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第2301話 明けました!

年越し蕎麦の準備に大忙しの亜美達。

 ☆亜美視点☆


 さて。 現在大晦日の台所です。

 昼の内に大掃除でピカピカになった台所で、今年最後の大仕事中だよ。


「そっちの蕎麦はもう茹で上がってるよ! あ、つゆ追加ー!」


 ガチャガチャ……


 そう、「皆の家」で年を越す人数分の年越し蕎麦を作っているのである。

 夕飯は出前寿司を取ったんだけどねぇ。

 ちなみに蕎麦は西條グループ製の最高級生蕎麦を取り寄せたよ。

 その他具材やら鰹節やら昆布やら、全部高級品である。

 高級品って何だっけ?


「天ぷら上がったわよーん!」

「はい!」


 作業は当然分担して行っている。


 私が蕎麦をどんどん茹でていき、つゆはマリアちゃんが注ぎ足し注ぎ足しで作っている。

 天ぷらは紗希ちゃん担当して、盛り付けは前田さんだ。


「てややー!」

「とりゃー!」


 騒がしくもなるというものである。

 何とか年越し前ギリギリに人数分の年越し蕎麦を用意することが出来たよ。



 ◆◇◆◇◆◇



 さて、皆でリビングに集まりテレビを見ながらお蕎麦を啜り、カウントダウンを待つ。


「きゃは! ブルーウイングスー!」

「また始まりましたわ……」

「あ、あはは」


 年末の生歌番組を見ていると、今朝までこの屋敷に居たブルーウイングスの子達が、可愛らしい衣装を見に纏いステージで歌って踊っている。


「本当にちゃんとアイドルなんだね。 ズルズル……」

「だな。 ズルズル……」

「きゃはー。 皆可愛いー」

「ゆりりんはまだかいな」

「ゆりりんはまだ先だろ」

「毎年トリの前ぐらいですね」

「トリは大物演歌歌手で固定だもんね」

「なはは。 渚はあの人の歌よく歌ってるー」

「渚は昔から演歌好きやからな」

「ええやん、演歌。 渋くて好きやよ」


 私も演歌に関してはあまり詳しく無いんだよね。

 あまり興味が無かったというのが大きい。


「ブルーウイングスー!」


 紗希ちゃんはブルーウイングスが画面に映っている間、ずっとこんな感じであった。


「お、次がゆりりんやな」

「だな!」

「時間的にこの次がトリですものね」

「よし! 応援や!」

「だな!」


 出たよ……「ゆりりん命」鉢巻と法被。

 アイドルの追っかけの正装なんだそうだ。

 ライブに行く時はもちろん、こうやってテレビの前で応援する時でもこの格好になるみたいである。


「ゆーりーりーん!」

「なはは!」

「ワハハ!」

「はあ……年の瀬に騒がしい人達です事……ズルズル」


 奈央ちゃんも呆れながら蕎麦を啜るのであった。



 ◆◇◆◇◆◇



 ゆりりんの出番が終わると、チャンネルを変えてカウントダウンを待つ。


「黛姉妹、今年もやってるわね」

「完全にテレビ人やな」

「でもちゃんとバレーボールでも結果出してるよ」


 最近はテレビでも良く見かける黛姉妹。

 だけど、プロリーグでの成績も良くて、チーム順位は現在3位につけている。

 本業の方もしっかりやっているのである。


「どっちが本業なのかしら?」

「さ、さすがにバレーボールなんじゃないかな?」

 

 そうであると思いたい。


「カウントダウン始まるわよ」

「おお」

「10!」

「9!」

「8!」

「7!」

「6!」

「5!」

「4!」

「3!」

「2!」

「1!」

「明けましておめでとうございます!」

「明けおめー!


 また新しい一年が始まったよ。

 今年は赤ちゃんズとの初めての年越しである。


「うわーん!」

「うわわ」

「新年初泣きね……」

「広大だなあ。 よしよし、ちょっと騒がしかったなあ」


 おお。 遥ちゃんもしっかり母親になっているよ。

 素晴らしいよ素晴らしい。


「うわーん!」

「うわわ」

「新年初連鎖ね……」

「だはは! 大変やなあんさんら」

「うわーん!」


 連鎖が止まらないのであった。



 ◆◇◆◇◆◇



 赤ちゃんズも何とか落ち着いたところで、私達も一旦自室に戻って休む事に。

 まあ、私と美夕は夕ちゃんの寝室で一緒に過ごすんだけど。


「さっきまで泣いてたのに、もうスヤスヤ寝てるな」

「赤ちゃんって感じだねぇ」


 ベビーベッドの上でスヤスヤと寝息を立てる美夕を見ながら、2人でのんびり過ごす。


「亜美は今年のシーズンから復帰したいのか?」

「うん。 出来れば来シーズンはチームに復帰したいなとは思ってるよ。 奈央ちゃんの秘書業もちょっとずつね」

「無理はしないようにな」

「らじゃだよ」


 家事や育児の方は希望ちゃんや夕ちゃんも手伝ってくれるので、幾分楽ではある。

 三が日が明けたら鈍った身体を鍛え直さないといけないね。


「明日はまだこっちにいるのか?」

「うん。 東京のお父さん達のとこには2日と3日で行くよ。 明日は希望ちゃんのお爺さん達のお家に挨拶だね。 夕ちゃんも来る?」

「んん……俺、あんまり希望なお爺さん達と面識が無いからなぁ」

「いやいや。 でも挨拶ぐらいはしとこうよ」

「まあ、それもそうだな」


 希望ちゃんのお爺さんとお婆さんは、私の事も孫娘のように可愛がってくれる。

 希望ちゃんが言うには、実の孫娘より可愛いんじゃなかろうかというぐらいらしい。

 いくら何でもそれは無いと思うけど。


「じゃあ、明日は夕ちゃんも一緒にだね。 東京には? 一緒に来る?」

「そだなぁ。 そっちにも顔出しとくか。 どうせ俺の両親のとこには行かないし」

「あ、あはは……相変わらずだねぇ、今井家は」


 夕ちゃんのご両親は長らくアメリカに行っていたんだけど、現在は日本に戻ってきて日本で暮らしている。

 家の住所は聞いてあるけど、基本的には顔を出さなくて良いと言われているようだ。

 変わった親子だよ。


「じゃあ三が日の予定は埋まったねぇ。 マロン、メロンも東京だよ」

「すぴー」

「すぴー」


 既に眠っている愛猫達にも声を掛ける。


「さて。 俺達ももう寝ようぜ」

「だねぇ」


 またいつ美夕が泣き出すかもわからないし、寝れる内に寝ておくに越した事は無いのでである。



 ◆◇◆◇◆◇



 翌朝だよー。


「おはよう希望ちゃん」

「おはよぅ亜美ちゃん」

「なはは! おはよー!」


 麻美ちゃんは朝から元気だねぇ。

 これが彼女の良いところではあるんだけど。


「あ、そうだ希望ちゃん。 今日は夕ちゃんもお爺さん達の家に行くって」

「本当ぅ?」

「うん」

「おお。 珍しいね!」

「まあ、そうだね」

「なはは! 私達も今日は実家に帰るー!」

「実家って言ってもすぐそこじゃない」

「なはは」


 他にも渚ちゃんに弥生ちゃんを始め、かなりのメンバーが実家に帰るようだ。

 キャミィさん、ミアさんも一旦アメリカに帰国という事らしい。

 しばらくは皆とバラバラだね。


「ほな、行くで渚」

「待ってやお姉ちゃん」


 朝も早くから京都へ帰る弥生ちゃんと渚ちゃん。

 更にアメリカ組2人も早めの便で帰国する為、急いで屋敷を出て行った。


「居なくなる時まで騒がしいねぇ」

「なはは」


 さて、私達もお昼にはお爺さん達の家にお邪魔しないとね。

新年の挨拶回りもしていこう。


「奈央ですわよ。 私も実家で過ごしますわ」

「奈央ちゃんのお家広いからねぇ」

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