し……。


「完成だよ!」


 パッパラパッパパー!


「わーい」

「パチパチだよぅ」

「お、思ったより時間かかったわね」

「だな」


 ザーッ……


「まあでも、良い感じの滝に仕上がったんじゃないかい?」

「うん。 理想通りだよ。 水跳ねもそこまで無いし安心だね」

「名前はどうすんの? パフェの滝?」

「パフェ要素が無いよ……まあ、普通に『皆の滝』だね」

「なるほどね」


 滝が追加されて、私の庭園の景観もかなりの物となった。

 これ以上の大きな物の追加は広さ的に難しいかな?

 細かい物を追加していく事は出来そうだ。


「良いねぇ……風流だよ」

「さ、寒いわよ……」

「なはは。 真冬に滝を見てるとそれはそうなるー」

「だね。 中に戻ろうか」

「そうだな。 風邪引いちまう」


 さすがに冷えるので、屋敷の中に退避する。

 リビングの窓からでも滝は拝む事が出来るのである。

 これも設計時点で計算済みだ。


「あら、滝出来ましたのね」

「奈央ちゃん。 うん、完成だよ」


 奈央ちゃんには滝を作る上で、工事業者を手配してくれたりと協力してくれた。

 奈央ちゃんにも感謝である。


「雨が降ると大変そうですわね」

「まあ、そればかりは仕方ないよ。 自然に近い形を目指したいし、屋根は付けたくないかな」

「そこも拘りなのね」

「うむだよ」


 これでしばらくは庭に手を入れる事は無さそうだ。

 メンテナンスを中心にやっていく事になりそうだね。


「美夕ー。 滝だよぉ」

「あうー」

「まだわからないでしょ……」

「小さな頃からちゃんと知育していく事に意味があるんだよ」

「教育ママにはならないでよ?」

「わかってるよ」


 しばらくはリビングの窓から滝を眺めて、風情を楽しむのであった。



 ◆◇◆◇◆◇



 滝完成記念パーティーが始まったよ。

 やっぱり何かあれば騒がないと気が済まないメンバーなのである。


「『皆の滝』良いわね!」


 紗希ちゃんも「デザインのヒントに出来そう」と、仕事脳を発揮している。


「手入れが大変そうですわね」

「うん。 定期的に掃除とかしないと」


 せっかく作った庭園を綺麗に維持する為にも、ちゃんとと手入れは続けていかねばだよ。

亜美の庭園はひとまずこれで完成?


「亜美だよ。 一応出来そうな事は大体やったよ」

「凄く立派な庭になったよぅ」

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