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第2300話 年末の庭の手入れ

亜美は自分の庭園の手入れをするようだ。

 ☆亜美視点☆


 さあ、大晦日だよ。

 ずっと「皆の家」に宿泊していた姫百合さんとブルーウイングスの皆は、本日夕方からの生歌番組に出演する為に朝早くに出て行ったよ。

 さすがに年始は家族と一緒に過ごすらしいので、またしばらくお別れである。


 さて、「皆の家」の大掃除は先日終了したのだけど、私が作った日本庭園の方がまだ残っているよ。

 掃除を手伝ってくれる人を募った結果、夕ちゃん、麻美ちゃん、星野さんに天堂さん、そして遥ちゃんと旦那さんの神山さんが立候補してくれた。

 他にも皆手を挙げはくれていたのだけど、そんなに人数が居ても仕方ないので私がこのメンバーを選定したのである。


「庭園の掃除というのは具体的にどうするんですか?」


 天堂さんの質問に私が答えるよ。


「説明するよ。 まずは池の底の掃除をするよ。 水を抜いて砂利を一旦全部掬って砂利を洗うんだよ。 その間に底に溜まったゴミも綺麗に掃除するよ」

「なるほど」

「まあ、池の方は2人居れば良いかな」

「では、私と星野さんでやりますよ」

「ですね」

「じゃあお願いするよ。 池の水抜きは私がやるよ。 ポンプとかバルブの操作をしないといけないからね」

「お願いします!」

「掬った砂利の洗浄は夕ちゃんと神山さんにお願いしよっかな」

「おう」

「任されました」


 これで池の方は大丈夫そうだね。


「麻美ちゃんと遥ちゃんは……」

「なはは! 濾過装置の掃除は任せろー!」


 さすがは麻美ちゃんである。

 私がお庭を掃除する時は、毎回濾過装置の掃除をやってもらっている。

 ここは経験者の麻美ちゃんに任せつつ、遥ちゃんと2人で担当してもらおう。


「麻美ちゃんと遥ちゃんは濾過装置をお願いね」

「りょーかーい!」

「やるぜ」


 とまあ、こんな感じの分担で庭の掃除の開始である。


「まずは池の水抜きだね」

「それをやらないと始まらないな」

「うん。 汲み上げポンプの運転を止めて来るよ」


 という事で、私はポンプの操作箱がある小屋へ向かう。

 庭の一角には小さな小屋があり、そこに私の庭園で使っている地下水汲み上げポンプと、池の吸い上げポンプの操作箱が設置されている。


「汲み上げポンプ、停止ボタンポチッ」


 赤い停止ボタンを押すと、汲み上げポンプ運転ランプが消灯しポンプが停止する。

 池の吸い上げポンプはまだ運転しているので、川からの供給が無くなった池の水はどんどん減っていくのである。

 一旦池の様子を見に行くよ。


「どう? 水は減ってる?」

「はい! 少しずつですが減ってます!」

「しばし待機だねぇ」

「なはは! 蒼井先輩! 供給側の濾過槽の掃除に行きますぞー」

「おう。 やり方を教えてくれ」

「はいー!」


 供給側の汲み上げポンプが止まったので、そちら側にある濾過槽の掃除は進められるね。

 そちらは麻美ちゃんに任せておけば大丈夫だろう。

 しばらく待つと池の水の水位がギリギリまで減ったので、吸い上げポンプの方も停止させる。


「ポチッ」


 これでポンプが停止したので池の方も作業が進められるよ。


「じゃあ、池の砂利を掬って行くよ。 プールシートを破かないようにねぇ」

「おう」

「ははは! 任せてくれ」

「やりますよー」

「頑張ります!」

「うんうん。 皆でやれば早いよ」


 というわけで、残ったメンバーで池の砂利を掬い出していくのであった。



 ◆◇◆◇◆◇



 30分程で砂利を掬い出し終えたので、ここからは砂利の洗浄係と池の掃除係に分かれて作業してもらう。


「さて。 私はラインのメンテナンスをやるよ」


 これも結構大事な事である。

 配管に腐食や穴開きが無いか、ライン中のストレーナーに詰まりが無いか、ポンプ周りに不備が無いかをチェックするのである。

 ここは人に任せられない場所だよ。


「まずはストレーナーをチェックだよ」


 ストレーナーとは、いわゆる網状フィルターである。

 網の目状に組まれたフィルターで、小さなゴミ何かを除去する物だよ。


「んしょ。 入り側と出側のバルブを閉めて、圧抜き用配管からハウジング内の残圧を抜くよ」


 プシュッ!


 まあ、流れているのは地下から汲み上げた地下水だから、顔に掛かっても問題は無いけど。


「後はナットを緩めて蓋を外し、中のストレーナーを取り出すよ。 んしょ」


 パカッ……


「うわわ。 何だかんだ底にはヘドロが溜まってるね。 綺麗に洗わないと」


 というわけで、綺麗な水で洗い流して元に戻す。


「んしょ! これで大丈夫だね。 次は配管チェック!」

 

 まあ、配管に関しては腐食に強い素材を選んであるのでそう簡単には穴が開く事もないだろう。

 ポンプから順にチェックしてみたが全く問題無さそうである。

 途中で濾過槽の掃除をしている麻美ちゃん達の様子を見たところ、濾過槽の方もかなり汚れていたようだ。

 供給側の濾過槽は三段式のオーバーフロー型濾過槽を2つ繋いである。

 1つ目の濾過槽がやはりかなり汚れていたらしい。

 2人はこの後、池から地下に戻るライン側の大型濾過槽の掃除に移るようだ。

 麻美ちゃんはあれの掃除が好きらしい。


「さて、私はポンプ周りのメンテナンスだよ」


 まずは地下水汲み上げポンプだよ。

 内転歯車式となっており、モーターとポンプがVベルトで繋がっているタイプである。

 ベルトの劣化具合を見たり、回転部のグリスアップを行うよ!


「うーむ。 ベルト交換は必要だねぇ。 予備はっと……あったあった。 在庫が少ないし発注しとかないとねぇ」


 さて、ベルト交換だよ。 サクッと終わらせてグリスアップもしないとね。


「んしょ! うわわ、ベルト切れちゃったよ。 危なかったね。 よいしょ! 新しいのを取り付けて、ベルトの張りを調整して完了! 次に回転部のグリスアップ!」


 と、順調にメンテナンスを進めていく私であった。



 ◆◇◆◇◆◇



「皆さん、お疲れ様でしただよ! おかげで池も綺麗になりました! ありがとう!」

「良い経験になりました」

「ですね」

「なはは! 濾過装置の掃除楽しいー」

「麻美、ずっと笑いながら濾過槽の中をぐるぐる掻き回してたな……」


 以前にやってもらった時もそんな感じだったねぇ。

 遊び感覚なんだろう。


「とりあえずこれで庭のお掃除も完了! これで気持ち良く新年を迎える事が出来るよ」

「だな」

「ははは!」


 全工程が終了したので屋敷の中に戻り、暖房の効いた部屋で温まる事にするよ。



 ◆◇◆◇◆◇



「あら、もう終わったの?」


 リビングに入ると、奈央ちゃんが首を傾げる。


「うん。 スムーズに終わったよ」

「そう。 では後は年越し蕎麦ね」

「う、うわわ。 忘れてたよ」


 そういえばそれがまだ残っていたよ。

 台所係の一年最後の仕事である、人数分の年越し蕎麦の準備である。

 紗希ちゃんを始め台所係は「まだやる事がある……」と、少し項垂れるのであった。

 

掃除は終わったが、まだ年越し準備は続く。


「奈々美よ。 本当に年末は忙しいわね」

「だねぇ」

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