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第2298話 自宅を大掃除

本日は我が家の大掃除。

遂に夕也も戦力に!?

 ☆夕也視点☆


 今日は12月28日の火曜日。

 まあ普段なら特別何かあるわけでもない日ではあるが……。


「さて! 我が家の大掃除を始めるよ!」

「はーい」

「おう」

「みゃ!」

「なー!」

「マロンとメロンは大人しくしててねぇ」

「みゃー」

「なー」


 そう。 今日は今井家の大掃除をやる事になっているのだ。

 というのも、30日には「皆の家」の大掃除があるからである。

 それまでに自宅は終わらせておかねばならない。


「まず、午前中はそれぞれ自分の部屋の掃除をしようね」

「わかったよぅ」

「……」

「夕ちゃん、返事が無いよ」

「お? お、俺も掃除して良いのか?」

「当然だよ。 掃除特訓の成果を遺憾なく発揮してね」


 何と、毎年のように掃除からは省かれていた俺が遂に自分の部屋を大掃除する事に。


「お、おう!」

「頑張ってね、夕也くん!」

「見てろよ亜美、希望」

「期待してるよ。 午後からはまたその時に振り分けるよ」

「ぅん」

「おう」

「それから、マロンとメロンにも大切なお仕事を与えるよ」


 と、ペットの猫であるマロンとメロンに話しかける亜美。

 猫に大掃除は無理だろ。


「君達は美夕の事を見ててもらうよ。 何かあったら知らせに来てね」

「みゃー」

「なー」

「マロンとメロンは猫だぞ? いくら賢いとはいえ……」


 てけてけ……


 亜美の話を聞いた2匹は、美夕のベッドが見える位置へ移動したかと思うと、その場にお座りするようにして美夕を見守り始めた。


「はぅ」

「猫じゃないなあれは……」

「さあ、掃除開始だよ」

「おう!」


 ちなみにお隣の佐々木夫妻宏太と奈々美も、お向かいさんの麻美ちゃんと渚ちゃんも、それぞれ自分達が暮らす家を大掃除しているようだ。

 なので我が家は珍しく静かだ。



 ◆◇◆◇◆◇



「さて。 自分の部屋に戻って来たぜ。 早速大掃除を開始だな」


 窓拭きやら掃除機掛けをする前に、まずは部屋内の要る物と要らない物分けて整理するぞ。


「結構いらんものもあるからな。 まずはこの本棚だな。 バスケ関連の本ばっかりだなしかし」


 と、本棚から手を付けていく。

 バスケの技術本や週刊誌関係の本で、もう読まない物はまとめて紐で括る。


「ちょっと前の俺なら今頃は部屋中本が散らばって大変な事になってたが、今のところその様子も無いな」


 素晴らしい!


「ふん。 今の俺にとっては大掃除等敵ではないのだ。 お? こ、これは! 高校時代に本棚に隠しておいたエロ本ではないか! 隠していた事すら忘れていたぜ」


 久しぶりにちょっと見てみるかー。


 ペラ……


「おう……高校時代の俺には刺激が強過ぎたのではないか?」


 実は当時、亜美によく似た女優さんにハマっていた時期があったのだが、当時の俺ちょっとヤバい奴だったのでは?


 ペラ……


 ペラ……


「夕ちゃんは何してるのかな?」

「ぬおっ?!」


 つい集中して本を見ていた所為で、亜美が様子を見に来ている事に全く気付かなかったぞ。


「それは何かな?」

「こ、こ、これはだな」

「琴美ちゃん18歳」

「うぐっ」


 何で知ってるんだこいっては……ちなみに当時18歳(自称)だったので、今はもう30歳手前ぐらいのはずだ。


「大掃除は?」

「や、やってます」

「うーん?」


 亜美は部屋を見渡してからジト目で俺を見る亜美。

  

「あんまり進んでないように見えるけど」

「うっ」

「はあ……心配して来てみればこれだよ」

「こ、これから本格的にやるつもりなんだよ。 そんなことより、亜美は進んでるのか?」

「進んでるよ。 今は希望ちゃんが掃除機使ってるから待ち時間だよ」

「……」


 何でそんなに早いんだ二人とも。


「午前中にちゃんと終わらせてねぇ。 私も希望ちゃんも手伝わないよぉ」

「わ、わかってる」

「本当かなぁ……あ、希望ちゃん掃除機終わったっぽいね。 じゃあ、頑張ってね」

「お、おう」


 ……。


「やるか……」



 ◆◇◆◇◆◇



 12時半頃にようやく自分の部屋の掃除を終えた。

 何だかんだ言って、一人で部屋の掃除が出来たのは大きな進歩なのではないだろうか。


「おー、何とか終わったみたいだね。 お昼は出前取ったからもうちょっとで来ると思うよ」

「おう。 とりあえずリビング行くか」

「だね」


 午後からの掃除に向けてとりあえずは腹ごしらえだな。

 出前ラーメンを取ったらしいので楽しみだ。


 ガチャ!


「なはははは! お昼食べに来たぞー!」

「麻美、ちょっとは静かにせんかいな」

「はぅ。 びっくりしたよぅ」

「麻美ちゃんに渚ちゃん、いらっしゃいだよ。 大掃除の方はどう?」

「結構進んだー」

「まだそないに汚れたりしてへんので」

「なるほど」

「お昼はどうするのぅ?」

「カップラーメンー」

「これしかあらへんかったんで。 今井家はどないしはるんですか?」

「出前ラーメンだよ」

「出前という手があったかー」

「盲点やったな」

「お隣の奈々ちゃんのとこはどうしてるのかな?」


 ガチャ!


「コンビニ弁当よ!」

「だぜ」


 何でこいつらは他人の家に勝手に入ってくるんだよ……。

 まあ、今に始まった事ではないのだが……。


「てか、大掃除の時ぐらいは自分らの家で食えよ……」

「食事は賑やかな方が良いよ」

「そーだそーだー」


 はあ……。


「で、佐々木家は進捗どうだ?」

「半分ってとこね」

「だな」

「じゃあ、うちと同じくらいかな」

「夕也兄ぃ、足引っ張ってないかー?」

「ふん。 自分の部屋はちゃんと一人で終わらせたぞ」

「へえ。 やるじゃない」

「まあ、出来て当然だろ。 むしろ今までがおかしかったんだ」

「何をぅ?」

「なはは!」

「でも途中で手を止めてエッチな本読んでたよ」

「はぅ……」

「最低ね」

「ふん。 同じ男として恥ずかしいぞ夕也よ」

「べ、別に良いだろ。 ちゃんと掃除は終わらせたんだからよ」

「まあねぇ」

「午後から心配だよぅ」

「なはは」

「うちが終わったら手伝いにきますよ?」

「そうだぞー」

「いやいや、麻美ちゃんと渚ちゃんに悪いよ」

「そやけど、こうやってしょっちゅう遊びに来てるんで」

「うむー。 世話になってるから手伝うー」

「まあ、ありがたいけど無理はしないでね」

「はいー」



 ◆◇◆◇◆◇



 昼飯を食べた後は午後の大掃除。

 俺は風呂場と脱衣所の辺りを任されたぞ。

 洗濯機周りも汚れたりしていたから、念入りに掃除しておいたぜ。

 風呂場はとにかく壁のカビをひたすらに落とす作業だった。

 ちゃんと浴槽や洗い場も綺麗にしたぞ。


 全てが終わったのは15時を回っていた。

 途中から麻美ちゃん達が手伝い来たらしく、台所やリビングを綺麗にしてくれたようだ。


 ピカピカ……


「よし! 完了だよ!」

「わー、パチパチだよぅ」

「これで新年を迎えられるな」

「なはは」

「まだ『皆の家』の掃除残ってるけど」

「……」


 むしろそっちが本番な気もするなあ。

 まあ、今の俺なら余裕だろうけどな!



我が家の大掃除完了。


「亜美だよ。 まあ、夕ちゃんもようやく使えるようになったね」

「これで楽になるよぅ」

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